現金?カード?旅行に暮らしに役立つフランスのお金事情

Bonjour!,c’est pompon!

海外に行く時、お金はどうしていますか?日本で現地通貨に換える?クレジットカード?今回は、ちょっと旅行に行くにも暮らすにも役立つ、お金の事をご紹介していきます。

短期滞在なら国際クレジットカードが便利

数日、数週間などの短期滞在であれば、インターナショナルに使えるクレジットカードがあると大変便利でしょう。大抵のお店はカードで買い物ができますし、現金が必要な場合にはキャッシングもできます。VISAカードやMasterカードであればほぼどこでも使えます。

サイン以外に暗証番号を求められることも多いので、出発前に確認しておきましょう。一緒に利用限度額やキャッシング限度額も確認しておくと安心です。

現金?カード?旅行に暮らしに役立つフランスのお金事情

現金は少額しか持ち歩かない

あなたは普段お財布の中にいくら入っていますか?日本だと、社会人なら念のためにも数万円入れている人が多いのではないでしょうか。しかしその感覚でフランスでも現金を持ち歩くのはあまりお勧めできません。

万が一すられたり紛失したときに、カード類ならカード会社に連絡して利用をストップすれば被害は少なくてすみますが、現金はまず返ってきません。海外では日本よりこういった犯罪に巻き込まれやすいので、お財布の中にはあまり高額紙幣を入れておかないほうがいいでしょう。支払いなどふとした拍子に財布の中身が見えてしまい、犯罪者のターゲットになることも避けられます。普段の暮らしなら現金50ユーロ(6000円前後)も入っていれば十分です。

実際にユーロ札には200ユーロ札(2万5000円相当)や500ユーロ札(6万円相当)もありますが、ほとんど見る機会も使う機会もありません。500ユーロ札を支払いに差し出すと、断られたりお店の奥から責任者が出てきたりと大騒ぎです。日本で両替する際も、50ユーロ札までの小額紙幣にしておくと使いやすいでしょう。50ユーロ札であっても小さなお店などでは嫌な顔をされることもあります。

小切手とデビットカードが主流

では現金を持ち歩かずに、皆どうしているのでしょうか。フランスの主流はCarte Blue(カルトブルー)というデビットカードです。このカードをお財布がわりに使うので、フランスでは現金を持ち歩く必要がないのです。稀にお店によっては『カード払いは8ユーロから』、などのように決まっていることもありますが、スーパーや郵便局などではどんな少額でもほぼデビットカードが使えます

そして、ヨーロッパ独特なのが小切手。これは何百、何千万円もの高額なものではなく、フランスでは普段の生活に必要不可欠なものです。家賃を払う、学校の登録料を払う、あらゆる場合に小切手が必要です。

また、カードが使えない小さなお店でも小切手は使えることも多いのです。公共料金などは自動引き落としもできますが、各種手続きなどで小切手を要求される場合は今も多いので、長期滞在の場合は銀行口座を開き小切手帳を作りましょう

小切手を使う場合は、数字で金額を表記する他、フランス語で数字を書く必要があります。スーパーなどではレジで印字してもらえるのでサインをするだけなのですが、手書きの場合はそうはいきません。

日本人にとっては難関とも言えるフランス語の数字、正しく綴れないと困る場面も多いので、渡仏の際には勉強しておくことをお勧めします。私は最初の数年間、基本の数字の綴り方をメモして小切手帳に挟んでいました。

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銀行口座を開くには何が必要?

小切手やカルトブルーを作るためにも、現地で銀行口座を開きましょう。フランスにはBNP Paribas(ベーエヌペーパリバ)、Crédit Agricole(クレディアグリコル) 、Crédit Mutuel(クレディミチュエル)、Société Générale (ソシエテジェネラル) など、多くの銀行があります。

パリには日本語の通じる銀行支店Crédit lyonnais (クレディリヨネ ピラミッド支店)、Caisse d’Epargne Ile-de-France(ケスデパーニュ イルドフランス日本人デスク)などがあるので、渡仏すぐや言葉に自信のない場合はまずここから始めると安心です。

銀行は、病院や役所と同じくとにかくrendez-vous(ランデヴー 予約)が必要です。口座を開きたい旨を伝え、ランデヴーをとりましょう。そのときに必要書類などを尋ねておくことを忘れずに。

一般的に口座開設に必要なものは、パスポート、1年以上のビザか滞在許可証、住所の証明になるもの(賃貸契約書や公共料金の証明など)、学生ならば学生証や在籍証明などです。その他銀行から要求される書類を提出しなければなりません。

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便利に安心に暮らす

慣れないフランス語で銀行口座を開設するというのは簡単ではありませんが、上記のように日本人スタッフがいる支店に行くか、地方都市などであれば信頼できる人についてきてもらうのも安心でしょう。

外国で生活を始める大切な一歩ですから、安心安全に暮らすためにも、お金のことは慎重に、明確にしておきましょう。

それではみなさん、A bientôt!

ライター名 pompon

・渡航した年 2005年
・お住いの国 フランス
・プロフィール パリに音楽留学したのち、フリーランスとして活動、そして結婚。フランス人の夫と娘、そして猫と一緒にフランス西部の都市に暮らしています。在仏12年になりました。フランスのバカンスシステムを支持する一方で日本の温泉も捨てられないという、日仏いずれをも愛する30代です。