現地の日本人妻は見た!アメリカと日本の学校教育はどう違うの!?

Hello, This is Kokoricon!

以前、アメリカの高等教育について紹介しましたが、今回はアメリカの初等教育の制度について書いてみたいと思います。

アメリカと日本の学校制度の違い

州や住んでいる地区によって若干違いがありますが、アメリカの幼稚園は5歳から入学できます。我が家の子供達は今年4歳と3歳になるので、上の娘は来年幼稚園に入学する予定です。

私自身も現在、来年の娘の学校入学に向けて、少しずつ準備をしているところです。

私の住んでいるエリアでは、幼稚園は1年間、小学校は5年間、中学校は3年、高校が3年となります。幼稚園の1年間分が日本の小学校一年生の部分に相当するので、早い人だと17歳で高校卒業となります。

また、日本のように担任制や学年制を導入していないので、決まったクラス担任の先生もいませんし、優秀な生徒だと飛び級などもできます。

地元の公立の小学校に入学する場合、特に入学受験もありません。但し、私立の小学校の場合は、入学審査があります。この点は、日本と似ているかもしれません。

私立の学校として有名なのは、モンテッソーリの教育法を導入しているところです。

モンテッソーリの学校の学費は、年間100万円を軽く超えます。でも、子供達の自主性や好奇心を育てることをモットーにしているため、高くても親達からは人気があるとか!?

現地の日本人妻は見た!アメリカと日本の学校教育はどう違うの!?

お受験戦争はあるの?塾やアフタースクールは?

私の友人に現地の公立小学校で実際に教員をしている人がいて、よく学校について話をしますが、日本のように小さいうちから子供に受験をさせるというのは、アメリカでは余り一般的ではないそうです。

もちろん、エリートの両親を持っている場合、全寮制の学校に子供を入れたりして、小さいうちから受験をさせる親もいますが、一般的な家庭で子供を育てている親は、子供達を地元の学校に通わせます。

個人主義の考えを持つ人達がたくさんいるので、他の親と競ったりすることも余りなく、それほどお受験ムードも感じないそうです。

また、日本だと学校が終わった後に塾やおけいこに通わせる親が多いですよね?アメリカでも塾やおけいこを習わせる親もいますが、子供達の意見で決めている家庭が多いです。

我が家では、今年の4月から上の娘を空手道場に通わせています。3歳から入れるクラスなので、週に1回、他の子供達と一緒に練習しています。

女の子なのになぜ空手を習うことにしたかというと、自分の身を守るスキルを持って欲しいことと、日本文化や礼儀をきちんと学んで欲しい気持ちがあったからです。

以前紹介した記事の中にも書いたとおり、私の住んでいる地区にはあまり日本人が住んでいません。日本人向けの学校はありますが、5歳から入学可能のため、少しでも日本語を使う環境に慣れさせるために空手を選びました。

また、日本と比べて犯罪率も多い為、自分の身は自分で守れるように訓練だけは小さいうちからしておきたいと思っています。

アメリカの学校は夏休みが長過ぎる!?

アメリカの学校は、夏休みが長いと聞いたことがありませんか?学校にもよりますが、大体の学校の新学期は9月から始まります。5月頃に学期が終わり、6月頃から8月頃まで長い夏休みが始まります。

この長い休みの間、子供達とどのように過ごすか悩む親も多いそうです。確かに2ヶ月余りの休みの間、家でずっと過ごさせるのも子供達にとっては可哀想ですよね?

そんな時、アメリカ人の親がよくするのが、子供達をサマーキャンプに入れることです。小学校に入る年齢の子であれば、コミュニケーションも取れるので、専門のコーディネーターさんが同行して連れて行ってくれます。

日本人の親の場合、この期間を利用して日本に帰って、日本の学校へ通わせる人もいます。短い期間ながらも、日本の子供達と一緒に過ごせるので、子供達にとって良い経験ができます。

現地の日本人妻は見た!アメリカと日本の学校教育はどう違うの!?

アメリカで先生になるには?

日本では、昔から学校の先生はちょっとレベルの高い人というイメージがありますよね?最初にはっきり言うと、アメリカでは学校の先生はエリートの仕事には入りません。でも、収入の安定性はあります

アメリカで教師になるためには、大学の卒業学位が必要です。日本のように教育学部を卒業したり、必要単位を取らないと教員になれないというわけではないのです。

例えば、これはフロリダ州の場合ですが、卒業した大学の学位が自分が教えたい科目分野と違っていても、テストを受けて受かれば教員になれます。テストを受験したくない人は、大学へ戻って必要な単位だけ取得して免許証を申請することもできます。

必要なテストに合格したり、必要な単位を取得した後に雇用先を探します。雇用先が見つかると、その時点で3年間有効の一時的な免許証がもらえます。そして、その後テストを受けて合格すると、最終的に正式な免許証をもらえます。

そういったプロセスで学校の先生になれるため、色々な前職や経歴を持った人が先生になることができます。もちろん、年齢制限もありません。よくいえば、子供達は色々な知識を持った人に教えてもらえる、悪く言えば教育分野に精通していない人でも、簡単に先生になれると言ってもいいでしょう。

ハードな仕事ではありますが、長い夏休みがあったり、少しぐらいのスケジュールの調整は出来るので、子持ちの女性や主婦が先生を目指すことも多いです。

私の友人には、50歳になって、初めて中学校の数学の先生になった人がいます。この話を聞いて、私も今、チャレンジしようか考え中です。

色々な意味で多様性のあるアメリカの学校なので、日本とはまた違った良さがあるかもしれませんね。

Have a good day!

ライター名 Kokoricon

渡航した年:2008年
お住いの国:アメリカ(フロリダ州)
公用語:英語とスペイン語(私の住んでいるエリアに限ります)
プロフィール 米国在住歴10年目です。日本の大学で外国語学部スペイン語学科を専攻し卒業。地元で短期間の会社員生活を経て、渡米。渡米後に現地の大学へ編入・大学院進学をし、現在はフロリダ州で育児と仕事をしている二児の兼業ママです。