アメリカに移住したから分かる、日本との働き方の違いについて

Hello there, it’s Ket.

今回は、アメリカでのお仕事事情についてです。都市に住んでいれば、大きな企業も多数あります。日本から進出している企業で派遣で配属される日本人の方も多くいらっしゃいます。

私が住んでいた街、アメリカ合衆国ワシントン州シアトル市(&その周辺地域)についてお伝えします。

世界に知られるシアトルの大企業

まずは、シアトル市発祥の企業をご紹介したいと思います。日本でも有名な大手が多数ありますよ。

Boeing” 飛行機の製造をする企業です。日本の航空会社でも多数使用されています。

Costco” 日本でも増えつつある、全てが大きなアメリカンサイズの日用品・食料品のお店です。

Starbucks” 言わずと知れたコーヒーのチェーン店です。

Amazon.com” オンラインストア。電子書籍のKindleもアマゾン発です。

Microsoft” Windowsなどで有名なソフトウェアの会社です

他にも、コーヒーのTully’s、アパレルのNordstrom、航空会社のAlaska Airline、トラベルエージェンシーのExpediaなどがあります。

アメリカに移住したから分かる、日本との働き方の違いについて

生活の質が第一

世界の就労時間や形態をみると、よく日本人は“ハードワーカー”だと言われていますね。残業や休日出勤が当たり前の認識でしょう。

比較して、アメリカ人は自分の時間を大切にする仕事の仕方をします。今までアメリカで家族を犠牲にしてまで働く!という人に出会ったことがありません。

シアトルの人も、もれなく1週間から1か月程度のバケーションを取って旅行に行ったり休暇を楽しみます。職場では、順番にバケーションの申請をして長期休暇をとります。

私の休暇は、2,3度の3週間程度の日本へ帰るためと、数回の4,5日のアメリカ国内の旅行のためでした。頻度でいうと、年に1回ほどですね。“日本人は休まないのね”なんて言われていました。

仕事も大事だけれど、自分の生活を豊かにするために働くのであって、働くために生きているのではない、という考え方がアメリカ人らしいと思います。

アメリカの職場はフランクすぎる?

仕事場のアメリカ人と日本人とでの働き方の違いは顕著です。私が働いていた職場は、オーナーが日本人の喫茶店+バーでした。オーナーと日本人の従業員は、仕事に対して日本的な考え方でした。

決して、サービス残業!休日出勤!というわけではありませんが、業務中は業務に集中、手が空いているときには整理整頓をしたり、目についたところの掃除、ビールのボトルを補充したりなどの雑用をこなすという感じです。

対して、アメリカ人は自分に割り当てられた仕事のみをこなすかんじです。業務のリストにないことは、我関せずの人が多かったです。時間のありそうな時には頼めばやってくれますが、何も言われなければ何もせず、という印象です。

日本人からすると、ちょっとイラッとしますね。自主性のない働き方にオーナーも頭を抱えることがしばしばでした。

アメリカに移住したから分かる、日本との働き方の違いについて

知人を介して見つけるのが近道

日本人が移住して、実際に仕事を探す場合、知り合いから紹介してもらうのが一番手っ取り早いです。手に職系のスキルがあると仕事も探しやすいです。美容師や料理人は需要が高いです。

日本食レストランも日本人を優先的に雇用してくれる傾向にあります。私が働いていたバーは、お客さんはほとんどアメリカ人でしたが、従業員は日本人が一定数いました。

現地の学校で第二、第三言語として日本語を取り入れている場合、派遣やチューターとして働くチャンスもあります。

私は、アメリカにいた間に5か所で働きましたが、全て知り合いからの紹介でした。仕事は途切れなくあったので自力で探すことはなかったのですが、今となっては一度くらい履歴書を書いたり面接に行ってみてもいい経験になったかな、と思います。

日本のハローワークのようなオフィシャルな場ではないですが、Craigs Listという総合サイトに求人が出ていて、そこで仕事を探す人が多いようです。大企業から地元の小さな会社まで幅広く載っています。また、毎週発行される市のフリーペーパーにも求人欄がありました。

日本では履歴書は、必要事項を埋めていくタイプのフォームに沿って制作しますよね。名前、住所、経歴、資格・・・。

アメリカにはありません。パソコンでワードを開いて自力で制作します。全て文章形式で自分を売り込むためのプレゼンテーションを作ります。カレッジでは専門のクラスもあります。

私は、どうにも苦手でした。自信満々で自分を売り込む文章はなかなか恥ずかしくて、だんだん嘘を書いているような気分になって意気消沈した思い出があります。

アメリカに移住したから分かる、日本との働き方の違いについて

職歴はいくつあってもいい!

離職・転職はアメリカでは日常茶飯事です。履歴書に職歴のリストが長々とあっても不利になることはありません。長期の離職期間がない限り、職歴=経歴・経験ということで有利に働きます。

私の義理の母は50歳にして、長く働いた会社の大手による買収によって解雇されました。しかし、今までの職歴から次の週には新しい仕事が決まりました。彼女曰く、転職には年齢は関係のないことらしいです。ただ、同じ系統の職に就き続けることは転職の際には役に立ちます。

副職がある人も多いです。私の職場は、昼間はオフィスで働いている人、ミュージシャン、運送業、学生など皆様々でした。

アメリカでの仕事環境は日本よりもカジュアルで、面接も堅苦しいものではないことが多かったです。これから仕事を探すひとは、気軽に応募してみてもいいと思います。アメリカ人の中で働くと、改めて日本人は真面目だな、と思うことでしょう。

Have a good one!

ライター名 Ket

渡航した年:2008年〜2015年
お住いの国:アメリカ ワシントン州
公用語:英語
プロフィール 学校、就職、結婚、出産を米国で経て2015年に帰国。夫、3人の子供、猫と田舎で暮らしています。