現地の日本人妻は見た!フランス人女性のメイクの仕方

Bonjour!,c’est pompon!

日本では「ハーフ顔メイク」や「外国人風メイク」という言葉を聞くことも多いですよね。では実際に外国人女性はどんなメイクをしているのでしょうか?今回はフランス人女性のメイクについてお話ししていきます。

基本はナチュラルメイク

まずフランス人のメイクは、はっきりいって「地味!」です。普段仕事に行ったり学校に通ったりしている女性のメイクは、マスカラとリップだけの人が多くシンプルです。もちろん中にはフルメイク大好きの女性もいますが、普段の生活でファンデーションバッチリ、チークバッチリなのはコスメ販売員さんやデパート勤務、そしてお年を召した方くらいでしょう。

素肌を生かしたメイクで、無駄に飾らないシンプルファッションにもよく似合っています。日本では仕事にノーメイクで出かけることはマナーとしてほとんど無いでしょうが、フランスではごく当たり前のことなのです。綺麗めのファッションとバッチリOLメイクやヘアを求められることはありません。

なので日本人女性のように朝からファンデーションもしっかり塗ったフルメイクに巻き髪などは、ちょっと目立ってしまう存在です。

現地の日本人妻は見た!フランス人女性のメイクの仕方

夜のお出かけはしっかりメイク

ですがデートや夜のお出かけの時などはアイシャドーやアイラインもバッチリ、リップは濃いめでマスカラもたっぷりTPOに合わせたメイクを好むフランス人女性たちは、気合を入れてメイクをほどこします。

メイクの傾向としては、日本のような「愛され顔」「モテ顔」メイクや可愛いらしく若く見えるようなタイプではなく、大人っぽい、セクシーでクールなものを好みます。これはファッションにも言えることで、「可愛い=子供っぽい」という感覚があるので、中高生であっても大人系の服やメイクが好きなのです。

早く大人になりたい10代、自立したセクシーな大人の女性を目指すフランス人と、少しでも若く見せたい日本人は少し好みが違うようですね。彼女たちが年齢よりオトナに見えるのは、こういった少し背伸びをした部分から来ているのでしょう。

クレンジングは拭き取りタイプが主流

素敵な夜を過ごして帰宅。メイクオフはどうしているのでしょうか?フランスは乾燥が激しく、また水もカルキが多く硬質なので、あまり洗顔をしません。一時日本ではやった「顔を洗わないフランス式洗顔」はこういったことから生まれているのです。

基本は拭き取りクレンジング。ミルクタイプや化粧水タイプ、シートタイプなど好みは様々ですが、オイルやリキッドなどでバシャバシャクレンジングや洗顔はしません。そして拭き取ったらそのままクリームを塗っておしまい!という人が多いようです。フランス人のスキンケアは保湿が命なのです。

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フランスで人気のコスメとは?

ディオールやランコムなど、フランス発の有名化粧品ブランドは日本でも人気ですが、フランス人が皆これらの有名ブランドを使っているかというと、そうでもありません。

スキンケアアイテムで人気なのは、肌のことを考えた薬局コスメ。Avenne(アヴェンヌ)や La roche posay (ラロッシュポゼ)、Caudalie (コーダリー)、Bioderma (ビオデルマ)やUriage(ユリアージュ)などを使っている人が多いのです。これらはドクターズコスメや肌のことを考えた製法のもので、素肌の美しさを大切にするフランス人にはぴったりのアイテム。そしてこれらは日本で購入すると安価ではありませんが、フランスで買えばひとつ1000円前後のリーズナブルなものが多く、幅広い年齢層に愛されています。

メイクアイテムは、先述の有名ブランド品も人気ですが、それにチープブランドを組み合わせて上手に使うのがフランス風。プロモーションやプレゼントも多いYves rocher(イヴロシェ)は定番で、最近はミラノ発のKIKO(キコ)もいつも女性たちで溢れかえっています。

現地の日本人妻は見た!フランス人女性のメイクの仕方

ネイルは派手めが人気

そしてフランス女性はネイルも大好き。日本だとお仕事にもしていけるベージュ系のヌーディーなものが多いですが、勤務中のメイクやファッション、ネイルに寛容なフランスでは皆普段から派手めのネイルを楽しんでいます。

ピンクや甘い色よりはどちらかというと赤や黒、ゴールドなどのはっきりした色合いのものを好み、メイク同様にクールな印象です。ネイルアートをする人もいますが、日本人よりも不器用な人が多いのでネイルサロンですることが多いようですね。またラメの入ったネイルは、子供用・ティーン用のイメージが強いらしくあまり大人には好まれません。艶やかで鮮やか、シンプルなネイルが人気です。

現地の日本人妻は見た!フランス人女性のメイクの仕方

日本人でも暮らしていると次第にメイクがフランス化

フランスに限らず、長年外国に住んでいるとメイクが日本風ではなく現地風になっていきます。
眉が濃くはっきりして、ふんわりメイクではなくキリッとした印象に。そしてファンデーションを塗らなくなる人もいます。

これは、おしゃれにとても敏感でめまぐるしく流行が変わる日本にいないことで取り残されてしまう、ということと、次第に現地に溶け込んでいき感覚が変わっていく、ということが挙げられると思います。

日本のように朝からバッチリフルメイクをしなくても浮かないのは楽ですが、その分肌そのものの美しさを追求しなくては…美しさの感覚は違えど、いつでも綺麗でいたいのは全世界共通ですからね!

それではみなさん、Bonne journée!

ライター名 pompon

・渡航した年 2005年
・お住いの国 フランス
・プロフィール パリに音楽留学したのち、フリーランスとして活動、そして結婚。フランス人の夫と娘、そして猫と一緒にフランス西部の都市に暮らしています。在仏12年になりました。フランスのバカンスシステムを支持する一方で日本の温泉も捨てられないという、日仏いずれをも愛する30代です。