Bonjour!,c’est pompon!
旅先で、暮らしの中で、感謝を伝えたい時。とってもお世話になって心から感激して伝える表現もあれば、前の人にドアを押さえてもらった時などに使えるちょっとしたお礼表現もあります。
そしてお礼を言われた時の返し方も覚えておくと、ちょっとしたコミュニケーションができて嬉しいものですよ。
それでは感謝を伝える&答えるフランス語フレーズ14選をご紹介します。
ありがとう
Merci
(メルシー)
定番中の定番。フランス語を全く知らない人でも耳にしたことがあるでしょう。フランス語の「ありがとう」は、基本的にMerciのみ。次にご紹介するように、Merciに他の言葉をつなげることで感謝の度合いが変わったり、より伝わりやすい表現になります。
慣れるまで、とにかくMerciと言っておけば間違いありません。
ありがとう
Merci bien
(メルシービアン)
bien(良い)がついてより感謝の度合いが高そうに見えますが、実はMerciよりも軽い感謝の言葉です。
J’aime(ジェム:好き) よりJ’aime bien(ジェムビアン:結構好き)の方が好きの程度が下がるのと同じですね。
程度は感覚的なものがありますから、自然に使い分けができるまではMerciや次のMerci beaucoupを使うといいですね。
ありがとうございます
Merci beaucoup
(メルシーボークー)
merciよりも感謝の度合いが高い表現。ですがそこまでmerciと区別するわけでもなく、頻繁に使います。
見知らぬ人に言うときにはこちらの方が印象がいいかもしれませんね。
感謝します
Je vous remercie
(ジュヴルメルシー)
より丁寧な表現。「私はあなたに感謝する」という言い方で、親しい相手・敬語ではなく「tu(トゥ)」で話す相手に使うときは「Je te remercie(ジュトゥルメルシー)」と言います。
〜をありがとう
Merci pour〜
(メルシープール)
〜に名詞を入れ、「〜に対してありがとう」と言うときに使われます。pourは英語のforにあたるので、Thank you for〜と考えると使いやすいでしょう。
tout(トゥ:全て、色々と)
la journée(ラジョルネ:一日)
などがよく使われます。
〜に動詞を入れるときはd’avoir m’aider(ダヴォワールメデー:助けてくれて)のようにdeを挟みます。
ありがとう、ご親切に
Merci,c’est gentil
(メルシー、セジョンティ)
Merciに続けて使える、より感謝の気持ちが伝わる表現の一つがこれ。助けてもらったとき、親切にしてもらった時などに使います。
Merciだけではなくこう言った一言が付け加えられるようになると、「フランス語に慣れてきたなあ」と思えるものです。
それでもありがとう
Merci quand même
(メルシーコンメム)
例えば街角で道を尋ねて、知らないながらも親切にアドヴァイスをしてくれた時などに。
結果は得られなかったけれど、その心遣いに感謝したい時などに言いましょう。
ありがとう(を1000回)
Merci mille fois
(メルシーミルフォワ)
それほど口語では使いませんが、何度ありがとうと言っても足りないくらいの感謝の気持ちを伝えるときに。手紙のほかグリーティングカードなどでもよく見かけます。
あなたのおかげです
C’est grâce à vous
(セグラスァヴ)
親しい相手に言うときにはvousをtoi(トワ:きみ)に入れ替えて使ってください。
どういたしまして
Je vous en prie
(ジュヴザンプリ)
ありがとうと相手に言われた時の返事の定番がこれ。親しい相手の時はJe t’en prie(ジュトンプリ)となります。
どういたしまして
De rien
(ドリアン)
Je vous en prieよりもくだけた表現。くだけてはいますが、見知らぬ相手にも非常によく使います。
なんでもありません
C’est rien
(セリアン)
「大したことではないですよ」と返したいときにはこちらを。「大丈夫だよ」と相手を安心させるフレーズです。
当然です
C’est normal
(セノーマル)
「感謝されることではないです、当たり前のことをしただけですよ」の意味。こう言われるとちょっと心の広い人な気がしませんか?
喜んで
Avec plaisir(アヴェックプレジール)
居酒屋のスタッフではありませんが、非常によく使います。C’est normalやC’est rienの後につけることが多いでしょう。
同じような意味にÇa me fait plaisir(サムフェプレジール)があります。
おわりに
外国人として、旅先や滞在先で感謝を伝えたくなることはたくさんあるでしょう。パリジャンは冷たいなどと言われていたこともありますが、それでもフランス人は基本的に暖かく人情のある人が多いと思います。
受けた恩恵に対してはしっかり言葉で感謝を伝えて、自分にできることがあれば助けてあげましょう。そういった人との関わりが旅の醍醐味でもあると思います。
それではみなさん、A bientôt!
ライター名 pompon
・渡航した年 2005年
・お住いの国 フランス
・プロフィール パリに音楽留学したのち、フリーランスとして活動、そして結婚。フランス人の夫と娘、そして猫と一緒にフランス西部の都市に暮らしています。在仏12年になりました。フランスのバカンスシステムを支持する一方で日本の温泉も捨てられないという、日仏いずれをも愛する30代です。