こんにちは、Miggeです。
学生時代、ただ試験を通過する為だけに英語を勉強をしてきた人、多いのではないでしょうか。その背景には、実際のところ「日本で生活する私たちは日本語が出来れば問題ない」ということが絡んでいるかと思います。
しかし、近年日本企業はTOEICの点数を要求していたり、訪日観光客が増え続けていたりと、英語力が必要な場面が増えてきていることも事実です。英語に興味があっても、なかなか真剣に取り組めていない人もいるということをよく耳にします。
今回は、学生時代以降、英語から遠ざかってしまっている人の為に、無理なく英語を再開できる簡単な3つのステップをご紹介したいと思います!
ステップ1、苦手マインドを切り替える
まず、このような人たちは、そもそも「英語が苦手」という意識があることが1番の問題と考えます。それは、文法や単語が理解できるかどうかというレベルではなく、単純にマインドの問題です。いくら英語から離れている人がいたとしても、苦手意識があるのと無いのとでは、全くスタート地点が異なるということです。
人間は単純なもので、好きなことには熱中して取り組めるのに、嫌いなことになると避けたり、後回しにする習性があります。まずは意識を切り替える必要があることを理解しましょう。
ポイント:趣味と英語を組み合わせる
皆さんそれぞれに、趣味などがあるかと思います。まずは、英語に対する苦手意識を克服するためにも、好きなことと英語を組み合わせてみましょう。
例えば、音楽やカラオケが好きな方は、洋楽を聞くようにしてみる。すると自然と何について歌っているのか興味が湧き、歌詞を調べるはずでしょう。料理が趣味の方は、海外の料理の作り方などが紹介された動画を参考にしてみるのもオススメです。映画やドラマ鑑賞が好きな方は、海外のものを積極的に見てみることも良いでしょう。
まずは、私たちが学生時代にしてきた、机に向かい合って英語を勉強するというスタンスをぶち壊しましょう。ひとまずは、自然な形で英語を好きなものと組み合わせて、英語に対するマインドを切り替える作業が先になります。
私の高校時代の友達は、歌が上手なことで有名で、よく一緒にカラオケに行ったものです。彼女は洋楽が好きで、本当にオウムのように海外アーティストの歌マネを常にしていました。彼女自身、「英語の意味はあまり把握していない」と言っていましたが、彼女の英語発音は歌マネのおかげで、ネイティブに近いものがあります。また、英語の歌詞を記憶しているので、歌詞をベースにして英会話をしている場面を何度も見かけています。
ステップ2、自分の得意分野を作る
英語と聞くと、やはり「言葉」というだけあり、勉強の量が膨大すぎて手に負えないと感じる方も多いのでは無いでしょうか。しかし、最初から完璧を目指す必要は全くありません。
まずは、先に説明した「自分の好きなことと英語を組み合わせた分野」を極めることをオススメします。海外アーティスト1名限定で歌を完璧に歌えるまで聞きこんでみたり、好きな海外ドラマや映画を1本だけ決めてセリフを覚えてみたり、すでに読破した好きな海外作家の原作をスタートしたり、方法は無限大です。
ポイント1:日英翻訳があることが前提
ここで大切なのが、しっかりと日本語での意味を理解した上で、英語バージョンの内容をスタートするということです。良く「英語は英語のまま理解するべき」という言葉を聞きますが、これはある一定のレベルまで達した方には有効ですが、英語が苦手で離れていた人にとってはオススメしません。英語が苦手な方が、英語を英語のまま理解しようとしたところで逆効果となり、さらに英語嫌いに拍車がかかるでしょう。
まずは、音楽でも本でも映画でも、日本語の意味を理解しましょう。インターネット上で洋楽の歌詞の意味などは簡単に調べられますし、本などであれば、すでに自分で一度読み終わっているものを選び、英語バージョンを購入できますね。映画であれば、英語音声に日本語字幕をつけても良いでしょう。
ポイント2:英語と日本語の照らし合わせの作業が大切
トム・ハンクスが主演で有名になった、ターミナルという映画をご存知でしょうか?彼は紛争が原因で、言葉の通じないアメリカの空港内から出られなくなってしまうという役を演じています。映画の中で、トム・ハンクスは旅行用のガイドブックを使用し英語を勉強していきます。その内容は、同じ出版社の「自国の言葉で書かれたガイドブック」と「英語で書かれたガイドブック」を照らし合わせながら読み、意味や単語を理解していくというものでした。
私の場合ですが、学生時代に海外の映画が大好きになり、同じ映画を毎日繰り返し見続け、8割ほどですが登場人物のセリフを覚えました。文法は全く気にせず、日本語訳を見ながら意味を確認し、ただオウムがモノマネするように英語を話していました。面白いことに、そのセリフは今でも忘れることなく、現在も英語を話すときに使用しています。
ステップ3、楽しみながら継続し、理解を深めていく
英語もダイエットもなんでもそうですが、三日坊主では意味がありません。私たちが朝起きて歯を磨くように、習慣化することが大切です。まずは1ヶ月間続けてみませんか?通勤時間やお風呂の時間、寝る前の時間など、隙間の時間で構いません。いつも自分が趣味を楽しむ時間に、英語をプラスするだけで良いのです。
ポイント1:記録をつけてみる
自分が英語を通して好きなことに取り組んだ時は、是非ともその記録をとるようにしましょう。自分の手帳に記載しても良いですし、スマホ内に情報を残しても良いでしょう。はりきって専用のノートを購入すれば、やる気も上がりますね。
毎日の趣味の時間を通して、新しく知った単語や、気になる英語表現をメモしたり、日本語訳をみて、これは日常生活でも使えそうだと感じた英文を記録しても良いでしょう。自分が感じたことや、忘れたく無いことを残していきましょう。
ポイント2:好きという気持ちは探究心につながる
1ヶ月ほどこの作業を進めてみると、自分が過去に残してきた記録はかなり膨大になっていると思います。さて、1ヶ月この作業を進めたあなたの英語に対する苦手意識に、変化はあったでしょうか?好きなことのおかげで、あれまで抵抗のあった英語とも上手に付き合えたのでは無いでしょうか。
最初にピックアップした、洋楽1曲や海外映画・ドラマ、本はどのくらい自分の中で消化できたかを確認してみてください。このチャレンジを始める前と後では全く理解度が違うはずなのです。これも全て、好きと絡めて英語を継続してきた結果になります。
「自分でも出来るんだ」という新しい発想が、本格的に英語をスタートする機動力になるのです。
英語の勉強は机に向かってするだけでは無いということ
英語の教科書だけを使用し勉強しても、もちろん全く問題ありません。教科書を開けばわからない文法を調べられますし、単語帳のおかげで簡単に意味が理解できますね。
ただ、楽しさが絡まないと人間の集中力は続かないことも事実です。せっかく楽しく趣味と英語を絡めることに成功したのであれば、この先英語を本格的に勉強していくとしても、それを大切にしていきたいところですね。
やはり人間は好きなものには時間を割く生き物です。上手に自分をコントロールしながら、楽しみながら英語嫌いを克服していく方が無理をして机に向かい教科書を広げるより、100倍も効果があるのです。
ライター名 Migge
渡航した年 2011年-2013年(オーストラリア)、2016年-現在(ドイツ)
お住いの国 ドイツのミュンヘン
プロフィール 東京生まれの東京育ち。どんな時も笑顔と好奇心を絶やさないことがモットーのかに座のO型。ビール愛と旅好きが高じて、現在はドイツのミュンヘンに滞在中。ワクワクを探して毎日アンテナを張り巡らしています。