スペイン旅行!夏のイベントや食文化、過ごし方について

¡Hola a todos! Soy Sakineco.
Hola a tothom! Sòc Sakineco.

今回はスペインの夏についてお話してみようと思います。

スペインの夏は長い!そして暑い!

地域にもよりますが、スペインでは多くの地域で夏が長く、そして気温がとても高くなります。早ければ4月頃から初夏の気候になり、10月くらいまで残暑です。7月から9月の間は、日中は40度超えになる地域も多く、とにかく日差しが強く、外出もなかなかできない程になります。

日中あまりにも暑すぎるので、その間は寝てしまおう、と生まれたスペインの習慣が「シエスタ」(昼寝)です。実際、真夏の暑い暑いスペインで生活をしてみると、昼過ぎ1時くらいから5時くらいまで、暑くて何をするのも億劫です。その間寝てしまうというのはなかなか賢いやり過ごし方だなぁと思ってしまいました。

スペイン旅行!夏のイベントや食文化、過ごし方について

夏休みも超長い!

気候としての夏も長いスペインですが、スペイン人の夏休みも、これまた長いのです。子供達の学校は、6月24日から夏休みに入り、9月の半ばまで約3ヶ月間もお休みです。子供のいる親にとっては、この長すぎる夏休みをどう過ごしたらいいのか悩みます。日本人ファミリーの中にはこの長い夏休みを利用して、6月の終わりから日本に帰国し、子供を1ヶ月くらい日本の学校に体験入学させる家庭もありました。

そして人の夏休みも長いのです。勤め先や職種にもよりますが、スペインでは年間に4、5週間ある有給休暇を一気にまとめて取ってしまう人が多いのです。子供がいる人は子供の長い夏休みに合わせて、1ヶ月ちょっとの長いバケーションを取ります。リゾート地に行きのんびり過ごしたり、別荘を持っている家庭は別荘でバケーションを過ごします。家族一緒にバケーションを過ごすのがスペイン式です。

夏におすすめ!ガスパッチョ

スペインの夏の定番ドリンクといえば、オルチャタやサングリアなど色々ありますが、私が一押しでお勧めしたいのはガスパッチョです。

トマトやキュウリ、パプリカなどの野菜をミキサーにかけて作るスムージーのような、冷たいスープです。ワインビネガーのパンチが効いて、とってもヘルシーで健康的です。スペインの人はこのガスパッチョが大好きで、暑い夏にみんなこれをよく飲みます。

正直私は、最初ガスパッチョを飲んだ時は「うわ、これ苦手!」と思ってしまったのですが、慣れてくるとあの独特のワインビネガーの効いた酸っぱい味が癖になってしまうんです。ガスパッチョにもいろいろなレシピがあり、家庭ごと、レストランごとに味が違います。オリーブオイルやニンニクが入っている濃厚なものもがあれば、スイカを入れたさっぱりタイプもあります。ガスパッチョに余ったパンを入れるレシピもあるようなので、いろんな味のガスパッチョがあります。

暑い夏は料理をするのも億劫ですし、食欲もなくなりますが、ガスパッチョなら作るのも簡単、食べるのも簡単、冷たくてスッキリしていて暑い季節でも飲みやすいのです。そして夏に必要なビタミンや栄養素もギュッと詰まっていますから、まさに夏にぴったりのスープです。

スペイン旅行!夏のイベントや食文化、過ごし方について

スペイン各地の夏祭り

8月中、あちこちの村でお祭りが開催されます。大規模なものではなく地元の小さなお祭りが多いですが、「牛」を使ったものが多いです。スペインというと「闘牛」や「牛追い祭り」のイメージがありますが、まさしくああいう牛を一頭(あるいは数頭)調達して来て、広場でみんなで追い回したり追い回されたりして騒ぐというお祭りです。

私も何度か、村の夏祭りに出くわしましたが、必ずそこに牛がいました。見ているこっちは、追いかけ回されている牛が気の毒になってしまうのですが、「祭りといえば牛」というのがスペイン式なのかもしれません。

スペイン旅行!夏のイベントや食文化、過ごし方について

バルセロナの夏のお祭り

バルセロナでは、夏至の日の前夜6月23日に「サン・ホアン」のお祭りがあります。この日に子供たちが爆竹を投げるのが恒例なのですが、毎年6月23日が近づくと街角で爆竹が売られ、時折バン!バン!と爆竹の音が響き始めます。23日当日の夜は町中で爆竹が鳴り、明け方までうるさい夜となります。

バルセロナのビーチには、花火を持った人が集まり、日が暮れると花火大会が始まります。カバ(カタルーニャ産のスパークリングワイン)を飲みコカ(ドライフルーツの入った甘いパンケーキ)を食べて、夏の訪れを祝うのがサン・ホアンのお祭りです。

また、日本総領事館や国際交流基金などの共催で開かれる日本の夏祭りもありました。かき氷やたこ焼きの屋台が出て、日本のお面が売られていたり、ヨーヨー釣りや金魚釣りの出店が出ます。バルセロナの和食レストランがこぞって出店を出すので、美味しい和食が食べれる魅力的なお祭りでした。日本の子供たちもたくさん参加していて、浴衣を着ている人もたくさんいました。

和太鼓のショーや阿波踊り、盆踊り、それからスパニッシュギターの演奏やフラメンコダンスショーがあり、日本とスペインが融合した独特の夏祭りでした。日本とスペインの交流をより一層深めてくれる素敵なお祭りです。

¡Qué tengan un buen día!
Us desitgem un bon dia!

ライター名 さきねこ

渡航した年:2005年 スペインへ(9年間在住)、2014年 イギリスへ(現在3年目)
公用語:スペインの公用語はスペイン語ですが、住んでいたバルセロナのあるカタルーニャ州では、第一公用語はカタルーニャ語です。今住んでいるイギリスでは英語です。
プロフィール:二人の子供の子育てをしている30代の主婦です。夫の国スペイン、バルセロナに9年住み、様々なカルチャーショックを受けて暮らしてきました。現在はイギリスの田舎に移住し、英語・スペイン語・日本語を使って生活しています。子供たちをマルチリンガルに育てるべく、奮闘中です。