【スペイン旅行】バルセロナの治安は実際どうなの?

¡Hola a todos! Soy Sakineco.
Hola a tothom! Sòc Sakineco.

今回は、スペインの治安についてお話します。スペインといっても、地域地方により事情が異なると思うので、バルセロナの治安を中心にお話ししますね。

治安の悪さで有名なバルセロナ、命の危険はありません

色々な人から、「スペインの治安ってどうなの?バルセロナって危ないんでしょう?」と聞かれます。日本人の人からそう聞かれると、私はちょっと違和感を感じてしまうのです。

私の住んでいたバルセロナはスペインの中でも群を抜いて軽犯罪が多く発生する地域です。確かに、スリや盗難が多いと言う意味では治安が悪いですが、バルセロナに住んでいて命の危険を感じたり、緊迫する場面に出くわしたことはありません。

むしろ、軽犯罪は多いけれど重犯罪は少ない印象があるので、日々生活している上ではスリや盗難にさえ気を付けていれば、後は実に平和なんです。

日本人がスペインで被害に遭う犯罪の8割はスリ、置き引きだそうです。こういった犯罪は観光地や観光客の使う公共交通、ホテルや空港で頻発するので、バルセロナに住人として暮らしている立場の人間にはあまり関係がないということもあったかもしれません。たとえスリなどの軽犯罪に遭ってしまったとしても、ナイフを突きつけられるとか、拳銃を向けられるとかそういった危険には晒されることはありません。

【スペイン旅行】バルセロナの治安は実際どうなの?

スペインはとっても平和な国

そもそもスペインには日本のように地震がありませんし、台風や竜巻などの自然災害もあまり頻繁には起こりません。日本でたまに起こり世間を震撼させるような猟奇殺人や無差別殺人も、スペインではほとんど聞いたことがありません。

スペインはどこかの国と戦争状態にあると言うこともないですし、隣国にミサイルを飛ばしてくるような国もありません。今ヨーロッパではテロが頻発していますが、2004年に起きたマドリードの列車爆破テロの後、スペインで大きなテロ事件は起きていません。今はヨーロッパ全域でテロへの警戒が強まっていますが、イギリス、フランス、ドイツ、ベルギーに比べるとスペインがテロに遭う可能性は低いかなと思います。

私なんかからすると、日本の東京へ一時帰国するときの方が、あれは大丈夫かしら?これは大丈夫かしら?と色々不安に思ってしまうくらいです。日本は常に地震の心配がありますし、夏は台風やゲリラ豪雨、冬は寒波の心配がありますよね。東京では通り魔事件などもたまに起こっているので、巻き込まれたらどうしようと考えてしまったりもします。

スペインの治安が悪いと言うのはその程度です。命が危険に晒されるようなことはありません

スリ、置き引き、盗難には細心の注意を!

とはいっても、スリや盗難はもう本当に日常茶飯事です。スリや強盗の被害に遭って命を落とすようなことはありませんが、被害に遭ってしまうと相当ショックです。

特に日本人は目を付けられるので、常に注意をすることが大切です。上が閉まらない鞄や手提げの鞄はスリやひったくりの被害に遭いやすいので持たない方が良いでしょう。斜めがけでファスナーで閉まるタイプの鞄を使うようにした方が良いと思います。(と、私はスペインの家族から何度も言われました。)

ズボンの後ろポケットに財布や携帯を入れるなんて絶対にやってはダメ!スマホをテーブルの上に置いて目を離してしまうとか、レストランやバルでカバンを席に置いたままトイレに行くとか、絶対にしてはダメです。本当に一瞬の隙を狙ってくるので、レストラン、バス、電車で席に座るときには、鞄は常に自分の膝の上に抱きかかえておくくらいした方がいいと思います。

貴重品は必要なもの以外持ち歩かない、財布にはチェーンをつけて自分の鞄やベルト部分と繋げておくなど、少し工夫をしてスリ・盗難対策をしておくことをおすすめします。

【スペイン旅行】バルセロナの治安は実際どうなの?

狙われやすい危険ポイント

たくさんの旅行者、観光客が集まる観光地、メインストリートは最大の注意が必要です。日本人観光客を狙うスリがどこかに潜んでいます。カメラやスマホで写真を撮っているスキを狙ってくることが多いので、写真の撮影中も周りの様子に気をつけてください。

混雑したバス、メトロの中も要注意です。特にギューギュー詰目でもない車内でやたら体をくっつけてくる人や、不自然な動きをする人がいたら注意しましょう。同時に数人が乗り込んできてターゲットを囲みグループでスリを働く集団もいます。変だなと思ったら、周りに助けを求めましょう。

スペイン人は優しくて世話好きな人が多く、困っている人がいたら放っておけない!と言う人が多いです。必ず誰かが助けてくれます。

【スペイン旅行】バルセロナの治安は実際どうなの?

覚えておくと役に立つかも?いざという時のための一言

「¡Ladrón!(ラドロン!)」=泥棒!
「¡Socorro!(ソコロ!)」=助けて!
この二つを覚えておくと良いと思います。いざという時のための一言です。

盗まれてしまった!と思ったら、大きな声で「ラドロン!ラドロン!」と叫ぶと誰かが追いかけてくれることもありますし、必ず誰かが助けてくれます。

それでも言葉が通じなくて困る場合もあると思うので、スペインに旅行するときは滞在先の地域を管轄する日本国大使館、日本国領事館の場所、アクセス方法、連絡先を必ずチェックしておくことが大切です。旅行や留学、滞在の楽しい思い出が嫌な思い出にならないように、自分でも注意できるところは注意して、被害に遭わないよう気をつけてください。

¡Qué tengan un buen día!
Us desitgem un bon dia!

ライター名 さきねこ

渡航した年:2005年 スペインへ(9年間在住)、2014年 イギリスへ(現在3年目)
公用語:スペインの公用語はスペイン語ですが、住んでいたバルセロナのあるカタルーニャ州では、第一公用語はカタルーニャ語です。今住んでいるイギリスでは英語です。
プロフィール:二人の子供の子育てをしている30代の主婦です。夫の国スペイン、バルセロナに9年住み、様々なカルチャーショックを受けて暮らしてきました。現在はイギリスの田舎に移住し、英語・スペイン語・日本語を使って生活しています。子供たちをマルチリンガルに育てるべく、奮闘中です。