Hello! It’s Kumi!
海外赴任やイギリスでの結婚に伴い、イギリスで子育てしている人にとって、イギリスはどのような教育制度なのか、把握する必要があります。
イギリスは9月が新学期であることは有名ですが、義務教育はいつからいつまでなのか、スクールライフはどのような感じか、など、疑問は尽きないでしょう。
そのような方のために、今回はイギリスの教育制度や学校についてご紹介します。
イギリスの義務教育
イギリスは日本の小学校に相当するプライマリスクール、中学、高等学校に相当するセカンダリースクールまでが義務教育です。
また、イギリスでは公立校に通う場合授業料は無料ですが、私立校に通う場合は、授業料は学校により違いますが、けして安くはありません。そのため、奨学金制度などを利用して私立校に通う生徒も多くいますが、イギリスはクラス(階級)社会で、未だ私立校は上流階級出身者により門戸が開かれている印象は否めません。
プライマリースクールは5歳から
プライマリースクールでは5歳から(year1 )から11歳(year6)まで学びますが、多くの子供は、year1の前のreceptionからプライマリースクールに通います。
なお、イギリスでは、保護者もしくは保護者相当の人が送迎をすることが必須となっています。イギリスでは共働きの家庭も多く、両親のいずれも送迎できない場合はベビーシッター、チャイルドマインダーなどが両親に代わって送迎の対応をします。
セカンダリースクール
プライマリースクールのあとはセカンダリースクールで16歳(year11)まで学びます。
そしてセカンダリースクール終了時にGCSE(General Certificate of Secondary Education)の受験が義務付けられており、その後大学進学希望者はシックスフォーム(2年間)と呼ばれる課程に進みます。
大学の合否はGCSEの結果とシックスフォームの成績によって決定されます。またGCSEの結果は、CV(履歴書)などにも記載できる重要なスコアとなります。
子供のために引っ越し
イギリスは地域によって、生活レベルの差が大きくあります。そしてそれが学校のレベルにも影響しています。たとえばロンドンでは、今では随分解消はされてきましたが、それでも今でもテムズ川より北、ロンドン西部の方がよいエリア、テムズ川より南、もしくはロンドン東部はあまり治安のよくないエリアという印象があります。
そのため、子供に少しでもよい学校で教育を受けさせるため、子供が生まれたのをきっかけに、もしくは子供の就学前に引っ越しする家庭も少なくはありません。
スクールライフ
イギリスの学校の新学期は9月です。また学期制をとっており、9月から12月が1学期、1月から4月初めまでが2学期、4月後半から6月が3学期、の3学期制です。
イギリスの学校は休みも多く、2ヶ月近い夏休みの他、クリスマス、イースターにも2週間から1ヶ月程度の休みがあり(休みの長さは地域、学校によって異なる)、その他、それぞれの学期の途中にハーフタームと呼ばれる1週間程度の休みがあります。
なお、プライマリースクール・セカンダリースクールとも通常制服があります。ブレザーにスカートまたはズボンが通常のスタイルで、またブレザーの下に着用できるセーターもあります。
またプライマリースクールでは、教科書を利用することは少なく、先生が用意したプリントを使って、授業をすることがほとんどです。また宿題の量はけして多くありませんが、たとえば週に1回スペリングのテストがあり、それに向けて各自で勉強するなど、日本に比べて自発的な学習が求められる傾向が強くなっています。
そして、多くの生徒が楽しみにしているランチは、多くの学校では給食ですが、お弁当を持参する学校もあります。
習い事について
イギリスでも子供に習い事をさせる家庭は多くあります。人気の習い事は、ピアノ、サッカー、ジムナスティック(体操)、スイミング、テニス、ドラマスクールなどですが、日本の様式を取り入れた公文も人気があります。
ただし、習い事はどれもそれなりに費用がかかるため、子供の興味のあること全てを習わすことができない、または全く習い事ができない、という家庭も少なくはありません。
いかがでしたでしょうか?
イギリスの教育制度、学校についてご紹介しました。
イギリスも日本と同様、教育には熱心です。特によい大学に行くためには、その場限りの受験勉強ではなく、常日頃の勉強の結果であるGCSEの結果が重要になるため、プライマリースクールのときから、しっかりと勉強をするように子供をしつける家庭も少なくはありません。
慣れない土地での教育制度について、学校について不安に感じることも多くあるかもしれませんが、上記をぜひお役立てください。
Have a lovely day!
ライター名 Kumy
渡航した年 1994年および2014年
お住いの国 イギリス
公用語 英語
プロフィール ロンドンを拠点にフリーランスの翻訳家、ライターとして活動中のKumyです。イギリス英語とロンドンに恋をして数十年。現在夢の地で、夢の言葉に囲まれながら日々ロンドン生活を満喫中。