シアトルの日常の中のTOP4

Hi, it’s Ket. How’s it going?

今回は“アメリカ生活の思い出”というトピックです。正直、思い出だらけで書きたいことが沢山ありすぎてまとまらないのですが、日常生活の中での素敵な出来事や、日本では体験できないようなイベントをご紹介したいと思います。

アメリカに住んでいた当時は特別だとは思わなかったけれど、日本に帰ってきて改めて思い起こすと浮かんでくる私のTOP4です。

変わり種ビールの宝庫

まずは、ビール好きな私一押しのイベントです。シアトルの秋の風物詩といえば、ビールフェスティバルです!地元のブルワリーやバーがオリジナルのビールを制作し持ち寄って行われます。

秋のシアトルは濃いビールが主流です。ペールエール、IPA、アンバー、スタウト、その他色々な種類を、製作者のこだわりや工夫を混ぜ込んで作られます。アルコール度数も6~11%と高めで秋風の下、なんともいい気分になります。

私が複数行ったビールフェスティバルの中でも、1番はPumpkin Beer Festivalでした。できるだけ沢山の種類を味わうために、友達4人で連れ立って行きました。

ゲートで$20を払い入場すると、まずカボチャの形のグラスとビール6杯分のチケット、全ての出品者とビールのリストをもらいます。この後は、気になるビールを目指して一直線です。

Pumpkin festivalというからには、カボチャのフレーバーのビールも数多くならんでいました。中でも1番記憶にあるのがSmoky Pumpkin Dark Ale。濁りのある赤褐色の微かにスモークが香る甘みのあるエール。忘れられない味でした。

4人×6杯で、24種類のビールを堪能しました。たった6杯ですが、けっこう酔っぱらうものです。全て制覇はとうてい無理でしたが、金曜日・土曜日・日曜日と開催されていたので毎日通えばよかったな、と思ったりします。

素敵なカボチャのグラスは今もキッチンに飾ってあります。

シアトルの日常の中のTOP4

大きな畑でカボチャ狩り

カボチャつながりで、Pumpkin Patchもアメリカならではの思い出です。市街地を出て郊外も通り過ぎ、田舎の平野にあるカボチャやトウモロコシの畑で開かれるイベントです。

カボチャはじめ農作物の量り売り、馬や牛、ロバ、ヤギなどの動物とのふれあい、大人の背よりはるかに高いトウモロコシで作られた巨大な迷路、仔豚のレースなど、子供も大人も楽しめるものです。

実は、子供が産まれるまではこのイベントがあることを知りませんでした。義父母に誘われて、姪と息子と共に行ってきました。

広大な土地に、一か所だけ緑が生い茂っているのはトウモロコシでした。まさか、迷路になっているなんて。地図を片手にチェックポイントを回りながら進みます。一度入り込むと、大の大人がジャンプしても見渡すことのできない高さの壁にワクワクしました。

オテンバ姪っ子が視界から消えた時には、義父母も私も血の気が引きました。幸いすぐに見つかりましたが、一度見失うと厚い壁の中をひたすら探すのはとても骨の折れることでしょう。

思う存分畑で遊んだら、最後に持ち帰るカボチャを選びます。数千、数万個の中から自分の好きなカボチャを探し出します。“自分で持てる最大のものを選びなさい。持てないほど大きいのは、ふさわしくない”が義家族のルールです。

私も息子より重いカボチャをお土産にして帰りました。

毎朝のこと

日常の中にも素敵なことがたくさん隠れていました。何気ない日々でも今となっては全てが甘酸っぱい思い出ですが、中でも海の見えるアパートに住んでいた時が一番充実していて理想の生活でした。

毎日の生活のリズムを作るために日課にしていることがありました。所謂“朝活”みたいなものです。起き抜け一番で、自宅から徒歩5分のwater frontと呼ばれる港沿いの道を1時間程歩いていました。

早朝のまだ人の少ない道を潮風を感じながら歩くのは、とてもすがすがしい気分でした。生まれ育ったところも太平洋沿いの港町なので、海が身近にあるのはラッキーでした。

仕事の予定や趣味の事、宝くじが当たったら何をしよう、次の女子会はどこに行こう、なんていろいろ考える楽しい時間でした。そしてマーケットやベーカリーに寄り新聞とコーヒーを買って家路に着きます。

頭も体もリフレッシュして良い習慣だったと思います。今でもアメリカに住んでいた頃を思い出すと、気持ちのいい朝のことが真っ先に浮かびます。

シアトルの日常の中のTOP4

アメリカ人と友達になって良かったこと

現在でもたまに連絡をくれる友達のなかに、ドラムを職業としている人がいます。出会いは、ライブバーでした。

仕事の帰りに歩いていると、どこからか楽しい懐かしい音楽が聞こえてきて、吸い込まれるようにドアを開けました。シアトルの中でも古いバーで、高い天井に大きなカウンター、“古き良き時代のアメリカのニオイ”がするお店のステージで演奏していたバンドのドラマーです。

とても気さくな人で、大酒飲みで、ライブのあとはいつも一緒に乾杯していました。

ある日、このドラマーに誘われて川辺のライブに連れて行ってもらいました。過ごしやすいシアトルの夏とは言え、日差しの強い暑い午後でした。

市街地から1時間ほど車で行くと、バスも通らないような田舎の河川敷に着きました。数件の民家とカフェとアイスクリームショップしかないところでした。

小さな町なのに続々と人が集まってきて、広場はいっぱいになりました。音楽が始まると、アメリカ人て踊るんです。驚きました。年配のカップルや子供たちが全身で音楽を楽しんでいる感じがしました。

現地の友達とハングアウトすると、新聞のイベントページや街のウェブサイトにも載っていないような小さなイベントが沢山見つかります。地元密着な楽しい場所にいると、少しでもアメリカ人に近づいたような、アメリカ生活を謳歌しているような気分でした。

何気ない日々の中でも、時間が過ぎると思い出になるものです。現地でしか出来ないことを思う存分楽しんで頂きたいと思います。

See you next time.

ライター名 Ket

渡航した年:2008年〜2015年
お住いの国:アメリカ ワシントン州
公用語:英語
プロフィール 学校、就職、結婚、出産を米国で経て2015年に帰国。夫、3人の子供、猫と田舎で暮らしています。