インドの春と言えば、カラフルな色のお祭り【ホーリー】です!

Namaste, mera nam Tommy hai.

日本の春と言えば暖かくなってきて桜が咲き、お花見やBBQを楽しむ季節ですよね。今回は、インドの春の気候やイベントについてご紹介していきます。

インドの春の気候

3月~5月の日本でいう春の時期は、インドではだんだん本格的に暑くなっていく時期です。山岳部の北インドを除き、旅行等で訪れるのは避けたい季節ですね。

例えばデリーでは、5月は連日40度を超える猛暑日が続きます。ムンバイでも連日35度を超える猛暑日プラス高湿度という非常に過ごしにくい季節です。大型ショッピングモールがある地域では、冷房を求めてショッピングモールの人口密度がかなり高くなります。かくゆう私もこの時期の休日は大型ショッピングモールでよくアイスクリームを食べていました。

ただし、北インドの山岳部のみは例外です。例えばラダック州の州都、レーという町では5月の気温は20度以下と東京よりも低くなっています。これは標高が3000m以上あるためで、4月中旬以降は避暑地を求めて南部に住むインド人の多くが北インドへと旅行に出かけます。(そのため北インドへ向かう国内線の飛行機のチケットが高くなります!)山岳部の北インドは冬には行きづらい場所ですので、この春~夏の時期に旅行に行くのがお勧めです。

インドの春と言えば、カラフルな色のお祭り【ホーリー】です!

インドの春は日本の春とは違う?

今ご紹介したように、3月~5月という日本の春の時期は、インドではほぼ夏です。もしこの時期に旅行を考えている方は、熱中症等に注意してくださいね。事実、2016年の5月には、インドの首都圏のみで440人以上が熱中症で亡くなっています。現地の人々にとっても大変な暑さです。

さて、猛暑期に近づいていくインドですが、もちろん良いこともあります。それはフルーツ!私が住んでいたムンバイでは、5月ごろからマンゴーの季節になります。あちらこちらで甘くておいしく、しかも安いマンゴーが手に入るようになるんです!日本ではとても値の張るアルフォンソマンゴーも、路上で売られています。マンゴージュースやマンゴーラッシーも、生のマンゴーです。マンゴーアイスもあります。マンゴー好きな方であれば、過ごしにくいこの季節も楽しめるのではないでしょうか。

春の一大イベント、ホーリーとは?

そしてインドには春に行われる一大イベントがあります。それは【ホーリー】です。インドの三大祭りの一つでもあります。そして世界的にも有名なヒンドゥ教のお祭りですから、名前を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。実際、インドだけでなく世界各地にあるインド人街でも同じような祭りが行われます。

ホーリーは、元々豊作祈願のために始められたお祭りです。それに各地のヒンドゥ教にまつわる伝説等が入りまじり、現在の春の訪れを祝う祭りとなりました。日にちはインド歴に基づいているため毎年変わりますが、3月中に2日間行われます。1日目の午前中が最も盛り上がります。

独特なのはその祝い方。色のついた水や粉を誰彼かまわず投げかけます。色のついた粉はホーリーが近くなると路上などで販売しているため、簡単に手に入ります。

インドの春と言えば、カラフルな色のお祭り【ホーリー】です!

ホーリーを体験できるところ

基本的にどこでもお祭りは行われていますが、バラナシなどツーリストが多くいる場所では派手に行っているようです。また、ヒンドゥ教のお祭りであるため、ヒンドゥ教の聖地や寺院の周辺などでも大々的に行われているようです(バラナシもヒンドゥ教の聖地です)。一方、オフィス街ではほぼ何も行われていないという場合もあります。もしお祭りを避けたい場合は、タクシー移動にしたりすることで、色水や色粉を避けることも可能ですのでご安心ください。

もしホーリーに参加する場合は、貴重品管理に注意してくださいね。お祭り騒ぎなのでスリが近寄ってきても気が付かない、ということも考えられます。また、色粉は肌に着くと数日間残ってしまったり、白い服に着くと落ちなかったりしますので気を付けましょう。そして女性の場合は痴漢等にあう可能性もありますので、十分注意してください。

インドの春と言えば、カラフルな色のお祭り【ホーリー】です!

実際にホーリーを体験してみて

私自身は3月に南インドのハンピに旅行していたことがあり、現地の人たちやツーリストと一緒に粉を投げ合って祭りに参加したことがあります。

やはりツーリストは目立つのか、色水や色粉を投げられる標的になりやすいようです。子供たちから集中攻撃を浴びました。当日の午前中がメインで、14時過ぎごろには終わり。終わったころには村中が、そして人々がカラフルな色に包まれていました。なお、荷物等は全てゲストハウスに置きっぱなしにし、汚れてもいい服装でいどみました。

その年はとても楽しくお祭りに参加したのですが、他の年は仕事に行かなければならないこともあり、その時は少し困りました。早朝に家を出たり、人の多い通りを避けたりすることで祭りを避けることができました。

3月~5月のインドは決して過ごしやすいとは言えない地域が多いですが、この季節だから味わえる楽しみもありますよ!

Aapka din achha ho!

ライター名 トミー

渡航した年 2013年
お住いの国 インド
公用語 ヒンディ語、英語
プロフィール インド・ムンバイの現地企業にて働いていました。日本とは全く違うインドの文化、風景、人々が大好きです。良い所も悪い所も含めてインドについてもっとたくさんの人に知ってもらいたいな、と思っています!