日本と全然違う!?健康思考が強いドイツの気になる医療事情について

Hallo! Wie geht es dir? Ich bin Migge!

海外で生活するとなると、やっぱり気になってくるのが医療についてでしょう。医療先進国のドイツでは、多少なりとも日本の医療システムと違ってくるポイントがあることは確かです。

今回は、いざという時にもスムーズに対応してもらえるポイントと共に、ドイツならではの面白医療事情をご紹介します!

基本的には予約が必要?診察の基本について

ドイツで診察を受けるには、まず予約が必要になります。予約無しで直接行ってしまうと、長時間待たされてしまうことも十分に考えられます。緊急を要さないような内容の場合には、まずは日時についてしっかりとアポ取りをしましょう。もちろん、夜間や休日で緊急の場合には大きな病院の救急外来へ直接行ってしまって大丈夫です。

予約の際には、各自で入っている保険がその病院で適用されるのかを事前に確認することをお忘れなく。

日本と全然違う!?健康思考が強いドイツの気になる医療事情について

日本のように、好きに病院を選べない!?

日本の場合、患者は好きな病院を選べるようになっていますが、ドイツの場合そのようにはいきません。一般的にドイツではそれぞれにあったホームドクター(かかりつけの病院)を見つけ、基本的にはそこを最初に受診する流れを作る必要があります。

日本人の私たちは、もちろんドイツのかかりつけの医者がいない状態ですね。そんな時には、知り合いから評判の良い医者を紹介してもらったり、インターネットで検索して探してみましょう。

ドイツではぞれぞれの病院の役割分担がとっても明確です。かかりつけの医者が「この患者にはもっと専門的な処置が必要だ」と判断すると、そこで初めて他の病院への紹介状を作成してくれるのです。

総合病院で働く看護師の国籍がバラバラ

日本は島国ということもあり、比較的どのような場面でも日本人を見ることが自然です。しかしドイツではEU連盟に加盟していることもあり、様々な国の人を見ることができます。そして病院でも同じことが言え、特に看護師陣はヨーロッパ圏内・圏外の様々な国の人たちで構成されています。

国によりそれぞれの考え方や一般常識が違うことがあるように、病院でも同じことが起こり得ます。もしも入院する機会などがあれば、しっかりと彼らの意思を確認しながらお互いにトラブルのないよう備えましょう。更に、どんな時でもニコニコ笑って優しく接してくれる看護師だけではないということを覚悟しておきましょう。

日本と全然違う!?健康思考が強いドイツの気になる医療事情について

薬局で溢れかえるドイツ

病院を受診し、薬を処方してもらうこともあるでしょう。処方箋をもらったら、アポテーケ(薬局)へ行き薬を受け取りましょう赤い「A」と書かれた看板がドイツでの薬局のサインです。

ドイツではどんな街にもこの薬局が溢れかえっています。日本では基本的に病院のすぐ近くに設置されている薬局ですが、ドイツの場合には1つの駅に複数の薬局があることもしばしば。私たち日本人でも薬局を探すことは比較的簡単でしょう。

しかしながら、数多く存在する薬局ですが、薬の取り揃えが悪いのか処方箋を渡しても在庫がないと言われることもしばしば。そんな時には、他の薬局を当たる必要があります。

私が驚いたドイツでの薬局事情が、まさしくこの薬の在庫切れです。どの薬局を回っても私が必要とする薬に出会えないのです!やっぱり必要な薬だったので諦められず色々な薬剤師に相談しました。そして最終的には、薬剤師から処方された薬と似たような成分の薬を代わりに受け取ったのです…

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薬の説明は比較的アバウトなドイツ

日本では薬を処方してもらう場合、薬袋に薬を飲むタイミングなどが明記されていることがほとんどですね。しかし、ドイツで薬の処方となると、薬が入ったまるまるの箱ごと渡されることが一般的です。しかも、薬局の人もポンと薬を手渡すだけなので、「あれ?これで終わり!?」などと現地でびっくりしてしまうことも。

ドイツでは、日本のように薬について詳しく細かく説明してくれる文化ではないようです。ドクターや薬剤師に薬を使用するタイミングと注意点を、自分から確認しておく必要があります。

日本と全然違う!?健康思考が強いドイツの気になる医療事情について

医療施設でもちゃっかり長期休暇をとるのがドイツ流

ドイツでは仕事のオンとオフが明確に区別され、長期休暇を取得しやすいことでも有名ですね。この条件は、クリニックなどの医療機関でも当てはまるということをお忘れなく。夏や冬のいわゆる休暇の時期になると、このような施設でも休暇を取ることが一般的です。

もしも医療機関が休暇中に診察が必要になる場合には、代わりの医師を紹介してもらうなどしましょう。

日本と全然違う!?健康思考が強いドイツの気になる医療事情について

ハーブティーで健康管理!?

健康志向のドイツでは、ハーブティーで健康管理することもかなり主流です。薬局に並んでメディカルハーブ専門店があったりと、ハーブと健康の深い結びつきを垣間見ることができるのです。

日本のように「風邪のひき始め」に飲む薬は一般的にありません。体調不良には、しっかりとした睡眠と栄養をとり、必要に応じてハーブティーを飲むのです。喉の痛み、咳、頭痛、消化不良、精神安定など、様々な用途によって飲み分けるハーブティーは、ドイツでは常備薬と同じくらい重要な家庭でのアイテムとなります。

私もドイツに来てからは、毎日気分と体調に合わせてハーブティーを飲んでいます。ドイツ文化に従い、自然の力を借りて見るのも面白いかもしれませんね。

日本と全然違う!?健康思考が強いドイツの気になる医療事情について

自発的に質問することがポイント

今回はドイツの医療事情についてご紹介しました。私自身が体験したことも絡めながら説明をしてみましたが、やはり読み返すと日本とはかなり異なるスタイルになることは間違いありませんね。

ドイツで生活する上では、しっかりと自己主張し、分からないことは素直に聞くことが重要になります。特に医療機関では、不安に思うことはしっかりと説明しましょう。なぜならば、しっかりと発言しない限り、相手に気持ちは伝わらないからです。

このポイントさえしっかり押さえれば、きっとドイツでもやっていけるでしょう!

Sehen wir uns wieder!
Migge

ライター名 Migge

渡航した年 2011年-2013年(オーストラリア)、2016年-現在(ドイツ)
お住いの国 ドイツのミュンヘン
プロフィール 東京生まれの東京育ち。どんな時も笑顔と好奇心を絶やさないことがモットーのかに座のO型。ビール愛と旅好きが高じて、現在はドイツのミュンヘンに滞在中。ワクワクを探して毎日アンテナを張り巡らしています。