インドの夏は暑いだけじゃない!一度は見たい「ガネーシャ祭り」の季節です。

Namaste, mera nam Tommy hai.

日本の夏の時期である7月~9月、インドはどのような時期だと思いますか?多くの方が、日本以上に暑くて大変そう、というようなイメージをお持ちではないでしょうか?実際私もインドに渡航する前はそう思っていました。そこで、今回はインドの7月~9月ごろの様子をお伝えしたいと思います。

インド各地の夏の気候

北部ラダック州レーでは、7月~9月は一年で一番観光に向いているシーズンになります。平均気温は16,7度程度、雨はほぼ降りません。4月~6月はまだ夜はかなり寒い日もありますが、7月8月なら10度を下回るかどうか、といった程度です。ヒマラヤ地帯への観光はこの時期がお勧めです。

少し南に下って首都デリーの場合は、7月~9月は雨季になります。観光にはあまりおすすめできません。暑くて湿気が多い時期です。しかしながら、4月5月よりは気温や日差しがマシになるので、灼熱より雨、という方は雨季のデリーを楽しめるかもしれませんね。

お次は西へ行ってムンバイですが、こちらも7月~9月は雨季の真っ最中です。ムンバイの雨季はインドで一番ひどいと言われています。非常に激しいスコールがありますので、もしこの時期にムンバイに行かれる方は、余裕を持ってスケジュールを組んでくださいね。

そして南へ行ってチェンナイですが、7月~9月はやはり雨季にあたりますが、デリーやムンバイほど雨は降りませんが、気温が40度近くまで上がり、一年で一番暑い時期になります。

インドの夏は暑いだけじゃない!一度は見たい「ガネーシャ祭り」の季節です。

ムンバイの7月~9月

私が住んでいたムンバイは、先に記載した通り、この時期は雨季に当たります。平均最高気温は30度くらい、毎日ものすごい雨が降ります。そのため湿気がすごく、私たち外国人にとってはあまり過ごしやすい季節とはいえません。実際に私が住んでいたアパートもこの時期になるとシャワールームにカビが生えたり、部屋に置いておいた革製品がのきなみカビにやられたりしてしまいました。また、雨の量もものすごいです。その上道路などのインフラが発達しきっていないため、そこら中にに巨大な水たまりができ、交通機関も乱れます。

しかし不思議なことに、インド人はこの雨季が好きです。雨が降っている中、暑いチャイを飲みながらティータイムを取るのが楽しみだそうです。湿気が多くジメジメしているため過ごしにくいのですが、気温自体は下がるため、過ごしやすいと感じる人が多いようです。また、皮膚のつくりの違い?のようなものもあるらしく、どうも見ていると我々日本人や韓国人よりも湿気に対して敏感でないようなんですね。(単に慣れてしまっているだけかもしれません…。)

もしムンバイに住まれる方は、この時期は住みにくい季節ですが、インド人のように熱くて甘いチャイで一息ついて乗り切ってくださいね。

インド夏のイベントその1:ガネーシャチャトルティ

インド、特にヒマラヤ地帯の夏の時期は、お伝えした通り非常に過ごしにくいです。しかしながら、インド三大祭りの一つでもあるガネーシャチャトルティが行われる時期でもあるんです。

8月末から9月初めに行われるこのお祭りは、象の頭を持った神様であるガネーシャの降誕祭です。ガネーシャは特にムンバイのあるマハラシュトラ州で人気の神様であるため、この時期のムンバイはどこでもお祭りムードになります。特に、ガネーシャが商売の神様であることから、地域の商店街などが盛り上がり、お祭りの数週間前から巨大なガネーシャ像が飾られます。

そして興味深いのがお祭り当日です。山車のようなものやトラックにガネーシャ像を乗せ、地域の人たちの大行進が始まります。地域を歩いて回って、また寺院など元の場所に戻ります。そして行進の間、車でインド音楽を大音量でかけ、男性陣が躍ったり太鼓隊がパフォーマンスをしたりします。車を先導している人たちは爆竹を炸裂させることもあります。寺院などにステージが用意されており、何かしらパフォーマンスが行われることも。そして最終日にはこの行進は海や川へと向かいます。最終的にガネーシャ像を水へと返すためです。

ご想像の通り、この時期には渋滞が酷くなったり、夜間に騒音がひどくなったりします。異教徒である外国人としてはひょっとしたらちょっと迷惑な時期かもしれません。でも、お祭りを眺めたり地元の人と一緒に盛り上がるのも貴重な体験ですよね。

インドの夏は暑いだけじゃない!一度は見たい「ガネーシャ祭り」の季節です。

インド夏のイベントその2:ラクシャーバンダン

もう一つのイベントが、ラクシャーバンダンと呼ばれるもので、主に南インドで盛んに行われています。これは兄弟姉妹のお祭りで、姉妹が兄弟に赤いひも状のブレスレットを送って手首に結んであげ、幸運を祈り、兄弟は姉妹を守ることを誓うお祭りです。兄弟姉妹とは言っていますが、厳密ではなく、兄弟姉妹のように大切な人に送っても大丈夫です。

8月下旬に行われるこのラクシャーバンダンの時期になると、ブレスレットであるラキを売るお店が出てきます。一つ10ルピー(20円程度)ほどからあるので一つ買ってみてもいいかもしれませんね。

ちなみに、ブレスレットは次の満月まで着けていたり、切れるまで着けていたりと人それぞれのようです。

インドの夏は暑いだけじゃない!一度は見たい「ガネーシャ祭り」の季節です。

まとめ

暑くて過ごしにくそうなインドの夏の時期ですが、ご紹介したように素敵なお祭りもあります。雨に負けず、楽しんで過ごせますよ!

Aapka din achha ho!

ライター名 トミー

渡航した年 2013年
お住いの国 インド
公用語 ヒンディ語、英語
プロフィール インド・ムンバイの現地企業にて働いていました。日本とは全く違うインドの文化、風景、人々が大好きです。良い所も悪い所も含めてインドについてもっとたくさんの人に知ってもらいたいな、と思っています!