結婚を機にフロリダに移住!仕事探しに苦労したことも貴重な財産です

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みなさん、アメリカについてどんなイメージをお持ちでしょうか?日本と違って、様々な国からの移民によって成り立っているこの国は、多民族国家ならではの自由さや多様性があります。今回は、今から10年程前、移民の1人として渡米した私の体験談を少し紹介したいと思います。

移住をしたきっかけ

私がアメリカに移住するきっかけとなったのは、結婚でした。

昔から国際結婚に憧れていたわけではありません。でも、夫と出会った時、私は日本の大学で外国語学部を専攻する学生でした。在籍中にアメリカの提携大学から留学生達が来ることになり、ゼミの教授が彼らのアシスタントを探していたため、私も参加することになりました。

それまで、仕事やボランティアで外国語に接する機会が多々ありましたが、彼らとの出会いを機に、更に自分の語学力にブラッシュアップをかけたいと思うようになりました。

夫は当時、アメリカの提携大学でコンピューターエンジニアを専攻する大学院生で、日本の電子機器に興味があったため、他の留学生と共に留学プログラムを通して日本に来ていました。

夫とは最初は良い友達で、その後数ヶ月経ってから交際するようになりました。交際を始めるようになり、彼も日本での就職を視野に入れていましたが、アメリカでの仕事が決まったのを機に結婚し、私が夫の住むフロリダ州へ移住することになりました。

結婚を機にフロリダに移住!仕事探しに苦労したことも貴重な財産です

アメリカでの仕事探しは大変

私自身アメリカへ移住するまで、色々な国へ行ったり、他国の大学へ留学した経験があったので、渡米当初はそれほどアメリカという国について驚くことはありませんでした。

しかし、いざアメリカで定住するとなると、その国で生活をしていかなければいけません。また、私たちの場合、結婚当初からお互いの財布は別々という生活を条件にしていたので、私のアメリカ生活は仕事探しから始まりました

2008年当時、アメリカは経済不況であったこともあり、アメリカ人の失業率も高く、そんな中での英語を母国語としない外国人や新移民の雇用は、更に困難でした。

アメリカで生まれ育った人でない場合、母国で教育を受けている人が殆どです。仮に素晴らしい学位を持っていてもアメリカでの認知度が低い為、少しでも良いポジションや給料の良いところで働きたい場合は、アメリカの学校を卒業することが前提になります。

現地企業に応募する場合、一般的に雇用先に履歴書とカバーレターを送ります。ポジションによって、誰かの推薦書の提出が求められることもあります。アメリカ人と同等に書類審査や面接を受ける訳ですから、少しでも名の知れた人から推薦書を貰えるといいですが、渡米当初になかなかそういった推薦書を書いてくれる人はいません。

現地で仕事を得るには学位取得がベスト、専攻選びも慎重に

日本人が多く住むエリアなら、まだチャンスがあったかもしれません。しかし、フロリダ州には日本人が余り住んでいません。結局、語学だけ出来てもアメリカの学位を持っていない、コネも無い私は、思うように良い就職先が見つかりませんでした。そのため、渡米した翌年に、現地の州立大学へ編入しました。

入学後は飲食店や旅行業で働きながら、奨学金を得て勉強しました。毎日忙しい日々でしたが、学費をローンで借りず2年半で卒業し、そのまま大学院に進学しました。学科がマネジメント系だったので、卒業前に学位がいかせる仕事に就くことができました。

実はアメリカでは、日本人を含め、外国人でも比較的就きやすい仕事があります。それは、一般的にアメリカ人が苦手としている理数系分野です。例えば、エンジニア系やファイナンス系の職種は、語学力より実践力の方が求められやすい為、英語を母国語としない人達でも比較的入りやすいです。

また、看護や福祉系もアメリカ人が余り希望しない職種なので、常に人手不足です。今後アメリカへ留学予定のある方や、今後アメリカに移住される方は、これらの分野の職歴があるといいかもしれません。無い場合は、渡米してから学校で学んだり、資格取得を目指したりするといいでしょう。

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大変なことばかりではない、移住して良かったことも

移住して最初の頃は大変でした。でも、大変なことばかりではなく、良かったこともあります。それは、様々なバックグラウンドを持った人と出会ったり知り合ったりすることで、知識や視野が自然と広くなることです。

私は、渡米当初から趣味でボランティアをずっと続けていますが、学校や職場以外に、ボランティアを通して色々な人と出会って感じるのは、この国の人々は団結力が強く、困ったときにお互い助け合う精神を持っていることです。

自由の国と言われますが、日本以上にNPO団体やコミュニティー活動がアクティブなので、自分から積極的にそういう人達の輪に入っていくと、どんどん自分自身を成長させることができます。これは、お金では買えない貴重なものだと私は思っています。

異国で生活していく上で、忍耐強さや寛容さは付き物になります。最後になりますが、私の体験談が少しでも多くの方々のお役に立てれば幸いです。

Good luck! and Have a good day!

ライター名 Kokoricon

渡航した年:2008年
お住いの国:アメリカ(フロリダ州)
公用語:英語とスペイン語(私の住んでいるエリアに限ります)
プロフィール 米国在住歴10年目です。日本の大学で外国語学部スペイン語学科を専攻し卒業。地元で短期間の会社員生活を経て、渡米。渡米後に現地の大学へ編入・大学院進学をし、現在はフロリダ州で育児と仕事をしている二児の兼業ママです。