日本と違いすぎる恋愛・結婚

Hello there, it’s Ket.

アメリカ生活も長くなると、好きな人ができたり、誰かに好かれたり。自分に春は来なくても、職場の同僚や友達、ホストファミリーなどの結婚式に出ることもあります。恋愛の感覚は、日本人のそれとは結構違う印象でした。

恋人間の距離や、恋人と自分の家族との接し方、結婚式のことなどご紹介します。

like or love?

よくアメリカドラマなんかでは、恋人や配偶者、家族間で“I love you”と言っているのを目にすると思います。朝出かけるときに玄関で、電話を切るとき、寝る前に。何かと言っているようです。

ただ、実際にこんなに頻繁に軽い感じで言うのは家族(と付き合いの長いカップル)だけです。恋人に“I love you”は重いらしいです。例えば、映画のクライマックスでスパイダーマンが最後の敵と戦う前に彼女に言うのはOKですが、告白の文句としてはNGです。

彼(現夫)と付き合い始める時、“I think I like you”と言われたのを覚えています。恋愛でもlikeを使うの?それとも友達として?どちらでもよかったので、とりあえず“I do too”と返事しておきました。

婚約するまではloveなんて言われたことありませんでしたが、ある日を境にlikeがloveに変わりました。結婚するにあたって、彼の中で何かが変わったのでしょう。心の中では、昇格した!とニンマリしていました。

日本に引っ越してきてから夫婦間はあまり言いませんが、子供たちには毎日“I love you”と言っています。子供が初めて言えた時は、とても嬉しかったです。

日本と違いすぎる恋愛・結婚

恋人を自宅に招くときは

恋人ができると、“家においでよ”なんてことが出てきますね。

一人暮らしなら何てことありませんが、家族やルームメイトと住んでいるときには自分の部屋で過ごすことはしません。ホストファミリーと住んでいたときでも同様でした。

基本的に、リビングに通されます。個人の部屋から出てこないと、やましいことがあるのか、と思われる様です。

初めて夫の実家に遊びに行ったときも、リビングで義父母と一緒に団欒でした。緊張したことしか覚えていません。部屋で二人っきりだったのは寝る時のみで、とても気を使い疲れた思い出です。

逆に捉えると、義家族も私もお互いのことをよく知るいい機会でした。

よく、日本のドラマでは父親が難しい顔をして知らんぷりするとか、母親が心配してヤキモキしている場面がありますが、アメリカでは真逆で最初から相手の事をどんどん知ろうとします。

最初に仲良くなっておくことで、後々の関係はスムーズだと思います。

結婚と結婚式

いざ、自分が結婚することになったとき、システムを知りませんでした。知る機会もありませんでしたが日本とは違う点がいくつかあります。

まず、婚姻届を役所に貰いに行きます。必ず二人一緒に行きます。届をもらう前に、まず自分の戸籍のフォーム(両親の名前、旧姓、出生地(Birth certificate持参)、結婚・離婚歴など)を記入します。受付の人の前で右手を挙げて虚偽がないことを誓い、やっと婚姻届が手に入りました。

“もらってから3日は出せないよ”と言われました。勢いで籍を入れて心変わりする可能性を考慮して、3日間は冷静に考える期間らしいです。離婚率の高いアメリカらしいな、と思いました。

いよいよ籍を入れます。アメリカでは、聖職者か裁判官の前で誓いを立てて婚姻届にサインをしてもらう必要があります。また、2人のwitness(証人)の同席とサインがいります。これが実質の“結婚式”と呼ばれるものになります。

記入して提出するのみではなく、誓いを立てることで結婚に対する責任や重みを感じました。

サインされた紙を役所に提出して、晴れて正式に入籍となります。ここで、姓を変えるのか・変えないのか、元々の姓の後に相手の姓を足すのか、などを決めました。

私は夫の姓に変えました。日本では夫婦別姓は一般的ではないので抵抗はありませんでしたが、後々、夫から“姓を変えてくれて嬉しかった”と言われました。

日本と違いすぎる恋愛・結婚

wedding reception

日本でいうところの“結婚式”は“wedding reception”というものになります。正確には、披露宴ですね。私は披露宴をしていないので、お呼ばれした友達の話をしたいと思います。

ホスト・ホステスは新郎新婦なので、お祝儀なるものは存在しません。その代わりにお祝いの気持ちとして、物やギフトカードなどを贈ります。日本のお祝儀の相場は友達だと3~5万円程度ですが、ギフトは$20~50だそうです。

事前に新郎新婦は欲しいものをデパートやオンラインストアでregistrationして公開します。ゲストはその中から選ぶことができます。

必要なものを贈ってもらえるので、せっかく貰ったものの趣味が合わない、なんてことのない便利なシステムです。子供が産まれる前のベビーシャワーでもよく利用される方法です。

披露宴自体は、日本と同じような進行でした。友達や上司のスピーチ、乾杯に始まってバンド演奏などの余興がありました。

厳かな式というよりも、賑やかなカジュアルパーティという感じです。小さい子供が一緒だったので、静かに大人しく座っていられるか心配でしたが何てことありませんでした。

服装も日本のような“縁起”に関するタブーなどもなくて考えるのが楽でした。新婦よりも派手にならない程度のお洒落で、黒よりもカラフルな明るいドレスが好まれるようです。

付き合い始め~結婚にかけて、日本とは違った習慣が多かったです。実際に自分が体験するまで知らないことだらけで新鮮でした。ただ、アメリカでは常識なので知っていた方がいろいろと考えを巡らすこともできたかな、と思ったりします。人生の一大事なので、是非悔いのないようにしたいですよね。

Thanks for reading. See you later!

ライター名 Ket

渡航した年:2008年〜2015年
お住いの国:アメリカ ワシントン州
公用語:英語
プロフィール 学校、就職、結婚、出産を米国で経て2015年に帰国。夫、3人の子供、猫と田舎で暮らしています。