チェコ人と友達になろう！話してみると、日本が好きな人も多いのです

Ahoj！maminka！

チェコに来た時、私には一人も知り合いはいませんでした。でも、自分が一人だなんてこと全く気になりませんでした。やりたい事ができる嬉しさと希望でいっぱいで、不安は全くなかったのです。11年経って、今では私の周りには沢山の人が居ます。私のチェコでの友達つくりについてお話します。

最初はやっぱり現地の日本人

チェコにやってきて、ここの情報を集めるためにも、まず日本人を探しました。同じ日本人だからこそ、必要な事や、良い生活情報を教えてもらえるかもしれないと期待していました。この街には大学も沢山あるし、日本企業があるとも聞いていたし、街を歩いていれば、きっと日本人に出くわすと思っていたのです。

が、チェコに来て1ヶ月、まったく日本人を見つける事が出来ませんでした。何の情報も得れないまま過ぎていました。やや焦り始めた頃、最初の日本人の方に出会いました。ご家族全員でチェコに移住された方で、チェコでの生活についてとても良く勉強されていました。

車の運転免許証のこと、保険のこと、更には自営業許可のことなど、チェコで生きていくのに必要な事を沢山教えて頂きました。しかも、クリスマスパーティに呼んでくれたり、何かと家族ぐるみで仲良くしてくださりました。この人たちとの出会いから繋がって、私が働いていた工房も見つかりました。

この出会いが無ければ、今の私は無かったと言えます。今では私の、チェコでの大切な親戚のような存在です。

その後は、次々と日本人に出会う機会があり、チェコと日本の違いや、ここでの生活について話すのが楽しかったです。

同居人

寮に入れば相部屋でしたし、寮を出てからも数人でフラットを借りて住みました。一緒に住んでいるので、自然に友達になります。一緒にご飯を作ったり、今日あった出来事を喋ったり、掃除の割り当てなど、共同生活で必要な決まり事について話したりと、おのずと親しくなります。

最初私は、外国人とばかり一緒に住んでいました。始めに入った大学寮では、外国人が集められていたので、同居人はベラルーシ人でした。彼女は寿司が大好きで、作ってくれと頼まれ、仲間を呼んで寿司パーティを開いたりもしました。

その後に住んだフラットでも、同居人は外国人のハンガリー人とスロバキア人でした。仕事の話や恋の話など、話し始めると終わらることなく夜中までよく話しました。

最後に住んだフラットは、チェコ人ばかりでした。偶然なのか、アジアや日本文化、食事に興味のある人ばかりで、私の作る料理や日本の話に興味津々でした。今では、みんなそれぞれ結婚したり、家を買ったりして別々にはなりましたが、連絡を取り合う人たちです。

その中の一人が、私の今の旦那でもあります。

仕事をつうじて

私が働いていた工房の職人たちは、とても気さくな人たちでした。手を動かして働きながらも、口は常にお喋りしていたので、色んな話を聞きました。子供が怪我をして入院したとか、新しい靴をいくらで買ったとか、思い付く事は何でもお喋りしていました。みんなの事がとても良く分かりましたし、チェコ人の生活模様が見えて毎日楽しかったです。

チェコの企業でも暫く働きました。ここでは、私に仕事を教えてくれたチェコ人の女性がとても親切で、仲良くなりました。私と同じ猫好きだったので、うちに遊びに来て猫と遊んだり、一緒に寿司を作ったりもしました。彼女には会社に沢山の仲間がいて、みんなで一緒にイベントに出掛けたりもしました。

日本好きなチェコ人

ここに来て驚いたのですが、チェコには日本文化に興味を持っている人が結構いるのです。毎年開かれているお茶会や、アニメのイベントにも、多数の日本文化ファンが集まります。

来たばかりの頃チェコ人からよく質問されたのが、「日本には、本当に白い犬の五郎っているの？」でした。私には、何のことなのか分かりませんでした。聞くと、一昔前にはなりますが、テレビで日本のドラマシリーズがチェコ語に訳されて放映されおり、そのドラマの主人公がとても賢い白い犬の五郎だったのです。

日本人の私が知らないようなドラマだったのですが、チェコ人の中では知られたドラマで、「白い犬の五郎」と言いました。調べてみると、日本では「黄金の犬」という名前で放映されていたドラマでした。

子供向け番組でも、ジブリ映画など、日本のアニメが流れています。次の日曜日は、宮崎駿のパンダコパンダが放映されるそうです。日本では、黄金の犬もパンダコパンダも知っている人は少ないと思いますが、チェコではよく知られています。

こうして、チェコにいても日本文化にちょこちょこと出くわすのです。日本に興味があるチェコ人もいるので、あちらから声を掛けてくれる場合もあります。

公園のママとも

子供ができると、毎日のように公園に行きます。そこには同じように子供を連れたママやパパが集まっています。以前、ちょっと大きな街に住んでいた時は、他にもハーフの子供をちらほらと見かけました。すると、ママもお互い気が付いて、ハーフの子供を持つ親同士の話が弾みました。

村に引っ越してからは、公園は一つで、集まるのはいつも同じママと子供ばかりです。顔を見ない日があると、どうしたのだろうと思うくらいいつも一緒です。何処のだれが病気だとか、今は旅行中だとか、幼稚園で病気が流行っているとか、色んな情報の発信地でもあります。

チェコ人と親しくなる方法

私の経験から、チェコ人と仲良くなる方法を書きます。

何でも良いからお喋りする

まずは、お喋りです。チェコ人はお喋りが好きですし、何でも話します。なので、あまり固く考えずに、目に入る物何でもネタにしてしまえば良いと思います。

とにかく笑顔で挨拶

公園でも仕事場でも、最初に目が合った時に、こんにちは！と微笑みます。それだけで相手には好印象ですし、あちらもあなたに話しかけやすくなるはずです。チェコでは、スーパーのレジの人にも「こんにちは」と挨拶しますし、挨拶する機会が多い気がします。

チェコについて質問する

私は、ここでは知らないことが山ほどあります。クリスマスやイースターも、チェコは独特な文化を持っていますし、それについて話し出すと、相手も自分の知っていることを嬉しそうに話してくれます。チェコ人は、困っている人を助けたり、教えてあげるのが好きみたいなので、日常生活のどんな小さなことでも聞くと色々教えてくれ、話が弾みます。