驚くほど高い、アメリカの病院事情!体調が悪いときはどうしたら良いの?

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医療費が高いことで知られているアメリカの病院。実際、アメリカの病院はどんなシステムになっているか気になる人も多いと思います。そこで今回は、アメリカの医療費や病院について少し紹介したいと思います。

アメリカの医療費と保険制度

日本と比べ物にならないくらい高いのが、アメリカの医療費。日本とは異なり、国民全員が保険に加入することが義務付けられているわけではありません。

一般的に、65歳未満の障害者や、ソーシャルセキュリティーと呼ばれるアメリカの年金を10年以上支払った人が、65歳になった時点でメディケアという国の医療制度を利用することができます。また、主に低所得者向けには、メディケイドという医療制度もあります。

上記に属さない人達で定職を持っている場合は、民間会社が提供する医療保険に加入します。保険代は決して安くありません。でも、保険に入っていないと、病院に行ったときに何十万、何百万といった桁違いの医療費が請求されるので、それを避けるためにも保険に加入する人が多いです。実際に、高額な医療費の請求が支払えず、自己破産したケースもよく聞きます。

驚くほど高い、アメリカの病院事情!体調が悪いときはどうしたら良いの?

アメリカで風邪をひいたとき

日本では、風邪をひいたときや少しでも体調が悪いときは、すぐに病院に行く人が多いですよね?それに比べて、アメリカ人は少しぐらいの風邪では病院に行きたがりません。医療費が高いのも理由にありますが、ちょっとくらいの熱や咳くらいでは、病院に行ってもあまり意味がなく、薬を飲んでゆっくり休む方が効果的だと考える人が多いからです。

アメリカ人がよくする風邪の治療法として、温かいチキンスープとレモン汁入りのドリンクを飲むというのがあります。チキンスープは栄養があって食べやすいという理由から、大体どの家庭でもチキンスープの素や缶詰はあります。

それから、レモンもビタミンCがたくさん含まれているという理由から、風邪の時にレモネードを飲む人もいます。オレンジジュースもレモネードと同じくらい人気です。

また、腹痛やおなかの調子が悪い時には、コカコーラやペプシコーラを好んで飲む人もいます。元々こういった炭酸飲料は、医薬品目的で開発されたので、炭酸飲料を飲めばお腹の調子が良くなると信じている人がいます。実際に効果があるかどうかは人それぞれかもしれませんが、日本人の感覚からすると、少し不思議な治療法ですよね。

そして、風邪薬はどこに売っているかというと、ドラッグストアにあります。アメリカの多くの州には、CVSやWalgreensといった24時間利用できるコンビニエンスストアがたくさんあり、これらのお店では、食べ物や生活雑貨品が手に入る他にも、ドラッグストアがあります。

常に薬剤師さんがいるので、症状を伝えると、その症状にあった薬を紹介してくれます。処方箋無しで買える一般薬の中には、風邪の症状に十分効果があるものもあります。

アメリカの病院 システムとは?

アメリカの病院では、利用できる医療サービスが細かく分かれています。普通は、最初に自分が加入している保険が利用できるクリニックでプライマリードクターを見つけます。そのドクターの診察次第で、どの病院へ行くか、どの医師にかかるのかが決まります

そのため、アメリカへ行ったら、自分の体のことをよく知ってもらう為にも、プライマリードクターを早く見つけたほうがいいです。また、今の時代、インターネットで色々調べられるので、最寄のクリニックやプライマリードクターの評判などを予めチェックしてから行きましょう。

少し自身の体験談になりますが、私は数年前にアメリカで出産しました。地元の産婦人科のクリニックへ通いましたが、この時の私のプライマリードクターは女医さんでした。どんな先生か気になっていたので、診察の時間に色々な話をしてみました。

そして、出産予定日が近くなってきた頃に、自分が出産したい病院や出産時の対応の医師は女医さんがいいなどリクエストしてみたところ、実際に希望どおりになりました。

もし、通院や入院の予定があれば、プライマリードクターに何でも伝えておいた方が良いと思います。

驚くほど高い、アメリカの病院事情!体調が悪いときはどうしたら良いの?

出産の際の入院期間

アメリカでは、出産のための入院期間が短いと聞いたことがありませんか?実際、私も経験してびっくりしましたが、本当に短いんです。日本では出産後、母体を休めるためにも5日から1週間程度病院に入院しますが、アメリカでは自然分娩の場合、出産した日の約2日後、帝王切開の場合はプラス1日〜2日で退院します。

赤ちゃんやママが病院にいる間は、24時間体制で看護師さんや医療スタッフの方が看てくれます。退院が早過ぎるような感じもしますが、1〜2日程度なら延泊ができる場合もあります。

ただ、人気の病院の場合、すでに次の患者の入院日が決まっていることもあるので、退院日を延長させたい場合はお医者さんと相談してみるといいでしょう。

いかがでしたか?今回は、アメリカの医療費や病院システムについて少し紹介してみました。アメリカの医療制度は、日本とは少し違います。アメリカで病気になったとき、自分が困らないためにも、保険への加入とプライマリードクター探しは大切ですね。

Have a good day!

ライター名 Kokoricon

渡航した年:2008年
お住いの国:アメリカ(フロリダ州)
公用語:英語とスペイン語(私の住んでいるエリアに限ります)
プロフィール 米国在住歴10年目です。日本の大学で外国語学部スペイン語学科を専攻し卒業。地元で短期間の会社員生活を経て、渡米。渡米後に現地の大学へ編入・大学院進学をし、現在はフロリダ州で育児と仕事をしている二児の兼業ママです。