ブータンはアジアのイタリア!?自由奔放な恋愛事情

Hello y’all! I’m Aqua.

みなさん、ブータンが「アジアのイタリア」と呼ばれているのはご存知でしょうか?

私はイタリアに行ったことはないのですが、イタリア旅行に行った友人によれば「とにかく男性が女性に声をかけるのは日常茶飯事、すごくモテた気になった」とのこと。イタリアに行かれたことのある方、いかがでしょう?

ブータンはイタリアの開放的な雰囲気とはちょっと違うかもしれませんが、それでも「アジアのイタリア」と言わしめる恋愛至上主義な部分があります。こと恋愛になると男性はハンターです(笑)

穏やかそうに見えるブータンの、そんな意外な一面をご紹介できたらと思います。

ブータンの男性は優しい

まず第一に、ブータン人男性はとにかく紳士的です。もし旅行中、ガイドや運転手が男性なら、嫌な顔ひとつせずに荷物を運んでくれたり、お願いを聞いてくれたりするでしょう。これは旅行者が男性でも年配の女性でも変わらないと思いますが、若い女性ならなおさらです。

ブータン人は日本人と同じように「お客様には親切にしないと!」という気持ちが働くようです。さすがに日本のようにキメの細かい心遣いや徹底した(時には行き過ぎとも言えるような)サービスはありませんが、「お客様を(特に外国から)迎える」という場合にはとても親切に世話を焼いてくれます

学校の生徒でも、私が何か重いものを運んでいたり、そう重たくないもの(ノートパソコンとか)を持っていたりするだけで「Madam, I’ll carry them」とか「Madam, may I help you?」と必ずと言っていいほど声をかけてくれました。

日本にいたら、男性が親切にしてくれる場合には下心があるとか、カワイイ女性にしか気を配らないとか、「脈が無い・好意を持っていない場合は何もしない」というケースが多い気がしますが、ブータンではこういう気配りは当たり前なのです。

ブータンはアジアのイタリア!?自由奔放な恋愛事情

日本人女性はモテるか

そんな優しいブータン人男性ですから、女性に対して優しく接するのは当然。文化的には日本同様、男尊女卑の部分もあることはあるのですが、普段の生活ではレディ・ファーストで接してくれます。

またブータン人は親日家が多く、日本は良い国と感じてくれているようです。さらに日本人女性は美しく、経済的にも豊かという憧れのような気持もあるようです。

そんなわけでブータン人男性が日本人女性にアタックするのは決して珍しいことではありません。日本人女性がモテるかと問われれば、答えはイエスです。

知り合って間もない男性でも、二言目には「You’re beautiful」と言ってきたり、「Why don’t you have a Bhutanese boyfriend?」みたいなことを言ってきたりします。

それで優しくしてくれるので、日本女性の方も本気で恋愛に発展する人もいるようです。実際に私の周りでもブータン人と結婚していたり、付き合っていたという人も少なからずいます。

ブータン流恋愛の落とし穴

ブータン人男性が優しく、積極的にアプローチしてくれるからと言っても、恋愛に踏み込むには実は注意が必要です。というのは、ブータンでは文字通り「浮気は文化」だからなのです!

ブータンでは歴史的に一夫多妻のみならず一妻多夫というケースも認められてきました。現在の国王は王妃様一人ですが、先代、つまり現国王の父親は4人の王妃がいます。しかも、4人は姉妹です。

例えばブータンで働いている日本人男性が「日本に彼女がいる」と言ったとしても、ブータン人は平気で「Second wifeを持ちなよ♪」と(冗談交じりに)言います。私もめんどくさくてブータン滞在中は「日本に彼氏がいる。結婚間近でラブラブだ(大嘘)」と言うことにしていたのですが、それでも「Bhutanese boyfriendも持てばいい」と言われました。

ブータン人はそんな恋愛観の持ち主なので、積極的にアプローチしてくれるからと言ってその男性が貴女に本気で惚れているとは限りません。本当に誠意をもって言ってくれているのか、しっかり見極める必要があります。でないと、簡単に「二股・三股・・・」状態に陥ってしまい、「騙された!」ということになってしまいます。当のブータン人男性は騙したつもりがないかもしれないので厄介なのです。

ブータンはアジアのイタリア!?自由奔放な恋愛事情

ブータンの「結婚」はユルイ

ブータンではきっちりした「婚姻制度」というものが無く、結婚はけっこう「なし崩し」的なところがあります。国王の場合は別として、ブータンにはこれといった伝統的な「結婚式」もありません。人によってはお披露目会のようなものをします。

現在はテレビやインターネットの普及で周辺諸国の文化が浸透してきており、当人同士の「結婚観」も変わってきました。現国王のように、生涯で相手は一人という意識が強くなっており、一夫多妻や一妻多夫は減ってきています。法律も整ってきており、不貞や離婚に際して法的措置をとる夫婦もいます。

私が接してきたブータン人はみんな仲良しご夫婦でした。一夫多妻やその逆は、気づかなかっただけかもしれませんが見たことありません。

それでも特異な恋愛文化を持っているブータンです。恋愛に発展しそうな関係の人がいるなら、どんな恋愛・結婚観の持ち主なのか注意深く観察する必要があるかもしれませんね!

それでは、Have a great day!

ライター名 Aqua

渡航した年 2013年〜2015年
お住いの国 ブータン
公用語 英語、ゾンカ
プロフィール 国際ボランティアに参加し、ブータンの地方高校へITインストラクターとして赴任。2年の任期満了後、帰国。現在はアメリカに留学し、舞台技術を勉強中。バレエなどのダンスが趣味。