ロンドンに移住後の気になる病院事情について

Hello! It’s Kumi!

慣れない土地での生活は精神的にも身体的にも体調を崩しやすいものです。でも病院にかかるにも英語が不安、医療制度がよくわからない、など不安も伴います。

今回はそんな不安を少しでも払拭できるよう、ロンドンの医療事情、またイギリスならではの病気の治し方などをご紹介します。

NHS 加入とGP 登録

イギリスで生活するにあたっては、イギリスの国民健康保険にあたるNHS(National Health Service)に加入します。

NHSに加入することにより、基本的に無料で治療を受けることができます。

イギリスは日本と違い、病気になり医師の診察を受けたい場合は、どのような症状であっても、まず自分のGP(General Predictor)の診察を受けます。NHSに加入する際に、地元のGPを探し、登録する必要があります。

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GPとプライベートドクター

先の項目でお伝えした通り、NHSに加入することにより、基本的に診察、治療は無料で受けることができますが、ただし、GPの予約は取りづらいことで有名です。

イギリス国内、特にロンドンには日本人医師を含め、多くのGPではない、プライベートドクターが開業しています。プライベートドクターはGPに比べ、予約が取りやすいのが利点です。

ただし、プライベートドクターはNHSの対象外となるため、有料となり、診察はドクターにより異なりますが、診察のみで、通常50ポンド以上はかかります。

またロンドンにはいくつかNHS Walk in Centre があり、こちらは症状が比較的軽く、ただしできるだけ早急に診察を受けたい場合に予約なしで診察可能です。ただし症状によっては、その後のGPの診察を受けることを勧められます。

なお、事故や緊急な治療が必要な場合、大きな病院のA&E(救急センター)の診察を受けることも可能です。こちらはNHSへの加入の有無を問わず、診察、治療、検査が全て無料で受けられます。

イギリス人はあまり医者にかからない

先の項目でご紹介しました通り、GPへの診察は大変待たされるため、イギリス人はあまり医者にはかかりません。特にちょっとした風邪やインフルエンザではまず医者にかかることはなく、薬局で購入した薬を服用し、治します。

また日本に比べ、アロマセラピーやハーブ療法などの代替医療が人々の生活に浸透しており、日頃からそれらを生活に取り入れています。

ロンドンに移住後の気になる病院事情について

イギリス人が愛用する薬

Lemsip

風邪を引いたらLemsip。と言うぐらい、イギリスでは大変人気の薬、Lemsip。多くのイギリス人が風邪かな、インフルエンザかな?と思ったら、まずこの薬を服用します。

錠剤タイプ、リキッドタイプ、お湯に溶かして服用する粉薬タイプ、また味もレモン味、ブラックカラント味などがあります。
購入は薬局のほか、スーパーでも可能です。

Benylin Cough syrup

冬の長いイギリスでは、日本に比べて、どうしても風邪にかかりやすい時期が長くなります。本格的に風邪を引かなくても、咳が出る、喉が痛い、という症状には、錠剤タイプの風邪薬より、シロップがよく利用されます。

イギリスの薬局には様々な喉、咳の症状にあわせたシロップが販売されており、自分の症状にあわせた薬の購入が可能です。

Paracetamol

頭痛や生理痛、歯痛などの痛みがあるときに役立つのはParacetamol。イギリス人の多くが家庭に常備している解熱鎮痛剤です。なお、イギリスの鎮痛剤は日本の鎮痛剤より効果の持続性が長く、また強いものが多いので、服用量にはくれぐれも注意してください。

ロンドンに移住後の気になる病院事情について

代替療法

イギリスでは、アロマセラピー、ハーブ療法などの代替療法が日本より人々の生活に浸透しています。ハーブティーはスーパーでも数多くの種類が販売されており、夜眠れないときなどにはカモミールティー、鼻づまりや花粉症、また胃もたれがするときなどにはペパーミントティーがよく飲まれます。

またロンドン市内には多くのアロマセラピーショップがあり、エッセンシャルオイルも日本より格段に安く購入が可能で、マッサージや芳香浴などの方法でよく利用されていますが、芳香浴が初心者には適しています。

芳香浴の方法はアロマデフューザーを用い、そのときの心身の状況にあわせたエッセンシャルオイルを選び、室内で炊きます。

たとえば、花粉症はこちらでも多くの人が悩まされる症状です。そのときは、ユーカリやティーツリーなどのオイルを炊くと効果があります。

これらの代替療法は体の不調以外に心の病にも効果があるとされていますが、いずれにしてもすぐに効果が出るものではないので、長期的に、また日常的に予防療法として用いるとよいでしょう。

いかがでしたでしょうか?

ロンドンの医療事情、またイギリス人の病気の対処の仕方などをご紹介しました。

イギリスの医療制度は日本と大きく異なり、また病気のときはどうしても気持ちも弱くなってしまうため、不安になってしまうかもしれませんが、上記を参考に普段からの健康作り、病気に備え、またどうしても病気になってしまったときは、不安がらず、専門の治療を受けるようにしてください。

Have a lovely day!

ライター名 Kumy

渡航した年 1994年および2014年
お住いの国 イギリス
公用語 英語
プロフィール ロンドンを拠点にフリーランスの翻訳家、ライターとして活動中のKumyです。イギリス英語とロンドンに恋をして数十年。現在夢の地で、夢の言葉に囲まれながら日々ロンドン生活を満喫中。