チェコに移住してから思う、もっとこうしておけばよかったこと 7選

Ahoj!Maminkaです。

今回は、チェコに住む前にもっとこうしておけば良かったなと思う事や、チェコに住んで大変だなと思う事を書いてみます。

1.日本について、よく勉強しておけば良かった

私は、中学生くらいの頃から海外に憧れを持っていました。その時は、ただ英語を勉強すれば国際的な仕事に就けるかもと、英語に力を入れていました。社会でも、日本史より世界史の方が役に立つのではないかと思っていました。

でも、違いました。チェコで暮らしみてやっと知ったのですが、日本人は日本の事を知っていなくてはいけないのです。英語は勿論便利な言葉です。勉強しておいて損は決してありません。でも、日本の歴史や言葉、有名な本や著者などについて知識がある方が、外国の人からしたらとても面白い人間なのです。

「日本は天皇制だけど、イギリスの王室とはどう違うの?」「村上春樹って良いよね。」「侍はいつまでいたの?」などなど、あまり気にしなかった事を、チェコ人は聞いてきます。

教科書のように、完璧に答える必要は勿論ありませんが、間違ったことを言えないので、冷や冷やする時も多いです。私は日本史を軽視していたところがあったので、今、歴史の事を聞かれると殆ど答えられません。それで、ネットで調べて後日お答えするという格好悪い状態です。

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2.日本文化を一つでも習得しておけば良かった

例えば、着付けです。日本の美しい着物姿は、こちらでは特別なものです。日本文化のイベントなどで、着物姿で登場する日本人はみんなの注目の的です。さりげなく着物が着れるという事は本当に素敵なことなのだと、ここに来てから初めて知りました。

生け花にしても、茶道やお習字にしてもそうです。日本で気にしていなかった素晴らしい日本文化を、もっと習っておけば良かったと思います。チェコ人は、趣味を大切にしている人たちです。なので、日本の生け花やお習字に興味を持っている人も少なくありません。

「これは私の生け花です。どうですか?」と聞かれて、綺麗ですねと当たり障りのない答えしかできないのは、残念です。相手が日本文化にこんなに興味を示してくれているのに、それに応えられないのは、日本人として勿体ないですよね。

でも、そういう事も深くは気にせず、自分のできる範囲で勉強して、お見せしても良いとは思うのです。私は下手ですけどとお断りをした上で、こういう物なんだよとお見せする方が、出来ないから見せれないわと答えるよりも、お互いずっと楽しくなると思います。

3.日本のスポーツをしておけば良かった

チェコでも、柔道は人気のスポーツです。ちょっとした街なら柔道教室を見つけることができます。剣道や合気道の教室も見かけます。私が日本人だと知ると、「柔道が出来るのか?」と聞かれますが、出来ません。折角日本に住んでいたのに、どうして日本のスポーツをやってなかったのだろうと後悔しています。

勉強や料理は、ネットで調べれば今からできます。でも、スポーツはもう難しいです。チェコで習いに行くと、「あれ?日本人だよね?どうしてここで習っているの?」と思われるでしょうし、何よりも体が持ちません。日本で子供の頃にやっておけば良かったと思っています。

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4.料理は上手な方が良い

仲良くなると、こちらでは気軽にお友達のお家にお邪魔したり、お招きするようになります。こんな時、日本の料理やお菓子が手作りで出せたらとても喜ばれます

有名な寿司は勿論のこと、天ぷらや魚料理など、チェコ人にとっては珍しい料理が日本には沢山あります。チェコには海がなく、食事と言えば肉料理なので、海の魚は食べる機会が少ないのです。

和菓子にしても、お餅にしても、チェコ人には初めての味です。餡子は苦手なチェコ人も多いようで、ちょっとだけでも試してみようと、恐る恐る口に入れたりもしています。チェコでは、豆は塩っぽい味付けでご飯として食べるものであって、甘いお菓子ではありえないのです。

