結婚後に感じた、日本からスペインへ移住して大変だったこと 8選

¡Hola a todos! Soy Sakineco.
Hola a tothom! Sòc Sakineco.

イギリスで出会ったスペイン人と結婚することになり、ほぼスペインのことを何も知らずに移住してしまった私ですが、スペインに住み始めて大変だと感じたこと、後悔したことを思い出して書いてみます。

言葉をきちんと学んでおけばよかった

移住してまず困ったこと、そしてその後何年もずっと困っていたことは、やはり言葉が不自由だったことです。パートナーもスペイン人だし、スペイン人の家族もできるし、スペインで生活していれば、すぐに言葉はできるようになるさと考えていましたが、間違いでした。ただスペインに住んでいても、スペイン語は上達しません。やはりやる気を出してきちんと勉強しないと、言語は上手にならないのだと思います。

パートナーとのやりとりは、スペイン語、英語、日本語が混じった二人の間だけで通じるオリジナル語ができてしまい、彼とのやりとりだけではきちんとしたスペイン語が上達しませんでした。

スペインでは英語もそれほど通じず、私が住んでいたバルセロナ・カタルーニャ州では、スペイン語とは別のカタルーニャ語が第一公用語だったこともあり、生活は本当に不便でした。異国で暮らすにあたり、通じる言葉を知らないと一人で出かけるのも不安、様々な手続きが一人でできない、説明書が読めない、友達ができない、何もできませんでした。

やはり言葉は大切です。スペイン行きが決まってから、すぐにスペイン語を学び始め、移住してからももっと最初に本気を出してスペイン語やカタルーニャ語を学べば良かったと思います。

チャットの出会いから運命の糸に引き寄せられて、イタリアへ移住!

サッカーの知識があればよかった!

スペインはやはり、サッカーの国です。サッカー好きが多く、サッカーの話題で盛り上がります。移住当時、スペイン語が分からず、テレビも楽しめる番組がほとんどありませんでしたが、サッカーはルールや応援するチームがありメンバーを知っていれば楽しめますよね。

私は野球一家で育ちましたので、夕食の時ナイター中継を見たり、野球観戦にはよく行ったものですが、サッカーはまるで無知でした。サッカーを知っていて楽しめていたら、スペイン生活がもう少し楽しいものになったのかなぁと思います。

現在はサッカー大好きです!

時間の感覚が違う

ラテン系の人は時間にルーズとよく言いますが、確かにそのとおりです。待ち合わせをして時間を決めたとしても、あくまでその待ち合わせ時間は「目安」のようなものです。日本人のように、時間ぴったりに現れることはあまり無いですし、私たちが子供の頃から言われ続けたような「5分前行動」という考え方はスペインにはありません。

それより日常でもっと困ったのは、「すぐ」の感覚の違いです。「すぐ行く」とか「すぐそば」と言われると、私の感覚では「すぐ」は5分10分くらいかと感じるのですが、スペイン人のいう「すぐ」はその3倍以上。こういう感覚の違いで戸惑うことや困ることがよくありましたし、イライラすることもしょっちゅうでした。

結婚後に感じた、日本からスペインへ移住して大変だったこと 8選

お米が違う

スペイン料理といえばパエリアです。スペインではお米が食べれるのだなぁと思っていました。実際スペインに移住し、スーパーで売られていたお米を適当に買ってきて、炊飯器で炊いて食べてみたら、激マズだったのです!

