Bonjour!,c’est pompon!
フランスに旅行に行きますか?フランス人と話す機会がありそうですか?
どんなシチュエーションでも、挨拶はコミュニケーションの基本。まず押さえておきたい、使われることの多い挨拶フレーズを集めました。
実体験をもとに、使い方やポイントをご紹介していきましょう!
おはよう・こんにちは
Bonjour
(ボンジュール)
誰しもが知っているフランス語、Bonjour。これは、「おはよう」でもあり「こんにちは」でもあります。親しい人にも初対面の人にも目上の人にも、誰にでも使えるので失敗もなく安心して声をかけられます。
フランスでは、お店に入ってもバスに乗っても、必ず「Bonjour!」と言いましょう。恥ずかしがらずに目を見て言うと、必ず返事がもらえて嬉しいものですよ。
こんばんは
Bonsoir
(ボンソワー)
対して、夜の挨拶がこちら。「こんばんは」と夜に出会った時の挨拶ですが、去り際にも使えます。
何時までBonjourで何時からBonsoirを使うのか?というのは、日本語と同じくはっきり決まっている訳ではありません。17時ごろから両方使われだしますが、どちらを使っても恥ずかしいことはありません。
私が幼稚園に子供を迎えに行くのは16時台ですが、先生方との挨拶は「Bonsoir」。まだ明るいのに「こんばんは」とは違和感がありますが、彼らにとっての1日が終わった後だからでしょうか。
やあ
Salut
(サリュ)
こちらは、Bonjourの代わりとして、友達や家族など親しい人の間で使われるくだけた表現。特に若い人が言うことが多く、年配の人にはあまり好まれず使っているのを聞いたことはほとんどありません。
学生同士などで一番よく使われる、出会った時の挨拶です。
ヤッホー
Coucou
(クークー)
Coucouも、フランクさではsalutと同じ程度。音も可愛らしく、赤ちゃんや小さな子供、女性などに対して使うことが多いでしょう。
初めまして
Enchanté(e)
(アンシャンテ)
初めは知らない人ばかりでも、友達を通してなど少しずつ友達が増えていきます。Enchantéは初対面の時に使うポピュラーな言い方です。
言語にかかわらず気をつけたいのは、本当に初めましてなのか?ということ。私はEnchantéeと言った後に、「…会ったことあるよね?」と言われて気まずい思いをしたことがあります。外国人の顔は覚えにくいこともありますから…
元気?
Ça va?
(サヴァ?)
Bonjourやsalutなどの後に決まって使うのが「ça va?」。とにかくセットのように必ず言います。語尾を上げると質問になり、そのまま「ça va(元気だよ) 」と返事にも使えます。
かなり省略した形なので、目上の人や初対面の人に問いかけたいときには使わず、「Vous allez bien?(ヴザレビアン:お元気ですか?)」を使いましょう。
元気かどうかを尋ねられたら、返事の後に「Et toi?(エトワ?:君は?)」や「Et vous?(エヴ?:あなたは?)」と尋ね返すのがマナーです。
何かニュースある?
Quoi de neuf?
(クワドヌフ?)
フランス人がよく使うフレーズです。初対面の相手には言いませんが、少し会っていない相手にはこう言って話題を引き出します。
家族と頻繁に会ったり電話をしたりするフランス人は、毎日のように電話をしているのにこう言って近況を尋ねます。「そんなにニュースはないよ…」と思うのは私だけでしょうか…
お久しぶりです
Ça fait longtemps
(サフェロントン)
こちらも、長く会っていない相手に出会ったときに言います。「長く」の基準は様々ですが、数ヶ月以上でしょうか。
「Ça me fait plaisir de te voir(サムフェプレジールドゥトゥヴォワー:また会えて嬉しいよ)」と付け加えると相手にも再会の喜びが伝わります。
良い1日を
Bonne journée
(ボンジョルネ)
会話の最後、別れ際などに「良い1日を過ごしてね」と言うことで、ぐっと印象が良くなります。
このBon(ne)〜と言う表現はたくさんあり、一例を挙げると…
・Bonne soirée(ボンソワレ:良い夜を)
・Bonne nuit(ボンヌニュイ:おやすみなさい)
・Bon week-end(ボンウィーケンド:良い週末を)
・Bon appétit(ボナペティ:召し上がれ)
・Bon courage(ボンクラージュ:頑張って)
・Bonne chance(ボンヌションス:幸運を)
・Bon voyage(ボンヴォワイヤージュ:良い旅を)
・Bonnes vacances(ボンヌバコンス:良いバカンスを)
・Bon retour(ボンロトゥー:気をつけて帰って)
など非常によく使われる表現です。
相手にこう言われたら、Merci(メルシー:ありがとう)と言ってから、toi aussi (トワオッシー:君もね)vous aussi(ヴオッシー:あなたも) 、 également(イギャルモン:同じく)などを返しましょう。
また後で
A tout à l’heure
(アトゥタルー)
Bonne journéeのようなBon(ne)〜と並んでヴァリエーション豊かな表現が、A〜(ア〜:〜に)です。
よく使われるのはA tout à l’heure(アトゥタルー:またあとで)で、その日のうちにもう一度会うことがわかっている場合に使います。
それがはっきりしないときならA tout à l’heure peut être(アトゥタルー プテートル:多分また後で)を使うか、いつ会うかを明言しない「A plus tard(アプリュター:またあとで)」が便利でしょう。これは「A plus(アプリュス)と略されることも多く、メールなどでは「A +」と書いたりします。
そのほか、
・A bientôt(アビアントー:またね)
・A demain(アドゥマン:また明日)
・A la semaine prochaine(アラスメンヌプロシェン:また来週)
・A lundi(アランディ:月曜日に)
などのように使え、フランス語に慣れない頃には予定確認の意味にも「火曜日に!」などをよく使っていました。
さようなら
Au revoir
(オルヴォワー)
楽しいひと時が終わって、会話の締めにはやはり「さようなら」。「Au revoir」の後に「A bientôt」 「Bonne journée」と自然につけられるようになったら、あなたもフランス語挨拶になれてきた証拠です!
番外編:どう名乗る?
フランス語会話の本などでは、初対面の相手に名乗るときには「Je m’appelle (ジュマペル〜:私は〜と言います)」が代表的として書かれていて正式ですが、実際プライヴェートな会話ではあまり使いません。
友達に紹介された時などはもっと簡単に「C’est〜(セ〜:〜です)」と言ったり、もっとシンプルに名前だけを名乗りながら握手をしたりビズをしたり。日本語でも「私の名前は〜です」とはあまり言いませんものね。
なんと言ったかより、どんなコミュニケーションをとったかが大切。基本を押さえて楽しくフランスを過ごしてください。
それではみなさん、Bonne journée!
ライター名 pompon
・渡航した年 2005年
・お住いの国 フランス
・プロフィール パリに音楽留学したのち、フリーランスとして活動、そして結婚。フランス人の夫と娘、そして猫と一緒にフランス西部の都市に暮らしています。在仏12年になりました。フランスのバカンスシステムを支持する一方で日本の温泉も捨てられないという、日仏いずれをも愛する30代です。