Namaste, mera nam Tommy hai.
今回は、私がインドに移住して大変だったこと、後悔したことについて書きたいと思います。私は基本的にインドが大好きで、移住してみて良かったと思うことの方が多いのですが、思い返してみると大変な思いをしたことも結構たくさんありました。
気候
まず一つ目は気候です。日本は四季がはっきりしており、冬は寒く夏は暑いですよね。特に私は埼玉県出身のため、暑すぎることも寒すぎることも稀で、非常に過ごしやすい気候で育ったと思います。
ところが移住先のムンバイは、とにかく暑い!基本的に年中暑いです。これが結構こたえました。比較的暑くない期間といえば雨季なのですが、この雨季が日本の梅雨とは比べ物にならないすごさです。スコールのような激しい雨が毎日続き、インフラが整っていないため道路は水浸しになります。しかも暑さと湿気で部屋にカビが生え、持って行った革製品は軒並みダメになりました。また、会社が用意してくれた部屋にはエアコンがありませんでした。天井にファンはついていたのですが、それだけでは真夏は暑すぎてよく眠れない日々が続いたものです。
もしムンバイに移住する予定がある方は、是非ともエアコンのある部屋に引越してくださいね。
病気
二つ目は病気です。インドと聞くと不衛生という言葉を思い浮かべる方は多いと思います。これは、間違っていません。私自身、何度お腹を下したり胃腸炎になったかもう覚えていません。結局水が原因なのかレストランの食事が原因なのか分かりませんでしたが、日本人にとってインドでお腹を下すことは避けられない試練だと思います。
また、暑すぎる外気と、仕事場の寒すぎる気温のせいで風邪をひくことも多かったです。インドの病気にはインドの薬!と思い薬局で毎回何かしら薬を買ってしのいでいました。
食事
三つ目は食事です。私が住んでいた当時、ムンバイには日本食レストランが3件でした。いずれも高級レストランであり、中々訪れることはできません。となると、日本食を食べたい場合は自炊をすることになるのですが、ムンバイには日本食品専門店はありません。気軽に手に入るのは醤油くらいでした。色々工夫をしていましたが、(小麦粉でうどんを作ってみたり、レッドビーンズであんこを作ってみたりしました)やはり日本食は恋しくなりました。長期滞在される方は、ある程度日本食を持ち込んだり、送ってもらうことをお勧めします。
辛い物が好きでカレーも大好物!という方は毎日インド料理でもいいかもしれませんね。
語学面
四つ目は語学です。まず、インドの人が話す英語になじむのに時間がかかりました。インド人は独特の発音をします。(日本人もですが…。)アメリカ人の英語とはかけ離れているため、インド人が何を言っているかを一発で理解できるようになるにはかなりの時間を要しました。
また、ムンバイは基本的には英語が話せれば生活できます。ただし、三輪タクシーのオートリクシャの運転手は大抵英語を話しません。そのため、行きたい場所を伝えたりするために簡単なヒンディ語を習いました。ちなみに、ヒンディ語の発音は日本人にとって楽みたいで、教えてもらっていた友人によく発音が良いと褒めてもらっていました。
スリ
五つ目はスリにあったことです。ムンバイの繁華街で友人と歩いている時に、財布を盗られました。チャックのあるカバンに入れていたため(もちろんチャックは閉めていました)、まさか盗られるとは思わず、気が付くのに時間がかかったくらいです。
財布を盗られてしまった直後に、インドの銀行に連絡したり日本の銀行に連絡したりととても大変でした。動揺していたため、特にインドの銀行の人と電話で英語で話しをするのが大変で、間に入ってくれたインド人の友人には感謝です。
ただ、約2年間インドで生活していてスリのような犯罪にあったのはこの一回のみです。基本的にしっかり警戒していればムンバイは比較的安全と言えると思います。
インド人の友人との付き合い方
六つ目はインド人の友人との付き合い方です。大変だったというと語弊があるのですが、インド人の中でもあまり裕福ではない友人との付き合い方に少し難しさを感じました。
例えばバーやクラブには誘いずらいですし、一緒にごはんを食べに行こうと思ってもレストランのランクを考えなければなりません。
もちろん、貧富の差は友人関係に影響を及ぼすものではありませんが、若干の戸惑いを覚えたのは事実です。
日本人の友人
逆に日本人の友人との付き合い方も難しいと感じました。これは付き合い方というよりも、どうやって友情を維持するか、という点なのですが、やはり長期間海外にいると日本の友人とは疎遠になってしまいがちです。ずっと仲良くしていたいと思っている友人には自分から定期的にメールやラインなどで連絡を取るようにしていました。
海外移住に当たり、上記に挙げたこと以外にも親の心配や将来の不安など大変なこと、気になることはたくさんあります。しかし、私の場合はそれらを補って余りある良いことがありました。思い切って飛び込んでみるのも一つではないでしょうか。
Aapka din achha ho!
ライター名 トミー
渡航した年 2013年
お住いの国 インド
公用語 ヒンディ語、英語
プロフィール インド・ムンバイの現地企業にて働いていました。日本とは全く違うインドの文化、風景、人々が大好きです。良い所も悪い所も含めてインドについてもっとたくさんの人に知ってもらいたいな、と思っています!