チェコの祝日まとめ

Ahoj！Maminkaです。

今回は、チェコの祝日について書いてみます。チェコ人もお休みは大好きなのですが、日本のように「振り替え休日」という制度がないので、土日に重なったら、ガッカリしています。でも、しっかり有給を使い、休みを上手に楽しんでいます。

新年（Nový rok）

1月1日です。チェコでも、新年を祝います。でも、日本のように、お正月休みが数日間続きません。たった一日です。

お正月よりもクリスマスに重みを置いているので、クリスマスをゆっくり過ごすため、クリスマス休暇と新年の間の平日に有給を取って、長期休暇にする人も多いです。でも、年明けは早々から働き始めます。

イースターフライデー（Velký pátek）、イースターマンデー（Velikonoční pondělí）

この祝日は、毎年日が変わります。それは、イースターの日が「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」であり、毎年変わる満月の日に合わせて、イースターの日も変わるためです。

イースターは日曜日なので、元々お休みですが、それを挟んだ金曜日（イースターフライデー）と月曜日（イースターマンデー）も祝日なので、合わせて4連休になるのです。チェコのイースターは、親戚と集まったり、友達に会いに行ったりする人が多いですから、休みが長くて有難いです。

そして、このイースターマンデーに、チェコでは、独特なお尻叩きの行事が行われます。男の子が、ムチで女の子のお尻を叩き、色を塗った可愛い卵をもらいます。

メーデー（Svátek práce）

5月1日です。日本と同じで、労働者の為の祝日です。

解放記念日（Den vítězství）

5月8日です。第二次世界大戦がヨーロッパにおいて終わったのを記念する日です。1991年までは、5月9日が祝日でした。ヒットラー率いるドイツ軍、ファシズムから解放された記念日として祝日にされていました。

キュリロスとメトディオスのスラヴ語布教の記念日（Den slovanských věrozvěstů Cyrila a Metoděje ）

7月5日です。863年に、キュリロスとメトディオスの兄弟が、スラヴ語をチェコへ布教したことを記念する日です。彼らはキリスト教の布教に努め、スラブ圏の教会では崇敬されています。

ヤン・フス火刑の日(Den upálení mistra Jana Husa )

7月6日です。ヤン・スフというチェコ人宗教思想家が、プロテスタント運動の先駆者となり、カトリック教会により有罪とされ、1415年のこの日、火炙りの刑で処刑された日を記念する日です。

チェコ国体記念日（Den české státnosti）

9月28日です。当時国を治めていたヴァーツラフ1世は、キリスト教化を進め、プラハの聖ヴィート大聖堂も建てるなどし、国内支配も強化していましたが、935年のこの日、弟のボレスラフの反逆にあい、殺害されました。その日を記念する日です。

チェコ独立記念日（Den vzniku samostatného československého státu）

10月28日です。1918年のこの日、オーストリア―ハンガリー帝国からチェコスロヴァキアが独立しました。その後、1993年の1月1日に、チェコスロヴァキアは、チェコ共和国とスロヴァキア共和国に別れ、現在の形になりました。

自由と民主主義闘争記念日（Den boje za svobodu a demokracii）

11月17日です。これは、年は違いますが、同じこの日に起きた2つの出来事を記念する日です。

一つ目は、1939年、当時のドイツ軍による支配に対抗し、民主化を唱えた学生運動の中で、2人の学生が死亡したことから始まりました。彼らの葬儀には、民主化を唱える学生が多数集まりましたが、11月17日、占領軍は数百人にも及ぶ学生を、正当な裁判を受けさせることなく、強制収容所に送りました。

3年もの間解放されない学生の中で、更に9人の学生が亡くなりました。この事件が起きた事から、1942年、11月17日が国際学生の日と決められました。

二つ目は、上の事件が起きた50年後、この日を記念して行われた集会がきっかけになり、「ビロード革命」が進んでいったことを記念する日です。近隣諸国ですでに民主化が進み始めており、その影響も受けていた事から、人が血を流すことなく、ビロードのように滑らかに革命が進み、たった一月の間に、共産主義から民主主義へと政府が変わりました。