【地元民執筆】チェコの治安って実際どうなの?観光客や人の集まる場所でのスリにはご注意を

Ahoj!Maminkaです。

チェコに住んでいて、特に治安が悪いと思ったことはありません。でも、大きな街に行くほど色んな人がいるので注意した方が良いとは思います。

チェコに多い犯罪

盗人です。スリや置き引きには気を付けなくてはいけません。これは、日本よりも多いと言えます。街では、スリに注意の看板が掲げられています。

それもあってか、トラムやバスでうたた寝をする人はいません。自転車を置きっぱなしにする人もいません。自分の物は自分で守らなくてはいけないという意識が強いようです。

ある統計で、チェコの殺人率は 日本よりは高いものの、韓国よりは低いと出ていました。なので、殺人はそれ程多くはなくて、盗人の多い国だと言えます。

一緒に暮らしてみないとわからない!フランス人の生活とは?

犯罪の多い場所

チェコで犯罪が多いのは、観光客の多いプラハです。人の集まるカレル橋周辺、プラハ城などは、観光客を狙ったスリや置き引き、詐欺が多いです。在チェコ日本大使館からも、犯罪注意情報が出ています。
http://www.cz.emb-japan.go.jp/ryoji_anzen-jyoho.html

第二の都市ブルノは、観光客はそれ程多くはないですが、住んでいる人が多いので、その分犯罪も起きています。ガラの悪い人たちが集まる一角や、危険な地域があるので、夜は特に、そういう場所に近づかないのが一番良いと思います。

チェコには、日本のようなコンビニはありません。夜遅くまで営業をしているのは、大きな街の大手スーパーくらいです。普通のお店は、夕方5時には閉まってしまいます。

夜中に人が集まる場所といえば、バーやディスコくらいではないでしょうか。学生の多い街のブルノでは、若者が夜通しバーで飲むのも珍しくありません。都市では、夜中でもトラムは走っています。一時間に一本くらいの頻度で出ていますし、意外と混んでいます。

私の経験では、それ程夜中でも危険ではありませんが、夜中は昼間より危険が多いのは、日本でもどこの国でも同じです。酔っ払いに絡まれる可能性もありますし、出来るだけ夜中には外に出ない方が良いとは思います。

街で見かける警察官

特に、観光客が多く、スリの多発している場所では、制服の警察官がよく歩いています。制服で、しかもパトカーも止まっているので目立ちます。何かあれば、直ぐに助けてもらえると思うと安心します。女性警察官も多いです。

【地元民執筆】チェコの治安って実際どうなの?観光客や人の集まる場所でのスリにはご注意を

私の聞いた犯罪例

知り合いなどから聞いた、身近な犯罪例です。

スーパーの盗人

スーパーでは、大きなカートを押して買い物します。そのカートの中に、自分のカバンを入れて置きっぱなしにしてしまう人も多いようです。それを狙っている盗人がいます。

買い物客がカートから離れ、商品に気を取られている内に、カートの中のカバンから財布を抜き取ってしまいます。この被害に遭った知り合いは、6000コロナ、日本円にしたら2万8000円くらいを盗まれました。クリスマス直前の被害だったので、クリスマスの準備が出来ないと、とても気を落としていました。

宿泊施設での盗人

知人は、宿泊施設の部屋に貴重品を置き、シャワーを浴びていました。シャワーから戻り、部屋に入ると、その窓から急いで逃げ出す人影を見ました。そして、部屋に置いていたお金が無くなっていました。

トラムの中の携帯スリ

大きな街では、トラムもバスもよく混んでいます。そんな時、隣の人にぎゅーと押されている内に、ポケットの中に入れていた携帯電話がなくなっていたという話を友達から聞きました。

電車の居眠り中にスリ

長距離を移動し、疲れていた友人たちは電車の座席に座り、居眠りしてしまいました。目を覚ましてから、特に変な事には気が付かなかったのですが、カバンの中のお金を確認すると、全て無くなっていたそうです。

共産時代が終わった当時の、マフィアの脅迫

チェコでは、1989年に革命が起き共産時代が終わると、自分で企業を起こし、お金持ちになる人も出てきました。すると、そういうお金持ちを狙うマフィアが出てきました。お金持ちをゆすって、お金を脅し取るという事件が増えました。中には、殺された人もいたそうです。

それで有名になったのが、チェコにあるダムの一つで、Orlická přehrada(オルリツカー プシェフラダ)でした。ここには何人もの人が沈められ、後にいくつもの遺体が発見されました。

今では起業家は珍しくなく、このような犯罪は聞きませんが、当時はとてもショッキングなニュースで、人々に注目された事件だったそうです。

マリファナ

チェコでは、マリファナは違法です。でも、庭で栽培したり、自分たちだけで使用している人をチラホラ見かけます。学生が、面白半分に料理に混ぜて使っているとも聞きます。バーに座っていると、何処からか回ってきたマリファナを勧められる時もあります。

危険な人や場所には近づかないのが一番です。

暮らすようにフランス滞在してみたいなら、マルシェへ行こう!

まとめ

チェコの治安は悪くありません。住んでいて奇妙な事件も聞きませんし、私には、日本よりも安全ではないかとすら感じます。でも、うっかりしていると物を盗まれる危険は日本より高いですし、危険だと言われている一角には近づいてはいけません。

ライター名 マミンカ

渡航した年 2006年
お住いの国 チェコ共和国
公用語 チェコ語
プロフィール 11年前、ステンドグラスに魅せられて、チェコの工房で働きたい一心で渡航し、教会ステンドグラスの修復などを学びました。今は5歳と3歳の男の子の母親です。みなさんに役立つチェコ情報を届けたいと思っています。