Bonjour!,c’est pompon!
アムール(愛)の国、フランス。留学やワーホリなどで「フランスに住む」と友達に話すと、たいていの人が「フランス人の恋人できるんじゃない!?」と言われたことがあるのではないでしょうか。
確かに日本よりは自由な恋愛なイメージがありますが、実際にフランス人との恋愛はどんなものなのでしょうか?
国際結婚をしている私が見た、フランスでの恋愛事情をご紹介していきます。
フランスで、どんな出会いがあるの?
フランス、特にパリには日仏カップルは非常に多いのですが、一体どこで出会うのでしょう?
基本の出会いは日本と一緒。学校や職場、趣味のひと時に、またクラブなどで、共通の友達がいて…などです。
フランスではフェットと呼ばれるホームパーティーがよく開かれます。友達に誘われて行ってみると、全然会ったこともない人もいる、でもなんだか気があって…というパターンも多いでしょう。
日本に興味があるフランス人なら、日本人が集まるフェットやパリオペラ座周辺の日本人街によく来ているので、出会うのも比較的簡単です。
日本人はモテる、は本当?
よく聞く「日本人はモテる」説。これは本当でしょうか?
女性に関していえば、答えはOui。日本人女性側がフランス人との恋愛を求めていない、と言う場合を除いて、「恋人ができない」と言う日本人女性は少数派です。
フランス人からすると、エキゾチックなアジアンビューティー、優しく尽くしてくれる日本人女性は魅力的なのです。
フランス女性は個性も強く自己主張も激しく、男性はどこか尻にひかれがちです。激しく口論する姿などを見かけると、従順そうな(イメージのある)日本人女性に癒されたい、と言うのもわかる気はします。日本人もいろいろですけれどね!
対する日本人男性。フランス女性と付き合っている日本人男性は少数派です。フランスでは男性がマメに口説いて誘って…と、積極性とフランス語が必要なので、言葉に不自由があると相手にされづらいのです。友人は「フランス語のために彼女を作る!」と言って、実際に彼女とのコミュニケーションを通して、メキメキとフランス語力を伸ばしていきました。
フランス人と付き合うと語学力は伸びる?
これは本当であり、間違いでもあります。初めは相手のことをもっと知りたくて、コミュニケーションが取りたくてモチベーションも高いので、フランス語力はぐんぐん伸びていきます。
語学はやはり慣れですから、恋人やその友達や家族などと接する時間が長くなれば長くなるほど、上達するのです。
ですが、ある程度の意思の疎通がはかれるようになり、日常の暮らしにも問題がなくなってくると、少しずつ伸び率が下がって来ます。
フランス人の恋人の方も、相手の言うことがもし文法上間違っていてもなんとなく言いたいことはわかるので、そのままになってしまいます。
「フランス人の恋人ができると、”ある程度は”語学力が伸びる」と言うのが正解のようですね。
日本人好きフランス人か?日本に興味がないフランス人か?
私の友人の多くもフランス人とお付き合いしていたり結婚していたり。日本語ができるフランス人パートナーを持っている人が6〜7割の印象です。
日本語ができるパターンは、出会う前から日本に興味があったり日本に住んだことがあったりという日本にゆかりのあるフランス人。もしくは日本人と知り合ってから興味が出て勉強したという人もいます。
反する日本語が話せないパートナーは、「それまで日本に興味を持ったこともなく、日本人側がフランス語ができるので特に日本語の必要性がなかった」というパターン。旅行で行くのはいいけれど、日本に住むのは考えられない!という人も多いでしょう。
前者をパートナーにもつカップルの中には、日本人よりも日本人らしいフランス人もいて困ってしまうという声も聞きますし、「いつまでも日本語を覚える気がない!なんで私がいつもフランス語で話さないといけないの!」と怒っている後者組もいます。
日仏カップルもいろいろですね。
びっくり!フランス人と付き合って驚くこと
国際恋愛はやはり何かと勝手が違います。私が感じる大きな違いはこの二つ。
とにかく愛を囁く!
これは人にもよりますが…一般的に、日本人よりも愛情表現が豊かなことは間違いありません。どちらかというと真面目でお固そうな人でも情熱的ですし、ロマンチックな言葉がさらさらと出てきます。
愛は伝わらなければ意味がないとばかりに愛を囁いて、一緒にいる幸せを語ります。慣れていない日本人には、確かに新鮮で居心地がいいかもしれませんね。
いつでも一緒、カップル単位
フランス人は、付き合い始めてから一緒に暮らすまでが日本人に比べて早いと思います。相手との時間をたっぷりとるためにも、また金銭的な意味でも、付き合うと同棲するという流れがとても身近です。
また、友達と会うにもパーティーをするにも基本的にはカップル単位で行動するので、「俺は今日友達と飲みに行く」と言うことより「友達に誘われたから一緒に行こう」の方が普通です。「個人の時間はないの?」と疑問に思う日本人も少なくないようです。
恋人の友達は自分の友達になりますが、その分残念ながら別れが訪れてしまうと、恋人と一緒に友達も失うというダブルショックにもなりかねません。
こんなところに注意…
フランス人の中には、「日本人は身持ちがゆるい」と思っている人も少なからずいます。nonと言わないだろうと軽く思われて、遊び目的で近づいてくる人も。
実際のところは日本人もフランス人もなく個人の問題なのでしょうが、「外国人と付き合いたい!」という日本人女性も一定の割合でいるので、そう思われがちなのかもしれません。
相手があなたときちんと付き合う気があるのか、それとなく知っておきたいものですね。
それではみなさん、bonne soirée!
ライター名 pompon
・渡航した年 2005年
・お住いの国 フランス
・プロフィール パリに音楽留学したのち、フリーランスとして活動、そして結婚。フランス人の夫と娘、そして猫と一緒にフランス西部の都市に暮らしています。在仏12年になりました。フランスのバカンスシステムを支持する一方で日本の温泉も捨てられないという、日仏いずれをも愛する30代です。