気軽に色んなお家にお引越し

Hello, there. It’s Ket.アメリカに住んでいる間に、4か所のアパートと5か所の戸建てに住みました。期間はまちまちですが、それぞれの場所に色んな思い出があります。

アパートと戸建ての長所・短所、また日本との様式の違いなどについてお伝えしていきます。

物件探しはインターネットが頼り

まずは、家の探し方~契約です。日本では不動産屋に出向いて、リストの中から希望の立地や広さ、家賃によって物件を紹介してもらいますよね。

アメリカでは、不動産屋は物件の売買なので、借家はCraigslistで探していました。希望の地域、値段、部屋数、ペット可/不可、などの条件を入れて検索します。条件に合う物件のリストが部屋の写真と管理人の連絡先と共に出てくるので、直接連絡をして部屋を見る約束を取り付けます。

物件が決まると、手続です。日本より簡単なように思いました。用意するのは、ID、契約書(保証人のサイン含む)、過去6か月分の銀行の残高証明書、そしてデポジットです。

デポジットとは、退去時の清掃費などにあてられる家賃1か月分ほどの保証金で、日本でいう敷金のようなものです。部屋をきれいに使っていれば、ほぼ全額返却されます。不動産屋を通さないので礼金のシステムはありません。

路地裏などに面していると浮浪者やゴミが気になり、1階も空き巣や覗きなどが怖いので2階以上で明るい通りに面している部屋を探すようにしていました。部屋に洗濯機と乾燥機がついているところも安心でした。

気軽に色んなお家にお引越し

私の城

4か所住んだアパートのうち、一人で部屋探しから契約、そして実際に住んだのは1か所だけでしたが、今でも夢にみるくらい好きな部屋です。1Kの一人暮らし用の部屋ですが、18畳ほどの広さでした。

ダウンタウンまで徒歩15分という場所で交通の便もよく、しかし高層ビルの立ち並ぶダウンタウンとは違い歴史のある古いビルの多い一角です。

坂の中腹にあり、窓からは海が見えます。舗装されていないレンガ敷の道に立ち並ぶカフェやレストラン、ギャラリーや本屋。また独り暮らしできるなら、このアパートに住みたいです。

戸建てと比べて、アパートに住むメリットの1番は公共料金です。電気、上・下水道、ゴミの収集、全てにおいて安価です。水道とゴミの料金は家賃に含まれていました。電気代は毎月$15程払っていました。これは後に戸建てに住んで初めて公共料金の請求書が来た時に、あまりのアパート時代との差に飛び上がるほど驚きました。

壁が厚くて両隣・向かいの部屋の生活音が聞こえることも皆無で、隣の部屋に犬が2匹いたのにもしばらく気づきませんでした。日本のアパートより快適だと思います。

戸建ての現実

快適で素敵なアパートで一人の生活を満喫していた私ですが、結婚を機に郊外の庭付き戸建てに住むことになりました。

当時夫がハウスシェアをしていた家の部屋が空いていたため、そこに移り住みました。築55年ほどの地上2階・地下1階建てで、1階に夫と私、2階にハウスメイト(玄関、リビング、キッチン、バス・トイレ共有)、地下には中国人の一家、という新婚生活を送るには「なんだかな~・・・」でした。

最初の公共料金の支払いで真っ青になりました。上下水道$450、ガス$150、ゴミ1袋$60、電気$250。ゴミが2袋になると請求額も2倍になります。

広い庭があるのも悪くはないのですが、気が付いたら草が伸び放題、ただでさえ雨の降らない暖かい季節は短いので外で過ごすこともほとんどなく手入れが大変でした。

アメリカらしく、戸建ては部屋も庭も広々でよいのですが時間に余裕がない生活をしていた私には掃除やメンテナンスが大変でした。広くて使い勝手が良いのはキッチンくらいでしたね。

気軽に色んなお家にお引越し

気軽に引っ越し

日本で初めて実家を出て生活を始めるときには何かと物入りですよね。(家具家電備え付けのアパートもありますが)、部屋が決まると必要な物が結構あります。狭い部屋に引っ越す場合の買い替えもあると思います。

アメリカは、戸建て・アパート関係なく、部屋には冷蔵庫と洗濯機・乾燥機(屋外に洗濯物を干す習慣はありません)、オーブンは最低限付いていました。食器洗浄機とディスポーザーが付いているところも多いです。

また、前の住人が置いていった家具が残っていることもあります。使えるものは使って、不要なものは大家やマネージャーに撤去してもらいました。

家具を全て持って引っ越しをする必要もないので、業者を使用せずにレンタルのバンやトラック、ピックアップトラックで引っ張るストレージを使用して身軽に引っ越しができます。

日本では耐震性なども含めて新しい建物が好まれ、築浅の物件は家賃も高めですが、アメリカでは建物の築年数はあまり気にしません。

よほど新しい新築のような物件でなければ、築20年でも100年でも差はありません。中はリモデルを繰り返しているので、水回りやカーペットからは古さを感じません。

逆に、古いレンガ造りのアパートなんてロマンに溢れていて素敵だな、と思います。

家具のオプションは、古くても新しくても大差ないので、交通・ショッピングに便利で治安が悪くないところで絞るのがベストです。稀に、最初の月の家賃が無料!なんてところもあるので、気になる物件は片っ端から見て回るといいですよ。

Have a nice one!

ライター名 Ket

渡航した年:2008年〜2015年
お住いの国:アメリカ ワシントン州
公用語:英語
プロフィール 学校、就職、結婚、出産を米国で経て2015年に帰国。夫、3人の子供、猫と田舎で暮らしています。