Bonjour!,c’est pompon!
ここ数年いろんなスイーツやコンビニのお菓子などでもよく見かける「塩キャラメル」。ヘルシーで女性に人気のそば粉のクレープ「ガレット」。
どちらもフランスのブルターニュ地方がふるさとのグルメだってご存知でしたか?ブルターニュ地方には日本人好みの美味しいものがたくさんあるんです。
今回は、ブルターニュを旅するなら欠かせないグルメや、お土産にもおすすめの特産品など、とにかくブルターニュの美味しいものを全部ご紹介していきます!
そば粉のクレープ、ガレット
ブルターニュグルメでやっぱり外せないのはガレット(galette)でしょう!ガレットとはそば粉でできたクレープ。薄い円形に生地を伸ばして片面だけ焼いたら正方形などの形に折りたたみます。
具材は、エマンタルチーズとハム、卵を入れた基本のGalette complète(ガレットコンプレット)や、チキン、ベーコン、サラダ、スモークサーモンとほうれん草、ホタテ貝など様々です。
また、ブルターニュのファストフードとして、ソーセージをガレットでくるくる巻いたガレットソスィース(galette-saucisse)があります。サッカーやイベントの時などに屋台で売られていて、食欲をそそるいい香りが漂っていますよ。
熱々のバターとそば粉が香ばしいガレットは、ブルターニュに来たら一度は食べてみてほしいグルメです。
デザートはクレープで
ガレットとクレープが食べられるお店をクレープリー(Crêperie)と言います。クレープリーで食事にガレットを食べたら、デザートには甘いクレープをいただくのが鉄板コースです。
日本ではクレープというと扇状に折りたたんで手で持って食べるタイプが一般的ですが、フランスのクレープはお皿の上にガレット同様に折りたたまれていて、ナイフとフォークでいただきます。
トッピングはシンプルな砂糖、ジャム、生クリーム、チョコレートソース、はちみつ、あとでご紹介しますが塩キャラメルソースなどが人気です。
そのほかたっぷり味わいたい人のために、たいていのクレープリーにバナナや洋梨、アイスクリームなどが盛りだくさんの豪華なスペシャルトッピングも用意されています。
ガレットもクレープもリーズナブルで美味しいので、旅行者も地元の人も大好きな郷土料理です。
ガレットのお供に、シードル
ガレットを食べるときに一緒に飲みたいのが、りんごのお酒シードル(cidre)。アルコール度数2〜4%と低めで、微発泡であることもありライトな飲み心地でお酒に強くない人でも飲みやすいでしょう。ほんのり甘口のdouxと辛口のbrutがあります。
シードルはグラスではなく、陶器の伝統的なボウルでいただきます。このボウルはお土産物屋さんにも名前入りのものが並んでおり、プレゼントにも喜ばれます。ちなみに日本人の名前など、既製品がない場合はオーダーできるお店もあります。
ゲランドの塩、そして塩を使った特産品
ブルターニュといえば、美味しい塩が有名です。ゲランドの塩田は有名で、フルール・ド・セル(塩の花)と呼ばれる、ミネラルが豊富な大粒の良質な塩ができます。
ゲランドは現在行政地区としてはロワール=アトランティック県ですが、旧ブルターニュ公国の州都であったこともあり、ブルターニュの特産と言って差し支えないでしょう。
レストランなどでもこのブルターニュの塩を用いるところが多く、お土産としても小さな包みに入った塩がたくさん売られています。スーパーなどでももちろん手に入ります。
塩キャラメル
そして冒頭でも触れましたが、女性に大人気なのが塩キャラメル。ブルターニュの美味しい塩を使っていて、甘さの中に微かな塩味が隠れていて止まらない美味しさです。
パッケージも、丸い箱に入っていたりブルターニュらしいイラストが描かれていたりと、とっても可愛い!ちょっとしたお土産にどうでしょうか。
そしてキャラメルとしてだけではなく、おかし作りやアイスクリーム、クレープなどのトッピングに使いやすいキャラメルソースもたくさん売られています。瓶入りのものやチューブ入りのものが数多く並んでいて、持ち帰れば日本でもブルターニュを味わうことができますね。
塩バター
そして、また塩を使った美味しいものが、塩バター。フランスは無塩バターが多く使用されているのですが、ブルターニュ地方に限っていえば消費量のの9割が有塩バターなのです。
中でも、海辺の町サンマロの城壁内にお店を構えるボルディエ(Bordier)の塩バターは絶品です!パリの星付きレストランやホテルでも使われているこのボルディエのバターは、一度食べたら他のバターが食べられなくなるほどの質感と風味です。
有塩バター以外にも、無塩、海藻入り、ゆず風味、香辛料の効いたもの、オリーブオイル、バニラ風味…など、オリジナルなバターがたくさん揃っています。さらに季節限定でフランボワーズ風味や玉ねぎ風味など新しい味わいも続々登場しています。
冷凍して密封ビニール袋と密閉容器に入れておけば、日本まで飛行機でも美味しく持ち帰れるでしょう。ただし乗り継ぎ時間などによっては溶けてしまうこともありますが…。
クイニーアマン
クイニーアマン(kouign amann)とは、ブルターニュ地方の伝統的言語であるブルトン語で「バターの菓子」と言う意味です。
その名の示す通り、バターがたっぷりと使われた焼き菓子で、外側は硬めのカリカリとした食感で、内側は塩バターを使っているためほのかに塩味の感じられる甘い甘いお菓子です。
切り分けるサイズから一人用のミニサイズまで色々売られているので、ちょっとお腹が空いた時に食べやすいのも嬉しいですね。
焼きたては特に香ばしさが際立ってなんともいえない美味しさです。スーパーやお土産物店にも並んでおり、お土産に持って帰ることもできますよ。
それではみなさん、Bon apétit!
ライター名 pompon
・渡航した年 2005年
・お住いの国 フランス
・プロフィール パリに音楽留学したのち、フリーランスとして活動、そして結婚。フランス人の夫と娘、そして猫と一緒にフランス西部の都市に暮らしています。在仏12年になりました。フランスのバカンスシステムを支持する一方で日本の温泉も捨てられないという、日仏いずれをも愛する30代です。