要注意!使ってはいけないフランス語の表現13選

Bonjour!,c’est pompon!

「フランス語は世界一美しい言葉」などと形容されますが、使ってはならない、罵り言葉なども山のようにあります。むしろ日本よりもバリエーション豊かではないでしょうか。

ここにあげたフレーズも、割とよく使ってそれほど問題のないものから、本当に使わない方が無難なものまで様々です。

実際にフランスで生活すると使っているフランス人もよく見かけますし、思わず使いたくなるようなシチュエーションもしばしば…。

使う使わないは別にして、俗語などの使わない方が無難なフレーズ13選も、知識として知っておきましょう!

クソ!

Putain
(ピュタン)

かなりメジャーな言葉。子供には使わないよう教えますが、実際は老若男女を問わず頻繁に使われています。

元の意味は「売春婦」ですが、実際それとは関係なく、腹が立った時や失敗した時、独り言のように「くっそー」「あーあ」といったニュアンスでも使われます。

ですが綺麗な言葉では決してないので、代わりにzut(ズゥット!)を使うことをおすすめします。

要注意!使ってはいけないフランス語の表現13選

クソ!

Merde
(メールド)

putainと並んでよく使われている言葉。使い方もほぼ同じです。捨て台詞のように使われたりも。

「メールド!」と吐き捨てるように強くいうのか、「メールドゥ…」と呟くように言うのかでずいぶんニュアンスが異なる点でもputainと同じですね。

直訳は「糞」。どこの国も同じような言葉を同じように使うようですね…

クソッタレ!

Putain de Merde!
(ピュタンドゥメールド!)

上記二つを繋げてより汚い表現にしたもので、さらに強い罵り言葉になります。

この言葉が出る時は、かなり最悪なシチュエーションになってしまったか、相手にかなりの憤りを持っていると予想されます。

黙れ

Ta gueule./Ferme ta gueule.
(タギョール/フェルムタギョール)

Fermeは「閉めろ」、 ta gueuleは「お前の口」。直訳は「口を閉じろ」で、相手を黙らせたいときに使います。映画などでも耳にすることがあるかも?

ブータンで使ってはいけない現地語10選!

まぬけ

espèce de connard
(エスペスドコナー)

une espèce de〜で「一種の〜」という意味なので、バカの一種というところでしょうか。connardだけでも使っている人を見かけます。街で悪態をついている人などですが…

バカ野郎/バカ女

Un con/une connasse
(アンコン/ユヌコナス)

人をバカにする表現としてフランス人において比較的メジャーな言葉。もちろん面と向かって言うと喧嘩になりますが…

ちなみに、私が夫と出会った頃彼の名前に「君」をつけて呼びかけていたところ、「con」と聞き違えた義母が目を丸くしていました。息子がその彼女から名前に「バカ野郎」をつけて呼ばれていたら…驚くでしょうね。

ブータンで使ってはいけない現地語10選!

クズ野郎/アバズレ

Un salaud/Une salope
(アンサロ/ユヌサロップ)

こちらもcon/connasseと同じくらいの頻度で耳にします。

実は、私は見知らぬ人にこう言われた経験があります。治安も悪くない住宅街で普通に道を歩いていて段差につまずいたとき、そばにいた女性になぜかこう言われ、ビックリ。かなりショックを受けました。未だに言われた理由がわかりません。

クソ野郎

Pauvre con!
(ポーヴルコン)

在任中のサルコジ元大統領が、パリ国際農業見本市で握手を断られた際に放ってしまった言葉。

pauvreはもともと「貧しい」とか「かわいそうな」という意味がありますが、ここではそのニュアンスはなく、実際には日本語にするのが難しいフレーズ。あえて言うなら「クソ野郎」のようなイメージです。かなりの侮蔑レベルですから、使うときには覚悟して!

ブータンで使ってはいけない現地語10選!

失せろ!

Casse-toi
(カストワ)

下品な表現の一つ。こちらも私は見知らぬ人に言われたことがあります。しかも役場ででした。言われた側は傷つくものですよ…

どけ!

Dégage!
(デガージュ!)

フランスでは、街中でちょっとしたことから知らない人とでも激しく罵り合うシーンに出くわすことが、あるかもしれません。

そんな時は巻き込まれないように気をつけてもらいたいものですが、このようなセリフが聞こえてくるでしょう。

ブータンで使ってはいけない現地語10選!

ファックユー

Va te faire enculer!
(ヴァトゥフェールオンキュレ)

英語で言うところのファックユーに当たる、言ってはならないレベルの高いフレーズ。どうか使うことなく胸の奥にしまっておいてください。

これを私が書いているのを見たフランス人の夫も「おお…!」と言うほどです。

番外編:ホモ

pédé
(ペデ)

これは同性愛者に対して幾らかの侮蔑ニュアンスを感じる言葉。フランスは同性愛者の結婚も認められていて、私も何人も同性カップルの友人がいます。

普通に「彼は同性愛者なんだよ」といいたいときにはhomosexuel(ホモセクシュエル)を使う方が安心でしょう。人のセクシャリティにはあまり触れない方が無難ではありますが…

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番外編:女性器

La chatte
(ラシャット)

フランス語で猫はchat(シャ)。男性名詞です。メス猫の場合はこれが女性形になりchatteとなります。ですが、俗にchatteというと隠語で女性器を指すことが多く、猫が話題の会話の中で出てきても一瞬ドキッとされてしまいます。

もちろん「メス猫を飼っているの」と言っても問題はありませんが、相手がそちらの意味にとらないとも限りませんので知っておきましょう。

私の友人は知らずに使い、相手共々お互いに気まずく恥ずかしい思いをしたそうですよ。

おわりに

いかがでしたか?これらはいずれも、知らない相手に(知っている相手でも)使うのは失礼ですし、トラブルの元。使っているフランス人が多いとはいえあなたの品位も疑われてしまいますから、「使ってはいけない言葉」として覚えておいてくださいね。

とはいえ、フランス生活が長くなると、使ってしまうものも増えてくるかもしれませんよ。

それではみなさん、Bonne journée!

ライター名 pompon

・渡航した年 2005年
・お住いの国 フランス
・プロフィール パリに音楽留学したのち、フリーランスとして活動、そして結婚。フランス人の夫と娘、そして猫と一緒にフランス西部の都市に暮らしています。在仏12年になりました。フランスのバカンスシステムを支持する一方で日本の温泉も捨てられないという、日仏いずれをも愛する30代です。