G’day mate! This is Migge!
オーストラリアといえば、半球をまたぎ日本の真下にある国であることから時差が少なく、多くの学生の留学先として、また人気の旅行先として有名な国です。季節が逆転しているからこそ、真夏のビーチでクリスマスを楽しんだり、日本では考えられない体験が出来ることが大きな魅力ですね。
陽気で親切なオーストラリアの国民性も加わり、一度行ったことがある人がまた「戻りたい」と思う国の上位であることは、言うまでもありません。
そんな私も、オーストラリアの魅力に取りつかれた一人です。私が経験した、本場のオーストラリアのリアルな移住体験をみなさんにもご紹介したいと思います。
どうしてオーストラリアだったのか?
私はたまたま小さいころから英語が好きでした。他の国の言語を学ぶという事を通して、自分が世界とつながっていられるような不思議な感覚に夢中になったものです。「好きな言語を実際に活用してみたい」と思うのは、語学を勉強する人にとってはごく普通の気持ちではないでしょうか。物心つくころから、私は自然と海外に行きたいと思い描くようになりました。
当時はハリーポッターが大ブレイク中で、そんな中自然とイギリスの文化を学ぶ機会が訪れたのです。しかし、イギリスを渡航先として興味を持った時に、どうしてもその天候と時差が自分の中でのネックになりました。そんな中イギリスの植民地であり、現在もイギリス文化の影響が残るオーストラリアの存在を知ったのです。
私の性格からして、太陽を浴びながら元気に外でワイワイと友達に囲まれているような生活が簡単に想像できました。「人生一度しかないのだから、やりたいことは出来るうちに体験しておこう」と、そんな若さにあふれた単純な動機からすべてが始まったのです。ふとした閃きからはじまり、運命が動き出した瞬間でした。
不安よりも興奮が勝っていた
金銭面での不安は、よほどのおお金持ちでない限り、住み慣れた場所を離れれば常に付きまといます。私も漠然と「自分は大丈夫なのだろうか」と頭にはてなマークが常にありました。実際に、私が準備した渡航資金は、インターネットや留学雑誌などに記載のある平均金額を大幅に下回っていました。最悪、最初の一か月分くらいの生活費しかカバーできないほどの金額だったのを今でも記憶しています。しかし、実際は不安よりも興奮が勝っていた状態でした。長年の夢が叶うのだと、昼も夜も興奮状態でした。
ただし、その金銭面の不安を打ち消すほどの決意が自分の中にははっきりとありました。「もしも金欠に陥った場合には、現地で死に物狂いでも働いて生き抜いてみせる」、この気持ちだけはどんな時でも私のモットーとして繰り返し自分に言い聞かせていました。現在でも、海外で仕事をするということは、「本当の意味で、現地で生活をすること」だと私は理解しています。
金銭面マイナスポイントをカバーした方法
当時、金銭面で大きな問題があった私ですが、その弱点をカバーする代わりに、現地での様々な情報を入念に調べ上げました。それはオーストラリアの日本語のサイトや日本人コミュニティーをあてにするのではなく、現地の英語で書かれた情報をターゲットにしたことに意味があったと感じています。
どこで仕事が見つかりそうか、どこで家を借りられそうか、またそのようなコネクションはどうやって作るのか、など調べ始めればキリがありませんが、自分の弱点を十分にカバーするだけの知識をあらかじめ叩き込むことで自分の強みになったのです。
責任という言葉の重みを感じる
オーストラリアのシドニーに到着し、新しい生活をスタートした私ですが、事前に調べた情報のおかげでほとんどのことがスムーズに進みました。しかし人生は思ったように進まない時があるものです。やはり日本を離れれば私は一外国人になります。文化の違いを楽しむことが目的であった海外生活ですが、言葉の壁にぶち当たり歯がゆい思いをしたのです。
現地到着のわずか一か月後にご縁のあった職場で仕事をもらえた私は、金銭面では安定しましたが、その一方で英語を100%使用する環境に圧倒されました。語学学校に通いながら勉強する海外生活と、現地の人に囲まれながら働く海外生活は、まったく感覚が違うのです。「働く」ということは当たり前ですが責任が伴い、またその会社の顔になるということです。そんな中、言葉が原因で仕事に支障があってはいけないのだと、理解すればするほどがんじがらめになる気分でした。
オーストラリアが助けてくれた
現地で使用される英語は、私が学生時代に使用した英語の教科書には載っていないようなものばかり。どんなに日本でTOEICの高得点を獲得したところで、それは英語を使用するレベルの入り口にしかすぎないのだと痛感した瞬間でした。
しかし、そんな中で私を救ってくれたのはオーストラリアという暖かい国民性でした。わからない言葉に出くわした時には、正直に「これはどういう意味?」と素直に質問することで、質問の答えと共に、彼らの寛大な心と、とびきりの笑顔をいつでももらうことが出来たのです。オーストラリアには世界中から様々な人種が移住しています。そんなオーストラリアに住む人たちは、海外の人に対してひと際親切でフレンドリーなのです。
彼らの暖かいサポートをありがたく受け取りながら、私は合計2年間のオーストラリア滞在で、劇的に英語力を底上げ出来ました。その当時から現在に至り、私が就寝中に寝言を発すると、その言語は英語にシフトされたほどです。
どんな時でも可能性のドアは開いてる
どんな国に移住したとしても、必ずトラブルは付き物で、そんなトラブルに人は簡単にあおられてしまいます。しかしそんな中でも、どれだけ自分自身を一定に保ちながら、ポジティブなマインドをキープできるかがキーポイントになるのです。
私は心暖かい国民性が素敵で、大迫力の自然に囲まれたオーストラリアに移住することで、どんなときでも笑顔を絶やさずやってこれたのだと、今でも強く感じています。
オーストラリアでは、私のように海外から来た人でも、仕事を探すことは難しくないと言っても過言ではありませんし、英語力をアップさせる為に欠かせない現地の人の協力体制も十分でした。
さらに彼らの優しさに触れ、どんな時でも感謝の心を持つという、当たり前であってなかなか難しいこの姿勢を学ぶことが出来たのも、人間として大きな成長につながったと実感しています。
いかがでしたか?こんな私のオーストラリア体験ですが、皆さんのお役に立てれば嬉しいです!
Have a good day!
ライター名 Migge
渡航した年 2011年-2013年(オーストラリア)、2016年-現在(ドイツ)
お住いの国 ドイツのミュンヘン
プロフィール 東京生まれの東京育ち。どんな時も笑顔と好奇心を絶やさないことがモットーのかに座のO型。ビール愛と旅好きが高じて、現在はドイツのミュンヘンに滞在中。ワクワクを探して毎日アンテナを張り巡らしています。