Bonjour!,c’est pompon!
旅先での食事、日ごろ口にできないものを食べたり地方の郷土料理を食べたり、旅の楽しみの一つですよね。
ただ外国のレストランって、メニューもわかりづらいしちょっと緊張しませんか?でも一度パターンを覚えてしまうと意外と簡単なんですよ。
今回はフランスのレストランやビストロでの頼み方をご紹介していきます。
まずお店に入ったら
カフェでちょっとお茶をするのであれば、空いている席に勝手に座って構いません。席で少し待っていると店員さんがやって来てオーダーを取ってくれます。
食事をする場合は、入ったところで待ちましょう。人数を聞かれ、もし食事時間から少し外れている場合はお茶か食事かを聞かれます。それからテーブルセッティング済みの席に案内してもらえます。
まず飲み物を決めて
フランスにはアペリティフという文化があります。飲み物を飲みながらゆっくりメニューを眺めて決める、というのが定番です。飲み物はアルコールでもノンアルコールでも構いません。
オススメは白ワインにリキュールを加えたkir(キール)で、カシスやフランボワーズなどから選べます。甘口で女性にも人気のアペリティフです。シャンパンを使ったものはキールロワイヤルと言います。
アペリティフは必須ではありませんから、飲まずに直接食事をしても構いません。
英語メニューを置いているお店もたくさんありますから、尋ねてみましょう。
メニューは大体決まったパターンがある
メニューには決まったパターンがありますから、それさえ押さえておけばどんなビストロでもオーダーに困ることはありません。ここでは星付きの高級レストランではなく庶民的なレストランなどでのメニューを紹介します。
セットメニュー
menu(ムニュ)やformule(フォーミュル)と書いてあれば、それはセットメニューのこと。ランチタイムのセットならmenu du midi(ムニュデュミディ)、formule du midi(フォーミュルデュミディ)などと書かれています。夜のセットがあるお店もあれば、夜は単品のみ、というお店もあります。
ムニュはENTRÉE-PLAT-DESSERT(アントレープラーデセール)と書かれているものが前菜・メイン・デザートのセットです。ENTRÉE-PLAT OU PLAT-DESSERT(アントレープラ ウ プラーデセール)と書かれているものは、前菜とメイン、またはメインとデザートのいずれかから選ぶ、という意味です。
前菜は、リエットやゆで卵サラダなどの冷たいものや、スープなどの温かいものがあるのでお好みで。
メイン料理としてplat du jour(プラドゥジュール)という表記があれば、それは今日の料理を意味します。店内の黒板などに書いている場合もありますが、手書きの文字を読むのは難しいので、わかりにくければ店員さんに尋ねてみましょう。
ムニュには大抵定番のものがいくつか用意されていてその中から選ぶようになっていますから、初めてのお店であればまずムニュを食べてみるのがいいでしょう。
単品
もちろんムニュでなく単品で食べたいものをオーダーしても構いません。その場合はles ENTRÉES(前菜)les VIANDES(肉料理) les
POISSONS(魚料理) などの中から選びましょう。
食後にはフランスらしくASSIETTE DE FROMAGES(チーズの盛り合わせ)やles DESSERTS(デザート)リストの中からお好みで一緒にどうぞ。
食事中の飲み物
これはワインなどのアルコールでも、ジュースやコーラなどでも構いません。ワインの種類が多くてわからない場合などは、赤や白などの希望を伝えて、予算と料理に合うものを選んでもらえば間違いありませんね。
ミネラルウオーターであればガス入りのペリエなどのほか、ヴィッテルなどが有料で用意されています。
無料のお水でいいかな…と思えば、une carafe d’eau(ユヌキャラフドー)でオーケーです。
注文してみよう
オーダーが決まったら、メニューを閉じて店員さんが来るのを待ちましょう。メニューが開いたままだと、まだ決めていないと思われて注文を取りに来てくれません。
混み合っている時などは待たされることもありますが、日本のような迅速なサービスを求めて急かしたりするのはやめましょう。あまりに遅い時は、目配せで合図を。
ムニュを取るならばその旨を伝え、オーダーします。言葉に自信がなければ指差しで伝えれば問題ありません。指差しでも英語でも、最後に「S’il vous plaît(シルヴプレ)お願いします。」というと印象が良くなりますよ。
デザートはあとでオーダー
デザートは食後改めてオーダーに来る場合と、最初の注文時に頼んでおく場合があります。「デザートはどうする?」と聞かれなければ食後に頼むという解釈でいいでしょう。
食後のカフェや紅茶なども同様です。また、カフェと小さなスイーツがセットになったCafé gourmand(カフェグルマン)というのがメニューにあれば、色々少しずつ食べたい人におすすめです。
ボナペティ(召し上がれ)!
いよいよ料理が運ばれて来ました!音をさせないなど日本の一般的なマナーとフランスの基本マナーは大差ないので、気にせず美味しく食べてください。
カゴに入ったバゲットが一緒に運ばれて来ます。これはテーブルクロスやランチョンマットの上に直接置くのがフランス流。日本人としてはお皿に置きたくなりますけれどね。パンはおかわり自由です。
デザートまでしっかりいただいて食後のカフェを飲んだら、もうお腹いっぱいですね。チップは必須ではありませんが、お店のサービスや味に好感が持てたのなら少し小銭を置いていくといいでしょう。1ユーロ程度からが一般的です。
たくさんのレストランの中からあなたのお気に入りがきっと見つかるはず。常連になってスタッフとも仲良くなっていくと、食事がより一層美味しくなりますよ。
それではみなさん、Bon appétit!
ライター名 pompon
・渡航した年 2005年
・お住いの国 フランス
・プロフィール パリに音楽留学したのち、フリーランスとして活動、そして結婚。フランス人の夫と娘、そして猫と一緒にフランス西部の都市に暮らしています。在仏12年になりました。フランスのバカンスシステムを支持する一方で日本の温泉も捨てられないという、日仏いずれをも愛する30代です。