未払い商品食べてもいいの?フランスのスーパーに行ってみた

Bonjour!,c’est pompon!

海外旅行の時には是非行ってもらいたいのが地元のスーパーマーケット。珍しいものやオリジナルなデザインのものも見つかりますし、お土産探しにも役立ちます。そしてその国の人の暮らしをちょっと知ることもできてしまいます。今回はフランスのスーパーをご紹介していきます。

コンビニサイズから郊外大型店まで種類はいろいろ

フランスのスーパーは、街中にある小さなコンビニサイズのものから、食品以外にも衣類や園芸用品まで揃う郊外大型店までいろいろあります。

必要なものがコンパクトに揃っているお店も便利ですが、一度大型店に行くとその規模に驚くかもしれません。CarrefourやLeclercが代表的です。中型スーパーですと、オシャレな雑貨も揃うMonoprixは日本人にも人気です。

どのスーパーも買い物かごや大型カートが置いてありますが、少ない買い物の場合は持参したエコバックにどんどん入れてレジに向かっても問題ありません

日本にも上陸!フランスの冷凍食品専門店Picard(ピカール)

チーズ、ヨーグルト、バター。乳製品の品揃えがすごい

初めて見ると大抵の人が驚きの声をあげるのが、乳製品売り場の広さ。中でもチーズとヨーグルトの陳列棚は圧巻です。

チーズは「フランス人は毎日違うチーズを食べても1年で食べ切れない」と言われるほど種類も豊富で、チーズ専門店でなくスーパーでもたくさんの品揃えです。子供用のチーズも多く、チーズがフランス人の生活に欠かせないものだとわかります。

ヨーグルトの棚にも、ナチュラル、フロマージュブロン、プチスイス(クリームを混ぜ込み、濃厚)など様々なものが並び、さらに無糖、低脂肪、フルーツ入り…。こちらも毎日違うものを食べてもかなりの年月がかかりそうです。そして一つずつが125グラムほどの日本よりやや大きめのものが多いので、食べ切れないと感じるかもしれませんね。

野菜の値段はキロ単位?それとも個単位?

野菜・果物コーナーはどうでしょうか。アーティチョークやロマネスコ、ウイキョウなど日本ではあまり見かけない野菜も並んでいます。ちょっと試してみたいけど、値段はどうやって見るのでしょうか。

野菜や果物の値段は、一個(1piece)あたりの値段が決まっているものと、キロあたりの値段が決まっているものがあります。キロ値段表示のものは、自分で備え付けのビニール袋に必要なぶんだけを入れて口を縛ったら、重さを測って値札を張る必要があります。

これは自分で測るお店もあれば、測ってくれる店員さんが常駐していることもありますし、レジで測ってくれる場合もあります。周りのお客さんの様子を観察してみましょう。その他カゴ入りのもの、イチゴのようにパック単位で売られているものもあります。

また、野菜の缶詰を利用するフランス人は多く種類も豊富です。が、在仏日本人からは大不評。全ての野菜はクタクタに煮込まれていて、歯ごたえも風味も私達からすると感じられません。保存がきくのは便利ですけど…。

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レジではスピードが大切!

買い物をしたらレジに向かいましょう。もし大型店でたくさんのレジが設置されていても、全てのレジが開くのはクリスマス前くらいです。夕方や週末は混み合っていることも多いでしょう。慣れてきたら、少ない買い物の場合はセルフレジを使うのもおすすめです。

レジでは、日本のように立ってお辞儀をして迎えてくれる店員さんが品物をカゴから出して…はくれません。まず自分で商品を手早くベルトコンベアーの上に並べていきます。椅子に座った店員さんはそのバーコードを読み取って反対側において行くだけですから、同時に自分で買い物袋などにバーコード読み取り済みの商品を詰めなければなりません

前の人がレジに並んでいる間に手早く商品を並べておかなければ、出口の方にはどんどん商品が溜まって行く一方で、まさにスピード勝負。気が抜けない瞬間です!でも実際はのんびりしているフランス人もいますから、焦ることはありませんよ。

また、機嫌の悪い無愛想なレジの人に当たってしまっても気にせずに!きっと今朝家で何か嫌なことがあったんでしょう。仕事中でもプライベートな感情を表に出してイライラする人、フランスではよくあることです。

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商品を開けて食べる、つまみ食い。驚きのマナー

時々見られる光景なのですが、買い物中に未払いの商品を開けて店内で子供に食べさせている親がいます。どうしてもぐずってしまったのかもしれませんが、日本的には考えにくい事です。そして子供だけでなく大人が同じように店内で飲み食いし、その空き箱や容器をレジに持って行って精算する姿もよく見かけます。

最終的にお金を払ってはいますが、食べた段階では未払いなので決して褒められた行為ではありませんよね。フランス人でもこの行為をよく思っていない人は多いのですが、気にしない人も割といるようですね。

そして果物などを勝手につまんで、味見をしている人もたまに見かけます。マルシェなどで店員さんに勧められた時は別にして、味見をしてから買うというのは大胆な手法だと思います…。

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短期滞在でも暮らしを体験できる

良くも悪くもフランス人を観察することができるスーパーマーケット。短期滞在であっても、フランスで暮らしている雰囲気を感じることができます。フランスの華やかな部分も素敵ですが、生活に密着したところを訪れてみるのも面白いですよ。

もし観光旅行ではなく暮らし始めると、洗剤一つとってもどれを選んだらいいのかとパッケージと辞書をにらめっこして長い時間を過ごすことでしょう。私もその一人ですが、実はかなり多くの時間をスーパーで過ごしているのかもしれません。

それではみなさん、Bonne journée!

ライター名 pompon

・渡航した年 2005年
・お住いの国 フランス
・プロフィール パリに音楽留学したのち、フリーランスとして活動、そして結婚。フランス人の夫と娘、そして猫と一緒にフランス西部の都市に暮らしています。在仏12年になりました。フランスのバカンスシステムを支持する一方で日本の温泉も捨てられないという、日仏いずれをも愛する30代です。