トリリンガル教育!アメリカと日本のハーフの子供達の育て方

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最近、日本の芸能界では、ハーフの人達の活躍が目立ちますね。そんな今回は、私が思うハーフの定義や、アメリカ生まれの子供達の教育法について紹介したいと思います。

ハーフよりダブル!?

みなさん、なぜ日本では親の片方が日本人でないと、ハーフと言われるのか不思議に思いませんか?

このハーフという言葉が日本でよく使われるようになったのは、戦後になってからだと言われています。でも、実際にはもっと前から、今とは違った意味で使われていたそうです。

私自身はハーフの定義について、長い間ずっと疑問に思っています。けして、文句を言っているわけではありませんが、日本人と日本人以外の人との間に生まれた子は、ハーフよりダブルという言葉を使った方がいいと思っているからです。

確かに日本人と非日本人の間に生まれた子ですから、半分半分の遺伝子が入っているので、意味上はハーフではあります。でも、日本人は日本人のアイデンティティーがありますし、相手の人のアイデンティティーもあります。

言葉も文化もそれぞれ違った国の人同士の親から生まれてくる子ですから、二つの全く違った言語や文化と一緒に育つので、ハーフよりダブルという言葉の方がしっくり来てしまいます

そう考えるのは、私が今アメリカに住んでいるからかもしれません。

そもそもアメリカは移民の集まった国ですから、アメリカ人と呼ばれる人達には色々な民族の血が流れています。日本のように、ハーフやクウォーターという分け方では表現できない人達がたくさんいます。

その点、日本はアメリカとは違います。日本は島国ですし、一般的に単一民族国家だと言われています。そのため、日本人か非日本人かで分類されてしまうのは、社会学的上、仕方がないことかもしれません。

トリリンガル教育!アメリカと日本のハーフの子供達の育て方

子供がハーフORダブルで良かった?悪かった?

さて、少し理論的な話は置いておいて、我が家には現在、4歳と3歳の娘が二人います。

よく外国人との間に生まれた子は、日本人同士の親よりも言葉が話せるとか、色々な外国文化が学べると言われます。

実際のところ、「やっぱり親のどちらかが外国人だと、子供達にとって良いことがありますか?」と聞かれたら、親の立場からすれば、「あります」と答えます。でも、「良いことだけでなく、悪いこともあります」と正直に言います。

私が親の立場から感じている良い点は、生まれたときから多文化教育の環境で育つということです。これはまさに、一般的によく言われていることですね。

逆に悪い点は、色々な意味で目立つということです。

例えば、見た目です。特に片方の親がアジア人で無い限り、見た目からはっきり違いが出てきます。我が家の娘達はまだ小さいので、これから成長するに連れてまた変わってくると思いますが、日本に行くと彼女達の外見は、明らかに日本人同士の親から生まれた子供達とは違います。

もちろん、今後、娘達がこの「違い」をどのように利用していくかによって、その後の自身の考え方や生き方も変ってくると思います。親としては、良い意味でこの「違い」を利用していってくれたらいいなと思っています。

アメリカ生まれの子供達は何語を話す?

親の片方が外国人の場合、何語で会話をするか気になる人も多いようですね。我が家では、夫婦間の会話は基本的に英語です。

でも、子供達のパパはラテンアメリカ出身で、20代になってからアメリカに移住したため、母国語はスペイン語です。それに対して、私は日本出身の日本語話者。娘達は毎日、英語、スペイン語、日本語の3つの言葉を聞いて育っています。

こういう環境にいると、日ごろから色々な単語を聞いているせいか、娘達の話す会話に英語やスペイン語、日本語が混ざっていることがあります。聞いていて、うん?と思う時もありますが、まだ小さいので今は直すことはせず、新しい単語や言葉を教えることを優先させています。

トリリンガル教育!アメリカと日本のハーフの子供達の育て方

家庭で日本語を教えるのは大変?

正直言って、娘達の日本語教育は大変です。私が住んでいる地区は、日本人がほとんど住んでいないので、日本人ネイティブと日本語で会話ができるのは私しかいません。

そんな限られた環境の中で、少しでも日本語の環境に慣れさせようと、日ごろから日本のおじいちゃんおばあちゃんと電話で話させたり、日本語のアニメやおもちゃで遊ばせたりはしています。食事も、日本の子供達と同じように、日本食を作って食べさせることが多いです。

まだ、英語、スペイン語、日本語の区別がよく分かっていないと思いますが、今後もう少し大きくなってきたら、日本語の教え方を変えるつもりです。バイリンガル教育についてはよく聞きますが、トリリンガルの環境で育つ娘達が今後どのように成長していくか、気になるところです。

今回は、ハーフの定義から実際のアメリカでの子育てについて書いてみました。どこの国に住んでいても、親が外国人だとしても、子育ての大変さは万国共通だと思います。

みなさんの家庭ではどうですか?

Have a good day!

ライター名 Kokoricon

渡航した年:2008年
お住いの国:アメリカ(フロリダ州)
公用語:英語とスペイン語(私の住んでいるエリアに限ります)
プロフィール 米国在住歴10年目です。日本の大学で外国語学部スペイン語学科を専攻し卒業。地元で短期間の会社員生活を経て、渡米。渡米後に現地の大学へ編入・大学院進学をし、現在はフロリダ州で育児と仕事をしている二児の兼業ママです。