ドイツ ミュンヘン移住者が選ぶ「お気に入り」料理 3選!

Guten Tag! Hier ist Migge!

日本人は舌が肥えていると言われるほど、美味しい食べ物に恵まれている国です。海外に住み始めると、日本の食文化のありがたみほど痛感するものはありません。だけど、せっかく海外のドイツという場所にいるのだからこそ、貴重な経験として現地の食べ物も楽しみたいところですよね!

ドイツは「ソーセージとビールしかないの?」と疑問に思う方のために、今回は私が住む南ドイツのミュンヘン、バイエルン州の食生活と、お気に入りの料理についてご紹介します!

南ドイツの週末の朝食の王道、白ビールと白ソーセージ!

南ドイツでは、weißwurstfrühstück(ヴァイスヴルストフルーシュトゥック)があります。これは直訳すると「白ソーセージの朝食」で、特徴として、白ソーセージと一緒にWeissbier(白ビール)がセットになります。この白ソーセージは仔牛肉を使っていて、とーっても柔らかく、ふわふわしています!そしてソーセージの中には、レモンの皮やパセリ、玉ねぎなど様々な香辛料が混ぜてあります。そのため、口にした瞬間からビックリするほど優しい味を楽しむことができます。きっとソーセージに対するイメージが変わること間違いなしです。

そして、この白ソーセージの作り方がまた面白いのです。調理方法は沸騰したお湯に白ソーセージを投入し、数分待つだけです。私たちのイメージするような、フライパンで調理するソーセージと全く違い、脂っぽくなく、まさしく朝食としてピッタリなのです!

白ソーセージは、甘いマスタードと一緒に食べるのが南ドイツ流。ソーセージに甘いマスタードと聞くと、ギョッとしてしまう方もいるかもしれません。実際私もギョッとしてしまった1人です。しかし、恐る恐る口にした初めての白ソーセージとマスタードの組み合わせに、以外にも心奪われてしまいました…!今では私の週末の楽しみは、この白ビールと白ソーセジになっています。そして、塩味の効いたプレッツェルもこの朝食に欠かすことのできないものです。これぞまさしく南ドイツ伝統の朝食でしょう!

余談ですが、ソーセージの皮は分厚いため、食べる前には皮を剥くことが必要になります。この作業ですが、ドイツ人はフォークとナイフを上手に使い、簡単に皮を剥いてしまいます。

ドイツ ミュンヘン移住者が選ぶ「お気に入り」料理 3選!

夜ご飯で暖かいものは食べない!?衝撃の文化にビックリ!

ドイツで生活すると、必ず避けて通れないのがKaltes Essen(カルテス エッセン)と呼ばれる「冷たい食事」でしょう。南ドイツではBrotzeit(ブロートツァイト)と呼ばれています。

カルテスエッセンは冷たい食事、すなわち火を使用しない食事のことを指します。ドイツでは日本のように、ボリュームのある夕食にする必要はないと考えられている文化なのです。こればっかりは、初めてドイツについた時驚愕しました。

ドイツでは、朝や夜の食事はこのように火を使わない食事がメインです。その代わり、たっぷり食事をとるのは昼食なのだとか。どんな時でも、温かい食事を1日に3食摂る日本人の私からすると、「栄養面で大丈夫なのか?」「体は冷えないのか!?」など、疑問もたくさんありました。しかし、ドイツ人のがっちりした身体つきを見てもわかる通り、きっと問題ないのでしょう…

ドイツ ミュンヘン移住者が選ぶ「お気に入り」料理 3選!

このような前置きをしましたが、私自身はカルテスエッセンが大好きです!日本の方からすると、味気ない夕食だと思われてしまってもしょうがないと思います。しかし、カルテスエッセンは食材そのものの味を楽しめる、究極の贅沢であったりします。日本にいるとなかなか出会えなかった不思議な体験ですが、食べ物独自の舌触りや、素材そのものの味をダイレクトに楽しめるカルテスエッセンを是非とも楽しんで欲しいものです。

大丈夫、暖かい食事もちゃんとあります!

ブロートツァイトでテンションが下がってしまった方に朗報です!ドイツでもしっかりと温かい食事はあるのです!そんな中でも、私の大好きなメニュー3つをご紹介します!

Schnitzel(シュニッツェル)

日本人の口にも合うと言われているシュニッツェルは、日本でいうカツレツのようなイメージで問題ないでしょう。とは言いつつも、ドイツでのシュニッツェルは細かいパン粉を使用していることが最大の特徴です。シュニッツェルを食べる前には、サイドに必ず付いてくるレモンを絞ってから頂くのが王道です。カラリと揚げてあるシュニッツェルに、レモン汁の風味がなんとも言えないバランスなのです!私は、ドイツのレストランでオーダーに迷った際にはひとまずシュニッツェルで落ち着きます!

ドイツ ミュンヘン移住者が選ぶ「お気に入り」料理 3選!

Eisbein(アイスバイン)

アイスバインのアイスは氷を意味します。しかし、冷たい料理ではなく、この料理に使用される岩塩が「氷」のように見えると言うことから、この料理名になったようです。アイスバインは、岩塩で塩づけされた豚肉の足のお肉を長時間鍋で煮込んで調理されます。そのため、調理過程で肉にある余分な脂が飛ぶのだそう。見た目はがっつり肉料理ですが、その見た目以上にさっぱりとした味わいなので、肉の脂が苦手な私でもペロリと平らげることができるのです!

ドイツ ミュンヘン移住者が選ぶ「お気に入り」料理 3選!

Knödel(クヌーデル)

ドイツの伝統的なじゃがいも料理として知られるクヌーデル。もちもちした食感は、表現するのであればニョッキのようです。まん丸のクヌーデルですが、その大きさは女性の拳くらい。見た目以上に満腹感が得られるので、クヌーデルはそれ自体がメイン料理になります。もちろん、メインの肉料理のサイド料理になったりしますが、私はお腹いっぱいでまだ完食できたことは残念ながらありません…。クリーミーなソースと一緒に食べれば、病みつきになること間違いなし!

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ドイツは食事のメリハリを楽しむ文化

日本では常に暖かい料理を真心込めて作りますね。しかし、ドイツでは忙しい平日の夕方や週末の朝などは、調理時間を節約するために冷たい食事を摂ることもしばしば。けれどもその代わり、友達で集まった時にはご馳走で歓迎するのです。まさしくメリハリがあって合理的と言えるでしょう。日本と全く違う食文化ですが、ドイツでの食事を通して、食材そのものの美味しさを楽しむことができるようになるでしょう!

是非ともドイツに来たら、現地の料理にどんどんチャレンジしてみてくださいね!

Ich wünsche euch einen Schönen Tag! Tschau, und bis bald!

ライター名 Migge

渡航した年 2011年-2013年(オーストラリア)、2016年-現在(ドイツ)
お住いの国 ドイツのミュンヘン
プロフィール 東京生まれの東京育ち。どんな時も笑顔と好奇心を絶やさないことがモットーのかに座のO型。ビール愛と旅好きが高じて、現在はドイツのミュンヘンに滞在中。ワクワクを探して毎日アンテナを張り巡らしています。