考えてみれば、お餅の粘りも独特な食感ですよね。ここで改めて、日本食がどれだけ独特な物なのか知りました。

料理を出す時に、これは何の調味料を使っていて、どうやって作った、どの地方でよく食べられて、どんな歴史があるのかなどを知っていたら、とても興味深い食事会になります。

私は日本にいたころ、いろんな国の変わった料理が食べられる飲食店で食事するのが楽しみでした。でも実は、日本食が世界で一番面白いかも知れません。皿への盛り付け方も、箸やお椀などの食器類も、全て独特です。

日本でもっと日本料理に興味を持って、食べたり、作ったり、器について知っておいた方が良かったなと思っています。

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5.日本が遠い

チェコから日本へは、現時点で直通便はありません。ヨーロッパの都市で乗り換えをしなくてはいけません。乗り換えには良くて2時間、時には6時間待ちです。それに、空港の近くに住んでいるなら良いですが、遠い場合、空港に行くまでも一苦労です。

私の住んでいるところからは、自宅から出発して日本の空港に着くまで、20時間ほどかかります。その内、12時間ほどがフライトで、他は移動時間や待ち時間となります。独り身の時は、それも楽しんでいました。機内で映画を3本も見たり、寝て、食べて、快適に過ごしていました。

でも、子供が2人もいる現在、この旅はかなりの重労働です。精神的にも酷く疲れます。早朝に起こして車で空港まで向かい、疲れて駄々をこね出さないかと気にしたり、渋滞の心配をしたり、長時間のフライト中に子供が騒がないように、あの手この手であやしたり、この精神的な疲れは、経験した人だけが分かると思います。

日本は本当に遠いです。

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6.日本のお爺ちゃんお婆ちゃんがいない

チェコでは、子供をお爺ちゃんお婆ちゃんに預ける人が多いです。共働きが一般的なので、保育園が終わった後や夏休みなど、両親が仕事をしている時間は、お爺ちゃんお婆ちゃんの助けが必要なのです。

お爺ちゃんお婆ちゃんと接することは、大事なことだと感じています。お年寄りのゆっくりした動きや、両親とは違う愛情方法、お爺ちゃんお婆ちゃんの家では、自分の家では体験できないことが沢山あります。両親と違って、ちょっと甘やかしてしまうのも、それはそれで必要なことなのかなと思います。

また、古い世代の方が、その国の文化や食生活を濃く残していて、それを自然と学んでけると思うのです。

私の場合は、この日本のお爺ちゃんお婆ちゃんが近くにいないので、子供たちにそういう経験をさせてあげることが出来ません。代わりに、チェコのお爺ちゃんお婆ちゃんが沢山可愛がってくれますが、やっぱり、日本のお爺ちゃんお婆ちゃんも居て欲しかったなと思います。

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7.人見知りは損

性格の問題なので、どうすることも出来ないですが、人見知りは損だと思います。特に積極的にあちらこちらに声をかける必要もありませんが、人に声を掛けるのが好きな性格の方が、人脈作りは楽だとは思います。お喋り好きな性格も、得だと思います。

私は内気な子供でしたし、年を取って経験を積んで、かなり心臓は強くなりましたが、それでもやっぱり何処かで無理を感じます。心から楽しく誰とでも接することが出来る性格の人は、海外での生活も楽だと思います。

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まとめ

日本人は、日本の事をしっかり知っておくべきです。海外に出たいからと言って、海外の事を勉強するのも良いですが、まずは自分の国について勉強した方が、実際に海外に行ったときに役に立ちます

それでは、Hezky den!

ライター名 マミンカ

渡航した年 2006年
お住いの国 チェコ共和国
公用語 チェコ語
プロフィール 11年前、ステンドグラスに魅せられて、チェコの工房で働きたい一心で渡航し、教会ステンドグラスの修復などを学びました。今は5歳と3歳の男の子の母親です。みなさんに役立つチェコ情報を届けたいと思っています。