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日本と比べて、国土が広いアメリカ。日本で買うのと同じくらいの値段で、州によっては大きな庭付きの家やプール付の家が買えてしまうこともあります。そんな今回は、アメリカの住宅事情について紹介したいと思います。
日本人とアメリカ人の家についての考え方
日本人とアメリカ人の家についての考え方は、少し違います。例えば日本人の場合、家は一生ものとか言ったりしませんか?でも、アメリカ人の場合、殆どの人がそういう感覚を持っていません。アメリカ人は、一生のうち約7年から10年毎に引っ越したり、家を買い換えるのが普通です。
また、定住するのが嫌で、一生賃貸で住む生活を好む人もいます。では、どんなときに引越しや家の購入を考えるのかというと、進学や仕事、結婚や老後など、人生の中における4つの大きなイベントを迎えるときです。
学生のうちは、ルームメイトや友達と一緒に部屋を借りる生活をして、就職後に安いアパートや小さいコンドミニアムを購入。結婚後に配偶者と一緒に少し大きめのアパートや、子供ができれば中古の一戸建てへ引越し。そして、リタイア生活が近くなると、シニア向けの格安なコンドにミニアムに住む、あるいはそのまま自分達が買った家に住み続ける人もいます。
また、日本と比べてアメリカは、新居よりも圧倒的に中古住宅の需要の方が多いです。かなり古い住宅でも、立地が良く、きちんと手入れやメンテナンスが行われていれば、後で高く売ることができますし、買い手がすぐ見つかります。
州によっても家の値段に違いがありますが、私の住んでいるフロリダ州の場合、大体2000万円台から、中古の一戸建てが購入できます。小さいアパートの場合だと、1000万円台からの購入も可能です。
家の探し方
アメリカでの家の探し方は、インターネット上のウェブサイトを利用します。Realtor.com、Trulia、Zillowといったサイトで検索すると、すぐ物件が見つかります。また、スーパーやデパートへ行くと、入り口に無料の住宅雑誌などが置いてあることもあります。
色々探してみて気に入った物件があれば、まず不動産エージェントに連絡をします。そして、エージェントの人と一緒に物件を観に行きます。実際観に行ってみて、自分が気に入ればそのまま手続きに入ります。もし、気に入らなかった場合は、また気に入った物件が見つかるまで探します。
私の個人的なアドバイスですが、家を借りる場合や購入する際には、たくさんの物件を観ることをおすすめします。一生ものではないと言いながらも、毎日生活していく自分達の住処になりますから、納得するまで色々な物件を観てみましょう。
また、毎回不動産エージェントも同伴しますから、彼らに質問があればいっぱい聞いてみましょう。
家を借りる場合
物件を直接見学し、気に入ったものがあればそのまま手続きに入ります。家を借りる場合、まずどのくらい滞在するかを先に決めます。数ヶ月なのか、1年なのかによっても、月々の家賃の値段が変わることがあるのです。その他にも、保証金や管理費、その他の諸費用がかかることもあるので、手続き段階にしっかりとチェックしておきましょう。
家を借りる時でも買うときでも、必ず必要になってくるのがクレジットカードヒストリーです。アメリカでは、クレジットカードを持っていることが社会人としてのステータスとも言われているほど、クレジットカード社会です。
このクレジットカードヒストリーとは、自分の持っているカードの支払い歴のことです。クレジットカードを持っている人は誰でもクレジットカードスコアが算出されますが、利用歴が長く、きちんと毎月の支払いを期限内に行っていれば、スコアは高くなります。
これは、その人の信用度を表すようなものなので、スコアが高ければ高いほど、審査のときに有利になります。
住宅購入とアメリカのローン事情
近年、住宅ローンを借りるのが難しくなってきていると言われているアメリカ。それでも、定職に就き、クレジットスコアも良く、毎月の支払いがきちんとできるようであれば、住宅ローンの借入は可能です。
ただ、購入の際にはまとまった頭金が必要です。最低でも物件価格の5%〜10%くらいは準備しておいたほうが良いでしょう。住宅購入の手続きを始めてからローンの借入手続きが終わるまで、早くても3ヶ月以上はかかります。
また、手続きの中で一番厄介なのは、アプレイザーと呼ばれる物件の査定を行ってくれる人です。彼らは、自分達の購入予定の物件の価格を査定します。そして、彼らの出す査定金額によって、ローンの借入金額も変わってくるので、なかなか手強い相手です。この人のおかげで、購入手続きが遅れることも十分あります。
我が家では、最初のアプレイザーが予想外の低い査定金額を算出したため、思うように住宅ローンが組めませんでした。でも、たまたま私達の物件購入担当をしてくれた方が、偶然にも過去にアプレイザーをしていた方で、この金額はあり得ないと売り手側と交渉してくれた結果、再度別の人に査定を行っていただくことができました。
アプレイザーは基本的に自分達で手配することもできますし、不動産業者を通して手配することもできます。ローカルの人で、その土地勘に詳しい人でないと、予想外の査定額が算出されることもあります。また、自分達の借りるローンの金額にも関わってくるので、慎重に選んで下さい。
また、購入手続きをしている間に、引越し業者を手配したり、引越し準備を始めたりするなど、やることはたくさんあります。
最後に、家は毎日の生活をしていく上でとても大切なものです。みなさんも慎重に選んでくださいね。そして、アメリカで素敵なマイホームが見つかりますように。
Have a good day!
ライター名 Kokoricon
渡航した年:2008年
お住いの国:アメリカ(フロリダ州)
公用語:英語とスペイン語(私の住んでいるエリアに限ります)
プロフィール 米国在住歴10年目です。日本の大学で外国語学部スペイン語学科を専攻し卒業。地元で短期間の会社員生活を経て、渡米。渡米後に現地の大学へ編入・大学院進学をし、現在はフロリダ州で育児と仕事をしている二児の兼業ママです。