お米にも種類があり、リゾットに適するもの、炊くのに適するもの、調理方法もいろいろで食べ方もいろいろなのだということを初めて学びました。

スペインで売られているお米は、茹でてリゾットのようにするなどパエリアを作るのには敵するのですが、日本の白米のようにして食べるのには全く適さなかったのです。というわけで、最初1年間は白米無しの生活をしていました。これが日本人にとってどれだけ大変なことだったか・・・。

その後、日本人の友達や知り合いができてくると、○○というスーパーの○○ブランドのお米が日本米のようにして食べられるよ!という情報が入ってくるようになり、炊いたご飯が食べられるようになりました。

フロリダに移住をして大変だったこと、もっとしておけばよかったこと 7選

食事の時間が違う

スペインでは、昼食の時間が遅いのです。特に週末、ゆっくり家族や友達と集まって昼食となると、開始が2時3時は当たり前で、夕方までお昼ご飯を食べています。そのままずれ込んで夕食の時間も9時10時と遅くなります。

一日の日照時間が長く、お昼をゆっくり食べ、シエスタ(昼寝)をし、夜まで働くスペインではそういう生活リズムになってしまうのかもしれませんが、お昼は12時、夕食は6時(遅くても8時)で育ってきた私には、この食事の時間を合わせることがとても難しく、おそらくスペイン生活で一番苦労したことがこの食事の時間を合わせて生活することでした。

草食系なんてあり得ない!イタリア人との恋愛・結婚事情

お風呂に入れない

日本では入浴の習慣があり、お風呂は大切な日本の文化ですが、スペイン人はあまりバスタブに浸かりません。最初に住んだ集合住宅の家には、シャワールームは付いていましたがバスタブは付いていませんでした。彼の実家も、バスタブは付いておらずシャワーだけです。お風呂のない家が多くあります。

私はお風呂好きだったので、お風呂に入れない生活は本当に辛かったです。数年後引っ越したマンションはバスタブ付きのところを選びましたが、バルセロナは水道代やガス代も高く、毎日入浴することはできませんでした。お風呂文化のないスペインでは、お風呂関係のテクノロジーも全く発達していないので、日本のようにボタン一つでお風呂の準備オッケー!というわけにはいきません。追い焚き機能ももちろんないので、せっかくお湯をためても冷めやすく、水が勿体無いので、バスタブがある家に住んでいても入浴するのは週に1回くらいでした。

【必見】シドニーに来たら絶対に押さえておきたいスポット7選!

道が汚い!

観光地として有名なバルセロナで、美しい建築物が並ぶ街並みですが、ふと足元を見下ろすとあちこちにワンちゃんのウンチが落ちています。

道を歩くときはキョロキョロしながら歩かないと、すぐに踏んづけてしまいます。犬を飼う人が多いのですが、その辺のマナーをきちんと守らない人が多く問題になっています。

結婚後に感じた、日本からスペインへ移住して大変だったこと 8選

渡西前に、何かスペインの好きなものや学びたいことを見つけておけばよかった

その国で長く快適に生活をしていくには、その国を好きになることが一番です。そのためにも、自分なりのモチベーションのようなものがあると良いと思います。

スペイン語、フラメンコ、スペインギター、スペイン料理、何かスペインで学びたいことがあったり、大好きなサッカーチームがあるとか、スペイン建築が好きとか、興味があると多少不便な生活も苦ではなくなるのではと思います。

私の場合、何か学びたいものがあったわけではなく、スペインに特別興味があったわけでもなく、ただ結婚するためだけに移住してしまったので、慣れるまでに相当の時間を要しました。少し嫌なこと、少し不便なことがあるとものすごく落ち込んでしまい、すぐに日本に帰りたいと思ってしまっていました。その国にいたい、住みたいモチベーションが自分の中にはっきりあることはとても大切なことだと思います。

¡Qué tengan un buen día!
Us desitgem un bon dia!

ライター名 さきねこ

渡航した年:2005年 スペインへ(9年間在住)、2014年 イギリスへ(現在3年目)
公用語:スペインの公用語はスペイン語ですが、住んでいたバルセロナのあるカタルーニャ州では、第一公用語はカタルーニャ語です。今住んでいるイギリスでは英語です。
プロフィール:二人の子供の子育てをしている30代の主婦です。夫の国スペイン、バルセロナに9年住み、様々なカルチャーショックを受けて暮らしてきました。現在はイギリスの田舎に移住し、英語・スペイン語・日本語を使って生活しています。子供たちをマルチリンガルに育てるべく、奮闘中です。