Hi, there. It’s Ket.
アメリカ生活通算8年弱を終えて日本に帰ってきましたが、帰国したからこそアメリカの良さを身を以て感じたりします。改めて、アメリカでの生活が性に合っていたな、と思います。
8年間住んでいたので、「英語が話せるようになった」や「アメリカ人・世界各地からの友達ができた」なんていうのは自然なことなので、日常生活の中で私が感じたアメリカの好きなところやアメリカの「これが恋しい!」などをご紹介したいと思います。
大雑把なアメリカ人
一時帰国も含めて日本に帰ってきたときに必ず感じるのが、「日本は息苦しい」でした。決して空気が悪いわけではなく、窮屈に感じるのです。
その一因が「丁寧すぎる接客」です。よく、テレビで外国人が日本を訪れて「日本のサービスは最高だ!」なんて言っているのを見ますが、それが私にはtoo muchに思えます。
それに比べて、アメリカではオフィシャルな窓口(例えば市役所や領事館などの手続きの公共機関)でもカジュアルな対応です。Hi, how are you?と、友達のように気軽に対応してくれます。
レストランやスーパーなどは、もっと砕けた感じで、肩ひじ張らないところが大好きでした。日本にいると、格式ばっていて書類の提出だけでも緊張してしまう私なのです。
ここにも、あそこにも公園
考え事をしたい時には、よく公園に出かけていました。ボーっとしたい時にも公園に行きました。珍しく天気がいい冬の日にも、雨が降りそうな暗い曇りの日も、夏のカラッとした強い日差しの日にも。
私が住んでいた街には、そこら中に公園がありました。アメリカの中でも割と大きい街ですが、緑があふれています。
住宅街の中にも、オフィス街の中にも、子供が遊んだり、ランチを食べたり、日光浴をする人がのびのびできる素敵なところです。門を出れば街の喧騒ですが、公園の中は静かで時間がゆっくりと流れています。
こんなに、いろんな所に緑の公園が点在している場所は日本では見つからないのではないかな、と思います。そして、アメリカ人は公園大好きです。晴れたらとりあえず公園!です。ちょっと行くと公園、という生活はアメリカならではでした。
フルーツ天国
春にはイチゴ、夏はスイカ、秋はブドウ、冬はリンゴ。日本では、季節によって旬のフルーツが異なりますね。逆に、収穫の季節でなければ手に入らない、もしくは値が張るものです。
アメリカに移住してから、フルーツや野菜の季節感がなくなりました。一年中、どんなに寒くても暑くても変わらない種類のフルーツが並んでいます。
多少、「旬」に左右されるものもありますが、基本的に日本よりも安価・豊富な種類で食べたいときに食べられるものでした。日本では高級なマンゴーも一個$1!
また、サクランボやイチゴなどの小さなものも、1個から量り売りで買えます。スムージーやサラダなどにも気兼ねなくどっさりフルーツが使えて、とっても恋しいです。
アメリカンサイズ
ストレスが溜まったら、ショッピング!という方も多いと思います。私もその一人です。学生時代はとにかく節約したかったので、デパートでショッピング三昧というわけにはいきませんでしたが、スーパーが恰好のスポットでした。
どこのスーパーに行っても、売っているのはアメリカンサイズ。
アイスクリームはどれも1L〜で、種類もざっと50種程、シリアルは日本の2〜3倍、牛乳は1Gallon(3.8L)、大きなステーキに、片身のサーモン、1lb(450g)のバターにチーズ、それにフルーツを山盛り買って両手にいっぱいに抱えてホクホクで家路に着くのがたまらなく爽快でした。
私の背よりも高い棚に大きなものが所狭しと並んでいるのも好きでした。アメリカンサイズ、ストレスを吹き飛ばし、心とお腹を満足させてくれる楽しいものです。
勉強しないと終わらない学校生活
アメリカは、カレッジに入るのは簡単です。願書を書けば、高校卒業の資格さえあれば入れます。卒業は、勉強しないとできません。大学編入は、うんと勉強しないと難しいです。大学卒業は必死で勉強しないと、手が届かないです。
私は、高校卒業してすぐに渡米したので、カレッジスタートでした。日本での大学受験は「記念受験」などとふざけたことを言っていたので、学校が始まった当初は勉強から遠ざかっていて苦しい思いをしました。
山のような宿題に、予習をしないとついていけない授業。毎日40〜50ページも進む教科書を読むのは苦痛でした。
今となっては、そのお陰で新聞も本も英語でなんなく読めるようになりました。学生の本分は学業!勉強する環境でよかったな、と思います。
入り混じった文化
さすが移民の国アメリカ、いろんな人種がいます。アメリカで生まれたけれど、家族は外国人なんて、ざらです。日本人であるために差別を受けることは少なかったです。
個人を始め、文化や宗教が受け入れられていて居心地がいいです。数多くの文化が共存しているため、ユニークなレストランも多いです。
日本食のレストランだけでなく、いろんな国のレストランで働いて料理と言語を勉強してくればよかったな、と少し後悔しています。
個性は全て受け入れられる
文化が受け入れられているように、個人の個性も同様に尊重されます。自分の姿形がどうあれ、それが自分自身だと肯定してくれる国です。
私の住んでいた街は、サンフランシスコに次いで第二位にゲイを受け入れている街だと言われています。チャイナタウンには、英語の話せない中国人や韓国人も住んでいます。
美術や音楽も溢れています。「自分は自分でいていいんだ」と思わせてくれる国がアメリカでした。
一言でアメリカの良いところを挙げると、何に関しても大きいところですね。気楽で大らかで大きな食べ物と人に囲まれて、大好きな国です。
See you next time.
![](https://fromzipang.com/wp-content/uploads/2017/03/the_United_States.png)
ライター名 Ket
渡航した年:2008年〜2015年
お住いの国:アメリカ ワシントン州
公用語:英語
プロフィール 学校、就職、結婚、出産を米国で経て2015年に帰国。夫、3人の子供、猫と田舎で暮らしています。